「数日前のヤマトクルーからのメールがかなり凄かった」
■ 『宇宙戦艦ヤマト2199』ヤマト音楽団大式典2012 開催決定!!
「これは……」
「聞きに行くしか無いだろう」
■ 「たっぷりヤマトーク~キャラホビ出張版~」
西井正典氏と樋口真嗣氏の豪華ゲストが決定!!
「これは……」
「聞きに行くしか無いだろう」
■ 「キャラホビ2012」桜井信之氏によるプラモデル1/1000
宇宙戦艦ヤマト2199ライブ組み立て実施決定!!
「これは……」
「すっかり誤解した。ヤマトークと加藤直之さんのライブペインティングで全部だと思ったが、これが桜井さんの隠し球であったか」
「嬉しそうだね」
「欠陥もけっこうあるキットだ。作り慣れている桜井さんがそれらをどう料理していくかが見どころだろう」
「たとえば?」
「バルスレーザーの微細パーツを飛ばして紛失したらどうするのか、とか」
「飛ばさなかったら見られないよ!」
「あるいは飛ばさないためにどんな工夫をするのか。たとえば袋の中で作業するとかね」
「なるほど」
「キャラホビ、やっぱり行きたいなあ。行って暇ということも無さそうだし」
「暇?」
「キャライベントでほぼ全てのキャラは知らないキャラ。いったい何をどう楽しめと?」
「えーと」
オマケ §
§ Modering GIG より
当日は黙々と作るのではなく、模型に関する疑問・質問にもお答えいたします。
「ココがうまくいかないんだよなぁ…」と悩んで手が止まっている方、
会場にプラモを持ってきませんか?
お教えするので、一緒に作りましょう。
「持ってこいだって?」
「持っていくのかよ、あの大きな箱を」
「仕上げに近い段階だろうけどな。でも話を聞きたいことは山ほどあるぞ」
「既に過ぎ去った工程にか?」
「うむ。そうだ」
「そもそも持って行けるのか?」
「そのためには運搬用の箱を用意しなければならない」
「できるのかよ」
「ディーラー参加でワンフェスの会場に作例を持ち込んで展示していた時代にノウハウはできてる」
「ひ~。経験者かよ」
「とういか、模型は作って終わりでは無いぞ。展示とか収納とか運搬の便宜もきちんと図ってこそ完成だ」
オマケ2 §
「マブチのベビー(≠ミニベビー)とかうっかり叫んで、きっとかなり読者には意味不明かもしれないと思って検索したらなんとゼネコンのページにたどり着いた!」
「昔はあった幻のデバイスだね。君は現物を持っていたの?」
「持ってない。現物見たこと無い!」
「へー」
「しかし、衝撃を受けた。中身はRE-26」
「えー」
「しかも、小学生の時、モーターを発電機に転用する実験機器を作っていた。たぶんRE-26かRE-130使って」
「どんな機器?」
「モーターでモーターを回して発電させるの」
「意味ねえ!」
「いや実験検証用だよ」
「ひ~」
「というわけで、ゼネコンは見たことが無くても、RE-26(かもしれない)モーターで発電はしたことがあったのだ。今頃判明する衝撃の事実」
「えー。ところで、RE-26って、説明無しに使ってそれも意味不明だぞ」
「ぎゃふん」
1/1000ヤマト改造論 §
くじら軍曹の航海日誌より
今回の1/1000キットの話ですが、分割された作りには今後の展開を模索した構造になってるとかいないとか…
「改造しちゃいかん」という要素が含まれているのでしょうか…。
「改造しちゃいかんという話は何も無いけれど、個人的な感想に立脚すると、実はこの問題は、非常にややこしいのですよ」
「もったいを付けないで説明をせんかい!」
「1/1000ヤマトの部品分割はこのキットをベースに発展しうることを前提に、あえて細かく部品が分かれているカ所があるらしい……のであり、バリエーションキット、改造パーツ、あるいはモデラーによる改造などへの窓口がきっちり用意されている……と受け取ることができる。実際に作っていて、ここをこうすればこうなる的なイメージが沸いたことも多いわけだ。もっと詳しい人ならもっと見えるだろう。そういう意味で、このヤマトを改造して別の何かを目指すことは間違っていないと思う」
「じゃあ改造してもいいわけだね?」
「ああ、そうだ。改造歓迎というキット構成と思って良いと思う」
「じゃあ話は単純ではないか」
「いやいや。ややこしくなるのはここから」
「えー。まだ先があるの?」
「そう。実は、あらかじめレールが敷かれたルートに沿って作業する限り改造してもあまり破綻はしない」
「何がいいたい?」
「裏を返すとルートから外れると破綻しやすくなってしまう」
「それってまさか」
「破綻しやすいキットをまとめる腕が無いと、気がついたら取り返しの付かないことになっている可能性がある」
「その腕って誰が持ってるの? プロモデラー?」
「んー。普通に組んでも組めない旧世代のキットを作ってきた世代かな」
「ぎゃふん」
「だから今回は本当に、ああしておけば良かった、こうしておけば良かったという反省ばかり」
「その割に後戻りしないで前に進んでいるじゃないか」
「それは『雪、行こう、イスカンダルへ。他にどうしようもないじゃないか』の精神で」
「他にどうしようもないのか!」
「とっくに模型の神様の姿が見えない世界にいるぞ」
オマケ改造論 §
「具体的に改造が想定されるカ所って?」
「波動エンジンの電飾。コーンが透明パーツで、LEDを仕込める構造になっているようだ。格納庫を入れないでそこに電池ボックスを入れて電力を送ればオッケー。しかも、格納庫はパカッと外せる構造なので電池ボックスの電池交換も実現は容易」
「そこまで分かっていて君は電飾ギミックを入れないの?」
「組んでから分かっても手遅れ」
「ぎゃふん」
オマケのオマケ §
「実はそれ以前に『改造しちゃあかん』を知らない読者も多いと思い直して一応説明する」
「なぜ?」
「あれはモデラー用語だからな。ヤマト関係の読者はモデラーとは限らん」
「なるほど」
「では引用する」
SPYSEE 松本州平より
州平先生のプロフィール ご本名:松本州平 ご出身:岡山県 ご職業:ロックンローラー・イラストレーター・模型製作・ライター 最終学歴:武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業(サッカー部) 松本州平先生は(以下、州平先生)ご幼少の頃から模型に興味をもたれ、ホビージャパン誌やモデルグラフィック誌(以下、HJとMG)ですばらしいテクニックで模型の作例をなさっておりました。模型の腕前もさることながら、書かれる文章もたいへん面白く、「改造しちゃアカン」の名セリフで我々当時の少年の心をとらえて離しませんでした。過去のHJは「松本州平ファンのコーナー」という企画があったほど人気がありました。ただし、そのコーナーは、ファンコーナーというより、読者の思春期のモヤモヤを州平先生のイラストにしてぶつけるといったたぐいのものでした。でも、それだけ親しみやすく、また、失礼なイラストにも寛大であった先生の人柄、懐の深さが想像できます。 ここでは、当時の盛り上がりをもう一度再現できたらと思います。
「というわけで、『改造しちゃアカン』は松本州平先生の名台詞である」
「改造しちゃあかんの精神で生きていくのも良いわけだね」
「だけど、それは改造作例を認めないという意味ではなく、自分のポリシーとして本人が改造しない方法を選択するだけの話」
「改造禁止という意味では無いわけだね」
「ところで愕然としたことが1つある」
「なんだよ」
「SPYSEEの相関図で横山宏先生を経由して小林誠さんにつながってる。とても近いわけではないが、かなり近い。なんとMAX渡辺さんと等距離」
「MAX渡辺さんって誰?」
「しまった。また非モデラーには説明を要する名前を出してしまった」
「誰だよ」
「いわゆるガンプラのMAX塗りを編み出したプロモデラー。実はMAX渡辺著の入門書を持ってた。パーフェクトモデリングマニュアル1って奴だ」
「話はそれだけ?」
「いいや途中に挟まった横山宏先生の筆塗りを賛美する文章で現在の筆塗り派の自分があるのだ。別に面識は無いが大恩人である」
「縁がありまくりの人脈か」
「その割に、SF3Dもマシーネンクリガーも作ったことが無い」
「ぎゃふん」
オマケのオマケのオマケ §
「検索中にとんでもないオマケが付いてきた」
「なんだよ」
「『戦車模型低級技術指南: やりたくないことしないで作る面白いだけのプラモデル技法書』という本がある。なんか、時限流と似たような方向性が見えたような気がする。気がするだけで事実かどうかは知らない」
「えー」
「そのうちに買ってみてみるか」
「値段はかなり高いね」
「桜井さんの手間を掛けない初心者向けのヤマト工作もおそらく似たような方向性なのだろう。とすればヤマト模型編は桜井さんがきっと書く」
「まるで自分で立候補したいような言い方だな」
「じゃあ、美少女フィギュア低級技術指南はおいらが書く!」
「マジかよ」
「根拠の無い意気込みを書くだけならタダだからな」
「ひ~」
オマケのオマケのオマケのオマケ §
「艦船編じゃないの?」
「あれは部品が細かすぎて戦えん!」
「細かすぎるパーツは棄てて作ればいいじゃないか」
「それだっ! 単装機銃とかボートダビットとか、最初から棄てて作ればいいのか! それでもムードだけなら出るよな」
オマケのオマケのオマケのオマケのオマケ §
「1/1000ヤマトの外見を君は改造しなかった。その理由は?」
「作り手の主張を込めることが目的なら、改造するより色を変える方が楽。何しろ何色であろうと結局は塗るんだ。なら色を変えれば、手間を増やさずに主張が込められる」
「まるで改造できるみたいな言い方だね」
「子供の頃は、改造もフルスクラッチもやった」
「たとえば?」
「簡単なところでは、1/700エンタープライズの艦載機の翼をカットして折りたたみ状態を再現とか。エレベータの支柱を半分切って、昇降中を再現したりとか」
「できるなら、なぜ改造をしないんだ?」
「手間が掛かりすぎるから」
「は?」
「たかが娯楽で手間を掛けすぎたら負けだよ。プロじゃないんだし」
「じゃあ他人の改造はどう見るの?」
「本人が楽しければ、じゃんじゃんやればいいと思うよ。でも義務感ならしない方がいい」