「これは予想の上を行ったなあ」
「ある程度は分かっていたのではないの?」
「そうそう。ビーメラ星に行くこと、反乱がある事、ドメルと戦闘すること、ビーメラ星で宇宙要塞13号的な展開がある事などは分かっていた」
「それなのに、予想を上回ったってどういうこと?」
- アナライザーが強化パーツ装備とは聞いていない
- イスカンダルがビーメラ星に来たとは聞いていない
- 「たいらげろ」に対抗して「食い破れ」と言うとは聞いていない
- 昆虫人間が扉に描いてあるとは聞いていない
- デスラー総統暗殺とは聞いていない
- 島が反乱に参加するとは聞いていない
- しかも、島が反乱の演説をするとは聞いていない
- 至近距離でドメル艦を砲撃するヤマトとは聞いていない
「ポイントはどこだい?」
「アナライザーの強化パーツと、至近距離での砲撃」
アナライザーの強化パーツ §
「パワードスーツなら下らないぜと思ったところだ」
「アナライザーも下らないと思ったの?」
「いいや。実はパワードスーツというよりも、パワーローダーなのだ。つまり、自分自身が見える形で強化メカを装備する。けして個室に入ったり隠れたりはしない。身体を堂々と見せつつ使用している」
「なるほど」
「しかも、アナライザーはもともとメカなので、人間が卑怯にもメカに隠れているという感じは受けない」
「なるほど」
「その上でやるのは、女の子を抱えて守ること。似非正義を振りかざして敵を倒したら中2病だが、女を守るのはもうちょっとマシな振る舞いだ」
「わははは」
「更に、アナライザー自身が他のメカと合体してより大きな姿になるのは、SBヤマトで既にやったこと」
「アナライザー、自律モードで俺達を援護してくれ!」
至近距離での砲撃 §
「至近距離での砲撃ってなに?」
「相手側の壊れ方も凄くいいのだが、昔考えた完結編の続編のアイデアに酷似している」
「というと?」
「昔考えた完結編の続編とは、ファンタジー宇宙を人格を持ったヤマトが旅をして悪い神を倒して姫を救う話だ。その際、戦闘は肉弾戦が基本。先頭の切り欠きで相手の肉をえぐったり、ショックカノンの砲身を相手に突き刺してそのまま砲撃するとか、そういう戦闘イメージを考えた」
「まさか」
「至近距離、というよりゼロ距離射撃で相手を撃つイメージは本当に酷似していたよ」
「ひー」
島の問題 §
「島が敵になる!」
「驚愕の展開だね」
「しかし、石津嵐版でも敵になるしね」
「織り込み済みって事か」
「いや、一応古代とランチして落ち着いたかと思ったので、けっこう意外」
「えー」
「いや最初はこのまま敵になるのかと思ったけど、ランチで落ち着いちゃったのでこれで収束かと思った。でも違ったのは嬉しい誤算」
「嬉しいのかよ」
デスラー総統の問題 §
「デスラー総統を暗殺したのは誰だと思う?」
「矢立肇か八手三郎。アラン・スミシーかもしれない」
「なんだよそれ。ヤマトの登場人物じゃないじゃないか」
「そうだよ」
「なんでだよ」
「おそらく暗殺は失敗するから。ひおあきら版の展開を見る限り」
「暗殺者不在かよ」
オマケ・デスラー総統の問題 §
「デスラー総統を暗殺したのは誰だと思う?」
「シャルバート教徒に違いない!」
「違うだろ」