「船体が形になってきたぞ」
「やっとかよ」
「細かい色の調整はまだまだ必用だけど。ちなみに、波動エンジンノズルは黒く見えるけど赤鉄色ね」
「無駄に色数が多いな」
「絶対に譲れなかったのはパルスレーザーの後。あそこは絶対に黒を入れたいと思った。そこがアイデンティティだな」
「甲板が黒ではないとしても?」
「そうだ」
ガルグレーの功 §
「溶きパテを流した部分はそのままなのだが、目立っていない」
「なぜだよ」
「色がガルグレーと似通っているからだな。これは意図せざる偶然だ。ラッキーだ」
「ひ~」
「もちろん、後で色は入れ直すけどね」
感想 §
「ヤマトファンの過半数が『こんなのヤマトじゃ無い』と言いたくなるようなヤマトが着々と形になってきた」
「いいのかよ、それで」
「いいんだよ。その割に外見は改造してないわけだから」
「ひ~」
オマケ §
「検索でバンダイの1/500関する商品資料を発見した」
「それで?」
「実はこの資料にSBヤマトの名前は一切無い。主な販売ルートは、全国の模型店、玩具店、家電量販店、ネット通販などと書いてあって映画館は無い。それに、主なターゲットは40代以降の男性とされていて、明らかに女性メインのSBヤマトとは狙い目が違う」
「それってどういうこと?」
「SBヤマトとタイミングが合ってしまったので、映画館の売店が仕入れて売ってしまったのだが、それは狙った路線ではない不幸な事故ということだな」
「じゃあ、実際は何なの?」
「浮上に失敗したヤマトリメイク企画が上手く噛み合わず、バンダイだけが突出して先行してしまった形なのだろう」
「えー」
「だからさ。このキットは、『木村拓哉の顔が見たくない男性ヤマトファンはこれ作って溜飲を下げてくれ』という趣旨だったのだろう」
「ひ~」
「誤算があったとすれば、一部の男性ファンが木村拓哉もヤマトが好きと知ってシンパシーを感じてしまったことだろう。『俺はおまえを弟のように思って』しまったファンが出てきて、さらに状況は混迷してしまったわけだ。だから1/500は劇場で売れるアイテムになってしまった」
「1/500のポジションが漂流してしまったわけだね」
「しかし、今となってはヤマト2199の先行量産型の玉盛ヤマトであったと考えて整理した方が良さそうだ」
オマケ2 §
「1/500の圧倒的優位点を発見!」
「なんだよ」
「艦載機がずっと大きく塗りやすそうだ。しかも数が少ない。たった6機しか付属しない」
「ひ~」