「まさかの番狂わせ。黒の塗料が溶け出して白い部分を浸食してしまった」
「これは酷い」
「もう終わりにしようと思ったのにまだ終われない」
「いかにもヤマト的な結末だ」
「結局、この程度なら白の塗料を補ってカバーすれば良いと考えて白を入れたよ」
「たかが台座に予想以上の手間だね」
オマケ §
「ぷっぷくぷー。今日の話題」
「なんだよ」
「今日は用事があって上野の近くにいたのだ」
「それで?」
「その足で秋葉原まで行って、レオナルドでパーツをあさってくれば良かった」
「ヤマト2号艦の改造パーツだね」
「そうそう。いいのがあれば、その場のノリで設計変更して使うのもありだから」
「ひ～。とことん、自分が楽しければいい奴」
「義務感なら永遠に完成はしないよ。プロは別だろうけど」
「確かに。プロなら依頼された模型を義務感で作れるね」
「まあ、ジャンクパーツはけっこう手持ちがあるのだけどね。手頃な飛行甲板のパーツが欲しいので」
「どんな飛行甲板?」
「最初は航空戦艦伊勢あたりのパーツを意図していたのだが、艦尾から艦底に移動したのでサイズ制限も無くなって、今はアングルドデッキの1/700前後クラスの空母の飛行甲板が欲しいような気もするけど、実はプラ板で作ってもいいような気がしてまだ迷っている。限度を超えて良ければ、3Dプリンタで作るという選択肢まである」
「ひ～」
オマケ2 §
「ところで、荒木伸吾回顧展『瞳と魂』の会場のArtsChiyodaって、地図をあらためて見たら実は秋葉原のレオナルドから近いことに気づいた。いくつかのビルと中央通りを挟んでかなり近い」
「意外なものが近いわけだね」
「秋葉原だから当たり前に思えるかも知れないけど、実はこのあたりは御徒町に近くて秋葉原の中心とは言いがたい」
「だからレア度が高いわけだね」
ニミッツ §
「何故か部屋に米海軍の本が1冊あるので、ニミッツの艦底色を見たくて開いた」
「なぜ?」
「きっと赤じゃないと俺のゴーストが囁くからさ」
「それで?」
「非常に分かりにくいのだが、他の艦艇を含め、おそらく米海軍艦の艦底は非常に暗いグレーっぽい色。赤く見える部分があるのはおそらく錆び」
「えー」
「でもネットの画像検索やり直すと目から鱗が落ちた。喫水線付近は黒帯を巻いているがその下は赤という模型の画像が引っかかってきた」
「そうか。実物の海軍の紹介本は全て艦底が海の下でよく見えないのだね」
「うむ。女の子のスカートの中と船の船底は普段見えないから神秘が一杯ってことだ」
「スカートって……」
「というのは実は前座」
「前座って何だよ」
「この本に軍艦の放送室の写真が乗ってた」
「えー」
「他に、貸し出し用のCDが並んでいる写真もあったぞ」
「えー」
「こういう感覚がベースにあって、艦内DJとかCDを配って歩くラジオドラマとかが成立している……のかもしれないが、そうだとしても想像を絶するラジオドラマのつまらなさが解消されるわけでもない」
「ぎゃふん」
