「機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー カイ・シデンのメモリーより2巻がやっと届いたので読んだ」
「本屋で買えばいいのに」
「売ってなかったんだよ、近所の本屋で」
「ひ~」
「しかし、読んで開いた口が塞がらなかった」
「なぜ?」
「Gの伝説と料理の方法論がそっくり」
「えー」
「「電撃HOBBY MAGAZINE 2013年 01月号・Gの伝説」と「機動戦士ガンダムディアフタートゥモロー カイ・シデンのメモリーより」の類似点はこうだ」
- 歴史的に突き放した視点である
- 物証が存在する
- 物証の解釈を間違っている
- 戦闘シーンの比重が小さい
- ガンダムが活躍しない
- 非戦闘兵器(警備用MSなど)が大きく出てくる
- Gアーマーが肯定されている
「どういうこと?」
「Gの伝説は未来の人間が掘り出した1/1ガンダムの解釈を間違うという話だ。カイメモはホワイトベース展で多くの遺物の解釈を間違っているという話だ」
「へー」
「しかし、話はそれだけで終わらない」
「なぜ?」
「自分の『宇宙世紀の駄ッ作機』も実は丸ごと特徴が同じだからだ」
「ほんとかよ」
「未来時制で歴史を描く解説の体裁を取り、残されたハロを子供の遊び相手の善良なロボと勘違いする話だからな」
「ひぇ~。ホントかよ」
どういうことだ? §
「自分のTwitterのTLでガンダムコミックが宣伝されることは多くない。カイメモと同時に出た短編集は例外中の例外と言える」
「ふーん」
「しかし、本屋ではあまり見かけない」
「どういうこと?」
「一部の人間の注目度が非常に高いが、あまり売れていないのではないか?」
「君も注目しているのだね」
「さて。問題はなぜ特徴がかぶるかだ」
「なぜ?」
「知らん」
「えー」
「漠然と想像することしかできない」
「じゃあ想像してくれよ」
「機動戦士ガンダムという作品が内包する必然ではないだろうか」
「何の必然?」
「歴史ミリタリーの必然だ」
「どういう意味?」
「記号化された歴史ミリタリーがガンダムの本質だったのだ」
「それと誤認やGアーマーの肯定は関係があるの?」
「ある。誤認は歴史の世界では珍しくも無いからだ」
「Gアーマーは?」
「歴史的な史実に目を向けるとあまりにアレなトンデモ兵器は珍しくないからだ」
「は?」
「いくらなんでも、これはないだろう……というトンデモ兵器は現実にこそある」
「まさか」
「じゃあ、フライング・パンケーキとかあのへんを見てから来いよ」
「ひ~」
「だからさ。明らかに無理があるトンデモ兵器を肯定することは、実は戦争とか歴史を分かっている証拠なのだよ」
「それって……」
「失敗の無い歴史。誤認の無い歴史。そんなものは実際にはあり得ない。それが1つの現実。それを踏まえている、ということだ」