「こういうアプリがWindows Phoneで動くことはとても珍しいので、90円出して買ってみたよ」
「へー。どんなアプリ?」
「言いにくいことを鷹の爪団の吉田君が代弁してくれるアプリだ」
「役にたちそうかい?」
「まあ最初から役に立つとか立たないとか言うアプリではなかろう」
「ひ~」
注意点 §
「なぜかIS12Tのマーケットプレイスから吉田の代弁で検索すると見つからないが、吉田で検索すると見つかった。ここ注意点」
「なぜ?」
「理由を聞くな。同じような問題を起こすアプリは他にあるみたいだ。ちなみに本体を変えても現象は同じだったが全てのデバイスで起きる問題かは分からない」
感想 §
「さてここで感想だ」
「第1印象はどう?」
「いきなり喋る文例リストの先頭がこれだ」
- Androidが欲しいです
- iPhoneが欲しいです
「Windows Phoneは?」
「そんなものは無い」
「えー」
「そもそも、AndroidもiPhoneも別に吉田君に代弁してもらうような商品じゃないだろ。勝手に自分で言えば良かろう。普通に欲しいと言っている人は山のようにいるのだから」
「むしろ、Windows Phoneが欲しいと言い出す方が勇気が必要だね」
「そうだ。勇気がかなり必要だ。かなりの確率で『なにそれ?』と聞き返されるからね」
「ひ~」
「しかも、そういう状況でわざわざWindows Phoneを持ってる人たちが今さらAndroidやiPhoneのような通俗的なダサいデバイスを欲しがるのかと言えば、そこは疑問だな」
「サイトの動作検証のためにiPhoneが欲しいんです、という人がいるかもしれないぞ」
「そういうときは、無駄な出費を貢ぎ続ける信者から、要らなくなった旧モデルを安く譲って頂けばたいていはOKだ。別に対処は難しくない」
「君はどうなんだよ」
「そりゃもう、AndroidやiPhoneでいいのならWindows Phoneなんか使ってないぞ、という立場なので、ぜんぜん文例が面白くも何ともない」
「どんな文例があれば良かったと思う?」
「『むかついたんでピーーーーーーーしていいですか?』とか。吉田君の声でやらないと、やばすぎて本当に言えないだろう」
「ピーって何?」
「言わぬが華」
「ひ~」
利用者誘導の問題 §
「よくある話だけどさ。このアプリは有料だけど、更に各種サイトへの誘導の役目を持っていて、一部は通販に繋がる」
「それは印象悪いね」
「こんなに安く提供してやるから営利提供は認めろという感じだろう」
「理屈から言えばそうだろうね」
「ただ、事前にそれがどこまで明確に示されているかは良く分からない」
「不意打ちだと良くないね」
「まあよくあるパターンだけどね。入り口だけハードルが低いソフト」
「ひ~」
「でもさ。本当の問題はこの先」
「なんだよ」
「DLE SHOPはおそらくWebサイト。だけど、IEを起動して開くのではなく、おそらくWebブラウザーコントロールをアプリ内に貼り付けてショップのページを表示している」
「それの何が問題なの?」
「普通にIE起動していれば動作するはずの機能が使えない。だから、使い勝手が悪くなっている。その割にレイアウトはあまり良くない。スカスカ感がある」
「それは独自にこだわって、かえって使い勝手を落としているのだね」
まとめ §
「じゃあまとめてくれよ」
「鷹の爪団、嫌いじゃないぞ。吉田君も嫌いじゃないぞ。でもこのアプリは全然好感が得られなかった。片手間のいい加減でやっつけ仕事した感がある。出してやるだけWindows Phoneユーザーは感謝感激して喜べ、という感じだろうが、結果として『なめられた』という感想しか残らない」
「吉田の代弁、やりたかったのじゃないの?」
「いや別に」
「本当に?」
「そりゃそうさ。やりたければ、いくらでも方法はある。手元にiPhoneが無いと思ったら大間違いだぞ」
「えっ? あるの?」
「都合により動作検証用のが1台。ちゃんとiOS 6の使えない地図も見られたモデルだぞ」
「ひ~」
オマケ §
「そうそう。スマホに関係ない代弁はどうなんだよ。それは問題ないのじゃないか?」
「それも実は問題」
「えっ?」
「映画やテレビでやっている鷹の爪ほどの冴えが無いように思える」
「なんでだよ」
「吉田君のマシンガントークの中にポロッと凄いことが混ざっているから面白いのであって、単体で取り出すとそれほどでもないのだろう」
「じゃあアプリの企画そのものに問題あり?」
「さあ。それは知らないよ。これでいいという利用者が多ければ、これでいいのでは?」