2012年06月22日
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ヤマトの模型にイマイチ食指が動いていない理由

Written By: トーノZERO連絡先

0621より

模型の話

プラモは誰が作っても同じではない!っていう向きが、スケールアヴィエーションの記事から広まってるけど、模型メーカー推奨の色彩、汚しカラー、そして常に模型雑誌上の表現手法の追従。

模型趣味以外の人が見たら、同じに見える確率は高いと思うのだが。

竹谷、韮沢、横山が特殊な技法を使ったとき、僕は「おお、こう来たか。俺は俺で考えなきゃだわ!」であって、決して「おお、良い手だねえ、いただき」とは思わなかった。だって、同じになっちゃうから。

もちろん、同じに出来る安心感というのもあると思うし。それがプラモデルでしょうよ。

「Good Pointだ」

「なぜ?」

「素人目に違いが分からない完成模型は珍しくないと思うからだ」

「じゃあ、肯定しちゃうの?」

「実は似たようなことを考え掛かっていたのだ」

「えっ?」

「How to build GUNDAMを読んで、ザクはハの字に切れ、とか決まった工作があって、みんなそれに従う文化もあったなあと。実はこの文章を見る前に考えていたのだ。だから、『誰が作っても同じにならない』のではなく、似たような持ち味になってしまう世界もあったのではないかと」

「えー」

「たとえば、昔Yak-3を作ったとき、デカールを貼り間違えているのだが、はたして素人はそれを分かるだろうか? 正しい完成品と並べれば違いが分かるだろうが、もし一緒に並べなかったときに違いが分かるだろうなと言えば、とても難しい話になる」

「ヤック、デカルチャー」

「うちは、けっこう工作の方法論を自分であれこれ試行錯誤して開発しながらやって来たから、比較的に違う印象を与えやすいのかも知れない。しかし、一般的なモデラーは違うかもしれない。特にキャラクターモデル」

「なぜキャラクターモデルは違うかもしれないの?」

「ヒストリカルなモデルというのは、実はかなり作り方にバリエーションがある。対応する現物に無数のバリエーションがあるからだ」

「たとえば?」

「グレーで塗った軍艦と、緑に塗った軍艦はさすがに素人が見ても違うことが分かるが、年代の差で同じ軍艦に色の差があることも珍しくない」

「キャラクターモデルは違うわけ?」

「色も含めてキャラクターなので、たとえばラムちゃんは『緑の髪の少女』でなければならない。色を変えてしまうとキャラとして成立しているイメージから逸脱してしまう」

「じゃあ、正解の範囲が狭くなって、どうしても誰が造っても同じようになってしまうじゃないか」

「そう。キャラクターモデルが持つ宿命的なもので、どうしても完成品の印象が似通ってしまう」

「えー」

「それ以前に一切塗らない人は、色プラ組んでシール貼るだけならみんな同じものしかできないだろう」

「確かに同じになるだろうね」

「だから、そこで同じキットに別の解釈を付けて表現していく欲求が生まれるわけだ」

「なぜ変えていく必要があるの? みんなと同じではダメなの?」

「同じだったら自分で造る意味が無い」

「じゃあ表題のヤマトの模型に食指が動かない理由ってなんだ? 同じになっちゃうから?」

「だからさ。ここで一体何をするのが一番面白いのか、考えてみるわけだよ」

「最新の1/1000ヤマトを作るのは面白くないの?」

「細かく良く出来すぎて、改造の余地も少ないし、塗りの解釈の幅も狭い。それより、この機会にWL戦艦大和を好き勝手に作ってみようかと思う方が面白い」

「なぜ?」

「既存の大和模型の大多数とは絶対に同じにならないと信じられるから」

「埋没しないってことだね。でも、ヤマトだとダメ?」

「そうだな。あまり大胆に変えていくとヤマトではなくなってしまう」

「じゃあ、同型艦と言い張れよ」

「今や勝手に造ってムサシだと言い張れないし、シナノとも言い張れない」

オマケ §

「でもそれはさておき夏のワンフェスはヤマト2199模型を見に行くべきか大いに悩んでいる」

「なぜ?」

「幕張は遠いからさ。下手をすると1日がかりになる」

「結局見たいのかよ」

オマケ2 §

「だからさ。いちばん面白いヤマト模型はゼンマイヤマトなんだよ」

「なぜ?」

「あのキットを少しでも何とかしようと思ったら、その方法論は千差万別。人によって違う。ゼンマイで走ってOKと思わないなら、出来てくるキットは人それぞれで全て違うだろう」

「そんなに変わるものかな?」

「掛けられる手間と予算の範囲内で、どこに力点を置くかで、非常に幅広く拡散していくと思うよ」

「むう」

「でも、手間と予算を十分に掛ければ掛けるほど印象は似通ってしまうかも知れない」

「ゴールは1つってことだね」

「そうだ。そしてこれが悪魔のゴールの黒い影だ」

「また違うアニメが入った!」

「ゴールは1つ、ゴールは1つ、オーガッチャマン、ガッチャマーン♪」

オマケよ永遠に §

「余談だけどさ。ワープディメンジョンの意味を完全に勘違いしているサイトがあったよ」

「なに?」

「ワープ中に画面が広がるのがワープディメンジョンだってさ」

「ちょっと待て。それは二重に意味が違うぞ。ワープ関係ないし、特定シーンだけでも無いぞ」

「だから、どれだけヤマトがなめられているかってことさ」

「こういう状況はいつまで続くの?」

「おそらく……」

「おそらく?」

「永遠に……」

「ぐはっ、そのオチが言いたいからこんな変なネタを振ったのか!」

オマケ坂から §

「横浜のとある本屋で驚いたこと」

「それはなんだい?」

「入り口前でジブリのコクリコ坂を再生してアピールしていた」

「横浜ならご当地映画ってことだね」

「いやいや。そこじゃない」

「えっ」

「実は店内の奧にもモニタがあって、そこでもアピールしていた」

「2箇所もあったのかよ」

「というわけで、ヤマトもやればいいんだ。ご当地でヤマトをガンガン宣伝して買わせるのだ」

「ヤマトのご当地ってどこ?」

「うーん。九州坊ヶ崎沖海底かな」

「いや、そこでいくら上映しても誰も見ないし」

「大和と一緒に海の藻屑と消えた英霊達が見る」

「英霊達がいったいヤマトを見て何とコメントするのだ?」

「大和はこうじゃない!」

「ますます売れねえ!」

「大和のご当地なら呉なんだろうけどね」

「大和は呉の生まれってことだね」

「でもヤマトは干上がった海底で産まれたことになる」

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