2012年07月06日
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玲(レイ)ちゃん問題勃発・ヤマト2199の謎

Written By: トーノZERO連絡先

Subject: ヤマト関連お便りコーナー

Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】

URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20120702074826

名前: トモネコ

本文:

少し調べてみまし

たが、NA 2199コミック二話p568で加藤が

「これからは玲(れい)ちゃんとは呼ばない・・」のせりふが!

「れい」はニックネームか?むらかわ氏の間違いか

?設定の変更か?

第一章のパンフ(親友が送ってくれた、感謝)を確認すると

しっかりと「あきら」と振り仮名が・・

恥かきついでに質問よろしいでしようか?

山本は航空隊を落とされた筈ですが、コスモ予備機に搭乗とのこと!

しっかりとした理由が作品中説明されているのでしょうか?

ネタバレで無い程度で解説して頂けると嬉しいのですが・・・

(私は選抜を落とされたことが新ギャラクチカのスターバックの恋人のように悲劇につながる伏線と推測してたのですが・・)

山本ついで・・

ガボチーン様が森雪の足先についてご指摘させていましたが、

第一章で山本が髪を切るシーンで足首がリアルに作画されています。

私はアホ毛のあるキャラがリアルに作画されていることに、

非常に違和感をおぼえました!

森雪のキャラ設定くらいなら許せるのですが・・

アホ毛かリアルかどちらかにして欲しいです(悲)

クリック一秒!恥一生!!←お粗末でした(恥)

「玲(レイ)ちゃん問題勃発!」

「調査の結果以下のことが分かった」

  • 2199の山本の名前は玲(アキラ)である
  • この設定はシークレットでは無く、第一章公開前の多くの記事でも、玲に「あきら」のルビが振ってある。他のキャラには降っていないのに、玲だけ「あきら」としている記事まである
  • ところがコミック版のみ「玲(れい)ちゃんとは呼ばない」という加藤の台詞がある

「さて、コミックのこのシーンを子細に検討する」

「検討する意味があるの?」

「実は、直前が巨大ミサイル発射なのだが、そこにお経がかぶっている」

「お経?」

「その時は分からなかったが第二章を見た今は分かる。加藤の家はお寺で、お経を唱えられるのだ」

「加藤登場の布石だね」

「そう。そこで加藤が登場して山本ちゃんと会話する」

「そこで言うわけだね?」

「零ちゃん、ぶつじょ」

「それは奇面組だから。山本じゃないから」

「玲(れい)ちゃんとは呼ばない、に続く」

「それにどんな意味があるの?」

「だから、作者のむらかみさんには設定の変更がきちんと通知されていて、変更内容は熟知していたと思われる」

「なるほど」

「しかも出版物に載ったということは、何重のチェックが入っていることを意味する」

「うん」

「従って、基本的には意図的な演出であろうと想われる」

「でも、演出で読みが変わるものなの?」

「実際、人名の読みは変化する。山田(やまだ)をサンタと呼ぶ事例など無いわけでは無いし、名前でもそうだ。章雄(あきお)が章(しょう)ちゃんになったりする」

「それで?」

「知人だけが呼ぶ親しみを込めた呼び名と、本名が乖離しいる場合、呼び名を変えるの一種の演出になる」

「どういうこと?」

「死んだ同僚の妹だから気にかけるのではなく、1人の人間として気に掛けることになる」

「その解釈で正しいの?」

「さあ」

「さあって」

「2012/7/10になったらコミックが出る。それで結論が出る」

更に玲ちゃん論を続ける §

「玲ちゃんのキャラを見誤っていた」

「というと?」

「下手くそなのでパイロット失格になったのかと思ったが、やたら上手かった」

「じゃあなぜパイロットになれなかったの?」

「加藤が手を回したんだろう」

「加藤悪者じゃん」

「サーシャをデザリアムで死なせる訳にはいかないから、前線から遠ざけたのだろう」

「えー」

「そこから逆算して考えると、キャラクター性も加味して、どうもスカイ・クロラの草薙水素にキャラクター性が近い」

  • 飛ぶことが好きである
  • 優秀なパイロット
  • 女性
  • ショートヘア
  • 本人の意志に反して飛ぶことから遠ざけられる

「でも関係ないよ」

「いや。ヤマト特番でI.G.が出てきた時、天井に散香が吊ってあった。だから、スカイ・クロラの世界とヤマト2199の世界は地続きなんだよ」

「えー」

「それに、草薙水素は散香に乗っているからな」

The Yamato Crawlers §

「ああっ!」

「なんだよ」

「そうか。ファルコンの発進シーケンスが見えた」

「なぜ?」

「スカイ・クロラの世界では失速を前提とした空中機動が多く使われる。散香はプロペラが後方にあるが、ティーチャーが前方にあるスカイリイを使っている。それは失速状態でも、空気の流れを舵に当てて機体を操作できるからだとされる」

「ふーん。それとヤマトがどう関係するの?」

「ヤマト1974のブラックタイガーは加速してヤマトから飛び出して方向転換する。つまり先に速度を稼ぐ。これは宇宙ではあり得ないが揚力を稼ぐためだと思われる」

「うん」

「ところが、ファルコンはヤマトとの相対速度ゼロの状態から下に落とされる」

「それに意味があるの?」

「宇宙では意味が無いが、落とされた瞬間のファルコンは失速状態なんだ。そこから加速して失速から回復して飛んでいくことになる」

「えー」

「宇宙では意味が無いけどな」

「失速が前提となるという意味で、フランカーがコブラをやった後の『失速状態を前提とする空中機動が存在する世界観』にヤマト2199も属しているわけだ。そして、アニメとしてはスカイ・クロラが正面切ってその世界を切り開いた作品なのだろう」

「えー」

「というわけで、ブーメランはまだ飛んでいた。山本と名を変えて」

「ほんとかよ」

「さあ」

ファルコンを落とす意味 §

「だからさ。ファルコンは落とされるのだよ」

「どういう意味?」

「母機が高速で移動している中で、子機が切り離されたとき、ゆっくりと母機と子機は離れていく。子機は必ずしも失速していない。十分な初速を母機からもらっているからだ。しかし、落とされるという描写には、十分な初速をもらっているというニュアンスはない」

「そうか」

「更にファルコンを隼と呼んでしまった時点で、国際的な話でありながら日本名が出まくるスカイ・クロラ的な世界観とも呼応してしまう」

感想 §

「出渕作品としての2199から、押井作品としてのスカイ・クロラに線を引いてしまうのはかなり異様に見えると思うよ」

「実際は森博嗣まで引いているけどな。草薙本人が主人公の話は原作小説にしか無い」

「じゃあ、君はどう評価するのだい?」

「第二章で感じた異様なまでの山本への好感は、まったく個人的だが、草薙に感情移入して草薙が主人公のスカイ・クロラシリーズを読んでいた背景に呼応するものだったのだろう」

「えー」

微笑みの爆弾 §

「おいっ!」

「なんだよ」

「もっと大きな爆弾見つけた」

「小さな防衛線かよ」

「違う違う」

  • スカイ・クロラの髪が長く左右に分けているパイロット→湯田川亜伊豆(CV平川大輔)
  • ヤマト2199の髪が長く左右に分けているパイロット→篠原弘樹(CV平川大輔)

「湯田川の絵はここで見られる。篠原の絵はここで見られる」

「どことなく似てるね」

「厳密に言えば、髪の色が違うし、長さも違う。肌も2199の方が黒っぽい。でも声優の名前が全く同じ」

「えー」

「このキャラに限っては、スカイ・クロラ経由の影響ありと見た!」

【ネタバレ注意】山本がコスモゼロに乗る理由 §

「難しい宿題だ。ネタバレに注意がいるし」

「そうか」

「と思ったらこれも爆弾だ」

「なんだよ」

「あえてネタバレを恐れずに書く」

「何を?」

「航空隊には2種類ある。特定の機体が特定パイロットに割り当てられる飛行隊と割り当てられない飛行隊だ」

「これが俺の愛機と言えるか言えないかだね」

「そうだ。だから、スカイ・クロラの映画を見ると前任者の使っていた機体というのが出てくる。機体が属人的だからだ」

「そうか」

「でも、敵襲があって緊急発進する場合は手近な機体に乗って出撃して良いとする場合もある。こういう属人的な機体に別人が乗ることは緊急時にはルール的にありなんだ。たとえば、小説『スカイ・クロラ』の第二章で、カンナミの機体にクサナギが乗って離陸している。カンナミは基地から離れていて間に合うように基地には戻れない。クサナギが乗って離陸するのは妥当だ。クサナギはパイロット経験のある基地司令だからな。もともと戦闘機乗りだから離陸して基地に迫る爆撃機を迎撃するのは妥当な判断だ」

「そうか」

「だからさ。もしも、パイロットとしての資質がある者なら誰でも出撃できる機体に乗って出撃して良いことになるなら……」

「えっ?」

「だから、奇襲を受け、ファルコンの発進口が使えないとファルコンのパイロット達が騒いでいる緊急事態下では、主計課の山本ちゃんがコスモゼロに乗ってしまっても良いことになる」

「えー」

「結局、山本の行動は古代と雪とアナライザーを救ったわけで、判断を賞賛されることはあっても、文句を言われる性格の行動ではない」

「予測できない状況下では、臨機応変に対処して解決した人が優秀ってことだね」

「そういう意味では、そのあとで古代と山本がペアを組むのも順当。その臨機応変さ、腕の確かさは戦術科リーダーの助手に相応しい頼れる人物だ。いちいち突っかかってくる加藤よりも頼れる」

「そうか」

「そもそも命の恩人だから信頼は厚い」

オマケ §

「スカイ・クロラほど数奇な運命を辿った作品は無い。個人的には」

「どうして?」

「全く別個に無関係にちょっと興味があった3つの事項が1つになった驚きの事象」

  • 森博嗣 (小説の世界)
  • 押井守 (アニメの世界)
  • Project Aces (ゲームの世界)

「一緒になるとは予測もしなかったわけだね」

「そうそう」

「でも、ついにヤマトまで来たよ」

「これは意外だ。びっくり」

「ところで、森博嗣って誰?」

「工学系の推理作家だな。処女作は『全てがFになる』だが、16進数の全ての桁がFになるという意味で、かっ飛ばした工学系」

「なぜ興味を持ったの?」

「鉄道模型の線路の写真を表紙に使った著書があったから。本人は鉄道模型マニア。しかもナロー系」

「へー。じゃあ押井守のどこに興味を持った?」

「ビューティフルドリーマーとかそのへんの話は割愛するとして、モデグラの連載だな

「なぜ?」

「非常に納得のいく話を書いていた。実際にできた映像は非常に多くの人たちの考えの集合体で、押井守本人嗜好とは必ずしも同じではない。うろ覚えだけど、たとえば、天使のたまごは、普通のアニメキャラのつもりで発注したらあんなキャラが出てきたとか」

「へー」

「もちろん、その連載にぶっちゃんのぶっこきおろしも入っていたけど、それも筋は通っていると思った。もっとも、ヤマトを持ち出した瞬間『筋が通らないのは基本中の基本』となってぶっちゃんを排斥する根拠としては力を失うけどな。ははは」

「ははは。じゃあ、Project Acesっていのは?」

「現代空戦ゲームのACE COMBATシリーズを造っているプロジェクト」

「へー」

「実際には複数の系統があって、スカイ・クロラのゲームを造ったのはアクセスという会社。ACE COMBAT X, X2, 3Dなどと造っているのは同じ」

「じゃあ、既にお馴染みの会社だったんだ」

「そうそう」

「それで問題のスカイ・クロラのゲームってどんなゲーム?」

「名前はイノセン・テイセス。Wii用ソフト。ヌンチャクを操縦桿に見立てて操縦するといいのではないか、というアイデアが滑ったタイトル」

「滑ったのかよ」

「基準が無いから水平が維持できない。単なる水平飛行が難しい操作になる」

「ひ~」

「主人公は後にティーチャーと呼ばれるチーター。ベテランパイロットが虫けらのごとく死んでいき、部下は、思い上がったガキに過ぎないキルドレのパイロット達ばかりになる。自分と戦いたいと言って敵に寝返った跳ねっ返りの迷惑娘を撃墜して終わる」

「ひでー」

「そうだ。実は真の敵は味方の中にいるという、かなり酷い話だぞ。しかも、他のACE COMBATシリーズと違って誘導兵器が1つも使えないので、機銃や無誘導爆弾で戦わなくてはならない」

「ひでー」

「そこが面白いと思うプレイヤーには面白いぞ」

「ひ~」

「ミサイルを撃つのが醍醐味とかほざく連中はまだまだお子様。通は機銃で何でも処理できる。むしろ、機銃の方が使い勝手が良くて好き」

「ひ~ひ~」

「ああ、そういう意味で言えば、山本ちゃんは非常に腕がいいよ。戦車を撃つのに誘導されるミサイルも使ってない。連射する機銃なら撃ちながら調整して当てることができるけど、いくら鈍重な戦車とはいえ単発で当てるのは難しい。そういう意味で、山本ちゃんの評価は高い。古代が自分の僚機にするのも良く分かる。それに値する上手さだ。突出して上手い」

オマケ2 §

「そう思うと無口で暗い2199の古代は函南優一に見えてきた」

「ひ~」

「陽気な島は土岐野だよな」

「ひ~ひ~」

オマケドレ §

「というわけで、ブーメランはまだ飛んでいた。山本と名を変えて」

「ほんとかよ」

「キルドレなら、名前が違う本人がまだ飛んでいるのはよくあること」

「ぎゃふん」

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