「調布駅がついに地下になった……らしい」
「うん」
「切り替え当日は、京王線の利用を控えておこう、と思っていたのだ。ダイヤがいろいろ臨時になるし、どんなトラブルが起きるとも分からない」
「まあ妥当な判断だよね」
「現地に行くという発想は無かったな」
「行っても交通の足が無いよね。現地では列車が止まるから」
「ところが目から鱗だ」
19日午前1時前の調布駅には、地上ホームを発着する電車が見納めとなるため、約100人の鉄道ファンらが集まった。最終の下り普通電車が出発すると、写真撮影したり、手を振ったりして別れを惜しんでいた。
「人が集まったのか」
「深夜の最終電車を見送ったらもう帰るために乗る電車は無いぞ」
「えー」
「深夜だとパスも怪しいな」
「どうするんだよ」
「そこで考えた」
- タクシー
- テクシー
- 最終電車は行ってしまったが、鬼太郎が扮する駅員が多磨霊園行きの臨時があると教えてくれるので乗った
「なぜ鬼太郎なんだよ」
「いや、調布は鬼太郎の街だし」
「なんでだよ」
「水木しげる、調布市在住だし。調布の街には鬼太郎と仲間達の像があるし。深大寺(これも調布市)の方に行くと鬼太郎茶屋があるし」
「それがオチか」
オマケ §
「でも、意外とみんなマイカー族というのが正解かもしれない」
「電車が好きなのに車で来るのか?」
「撮り鉄は列車に乗らない。マイカーで先回りしてカメラを構える。基本移動は車。列車には乗らない。乗ったら列車の外見を思うように撮れない」
「がーん」
オマケ2 §
「土地勘の無い人のために説明すると、京王線で多磨霊園駅は調布駅から各駅停車4つめ。かなり近い」
「それだけ?」
「いや、1つ前の武蔵野台で降りれば西武多摩川線白糸台駅への乗り換えも可能だ。多磨霊園から白糸台駅に歩くことも不可能じゃない。そういう意味で乗換駅に近い性格がある」
「なるほど」
「もっとも、西武多摩川線も終電終わってる可能性が高いけどな」
「ぎゃふん」