「笑えることが1つある」
「なんだよ」
「Project Yamato 2199のメンバー発表、やたら女ばかり続いた後で固まって男が来た」
「それで?」
「谷本貴義……。調べてみると1975年4月14日産まれ。ぎりぎりヤマト1974には間に合っていないが、ヤマトにはかすった」
「かすった程度ではあまり意味が無い」
「しかし、広島県呉市出身らしいぞ」
「ヤマトと同郷か」
「そのようだ」
「しかし、歌声を聞くまで分からないのだろう?」
「そうでもない」
「なぜ?」
「ビーストサーガの主題歌の人だから」
「ビーストウォーズ?」
「ビーストサーガだ」
「なんだよそれは。知らないぞ」
「要するに、サイコロを発射する動物玩具の宣伝アニメだ」
「それがどうなんだよ」
「アニメの中身は、今の時代には珍しい硬派のアニメだよ」
「どこが硬派なのだ?」
「主人公は王宮を抜け出して暴れる放蕩王様だけどな。それをいさめる周囲のまっとうな人たちや、父親の葛藤が分かっていない息子とか、親友だと思った相手の裏切りや、人間ドラマとしてはけっこう手を抜いていない」
「動物なのに?」
「そうだ。動物キャラだけど、人間ドラマとしてはけっこう手を抜いていない」
「でもさ。それと主題歌は関係ないじゃん」
「歌もけっこういいぞ。自分は好きだ。時にED」
ビーストサーガOP §
ビーストサーガED §
『デジモンテイマーズ』挿入歌 §
「ついでにオマケ」
「なんでこれまで持ってくるんだよ」
「だって僕はテイマーだから」
「違うだろ」
「モーマンタイ」
「おまえはテリアモンか」
オマケ §
「それにしても、Project Yamato 2199、ヤマト1974に間に合っていない若手女性シンガーについては、ほとんど語れない」
「うん」
「ところが男性シンガーになったとたん、急に語れることが分かって愕然だ」
「ホモ?」
「違う。だったら、第四章EDのCDをわざわざ注文した意味が分からなくなる」
「じゃあどういうこと?」
- 女性シンガーが嫌いということはない
- 女声ボーカルが嫌いということはない
- 語れる女性シンガーならいくらでも
「語れる女性シンガーならいくらでものに、ほとんどかすらないのか?」
「うん」
「なぜ?」
「たぶんね。もの凄く人選の偏りが激しいのだと思う」
「人選ってProject Yamato 2199の?」
「そうそう。こちらが関与できないレイヤーで、もの凄く偏った人選があったのだと思う」