「実は興味深いことに気づいた」
「なんだよ」
「ある水準までガンダム世界を肯定しつつ嬉々としてオフィシャル設定を踏みにじっているものが特定の時期に集中して出てきている」
「は?」
「ソロモン・エクスプレスもそうらしいのだが、実は∀ガンダムも同じだ」
「∀ガンダムはオフィシャルだろ?」
「いや。全部のガンダムを肯定しつつ、実は微妙に同じ設定になっていない」
「ひ~」
「これらがすべて1990年代の終わりから2000年代初頭に集中するのだ」
「宇宙世紀の駄ッ作機だけ2000年代だね。なぜ?」
「これはガンダム公式設定集のガンダム・オフィシャルズがつまらないぞ、というアンチテーゼで書かれたもので、ガンダム・オフィシャルズの刊行後に書かれている。そういうタイミングだ」
「じゃあ他の作品と位置づけは違うわけだね」
「いや。ガンダム・オフィシャルズは公式設定資料集だが、出版前はサンライズに内部資料だった。それを見られる人には出版前であろうと存在していたのだ」
「つまり、位置づけは同じ?」
「さあな。それは知らないが、同じでも不思議ではないが詳細は一切知らない」
「それにどんな意味があるの?」
「さあな。それは知らない」
「ひ~。サジを投げた」
未来予測 §
「しかし、最近は再び公式設定が力を失いつつあるように見える」
「それで?」
「ガンダムに飽きが来ているが、だからといってどこにも行けない層がかなりいるのだと思う。そういう人たちの受け皿として、何かを作らねばならない時期なのだろう」
「では、これから先の予測をしてくれよ」
「そうだな。夜も寝ないで昼寝して考えた。ファーストガンダムの実写版リメイクと、ファーストガンダムのアニメリメイク。実働部隊はもちろんガンダムに魂を引かれていない若手。SPACE BATTLESHIPヤマトに対応するMOBILE SUIT ガンダムと宇宙戦艦ヤマト2199に対応する機動戦士ガンダム0079が登場し、整合性を必死に維持しようとしているサンライズのオフィシャル設定はあっさり踏みにじられるだろう。海自のアドバイスを仰いだ2199ヤマトに対抗して陸自のアドバイスを仰いで、限り無く10式戦車みたいなガンダムが登場したりするかもよ」
「それってまさか」
「頭を出すと撃たれて、匍匐前進するモビルスーツとか出てくるかも。塹壕掘り専用MSとかも」
「ひ~」
「立ったままマシンガンを撃ちまくる間抜けすぎるモビルスーツ像はあっさり否定されちゃうかも」
「もしかしてさ。ガンダムのサイズって」
「無理の無い範囲で限り無く小さくなっていくだろう。身長18メートルは人間のドラマを付けるには大きすぎるのだ」
「まさか」
「ぬえに、『パワードスーツ1つ!』とデザインを頼んでそれにガンダムというラベルを貼るかもしれない」
「怖いぞ」
「ツノも髭も無いガンダムが産まれてしまう。∀はガンダム分かってない外人の蛮行と馬鹿にした連中も、日本人にやられて真っ青」
「ひ~」
「あんなのガンダムじゃないっ! という暴動が起きそうだ」
「暴動はともかく、もっと中身を予測してくれよ」
「登場が予想されるのはモビル・ジープ。ガンダムはモビル・ジープに乗ってやってくる」
「本当かよ」
「アムロ、走行換装ってのをやってみるか? ……で走行中にG3ユニットを装着。ガンダムの出来上がり」
「ちょっとまて。G3ユニットって何だよ」
「ほら。G3ガンダムってあるじゃん。G3は立派なガンダム用語だよ」
「アギトだろ、G3ユニットは」
「で、ガンダム4号機開発計画はプロジェクトG4」
「ほんとかよ」
「全部想像。勘違いするなよっ!」
「するかっ!」
オマケ §
「実写版は、安室奈美恵をアムロ役に抜擢してガンダムをリメイク」
「なんだそれ」
「アムロとアムロ、ややこしくてかなわない2人がついに1つになる。とても分かりやすくて有り難い」
「おいっ!」
「で歌手なの。戦闘中に歌うの」
「おいっ!」
「安室奈美恵 with ファイアーボンバーズ」
「安室奈美恵 with スーパーモンキーズみたいに言うな」
「で、これが木村拓哉主演SBヤマトに対応する、有名人抜擢実写化」
「ひ~。でも絶対無理。中年古代はありでも、アムロが女なんて」
「大丈夫、色男のスターバックだってリメイクされた女になった」
「誰だよそれは」
オマケ2 §
惑星の影から出てくるホワイトベース
発進するMS部隊
艦内ではアムロのコンサート中
しかし警報でコンサート中断
Our Whitebase will Transfprmation in 3 minitus
敵に突破されて艦内にザクが!
そこで変形を始めるホワイトベース。4つ足動物モードに変形だ
無重力になる艦内
そこで、飛び出すアムロ。真っ赤なガンダムでスピーカーを敵味方に撃ち込んで歌いまくる
「貴様の行動は軍務の妨げになっている!」と軍人パイロットのリュウが叫ぶ
「それでどんな結末が付くの?」
「決まっている。最後はアムロの歌をバックにアーガマが出航するんだよ。エスコートにZガンダムが横を飛びながら」
「おいおい」