「ヤマト2199第14話には、チリーンと音がするシーンがいくつも存在する」
「この音の演出意図が分かった。いえ、分かった気がします。辛くても努力します」
「努力はいいから。森雪は死んでないから」
「分かった分かったヤマト1974の26話から2199の14話に戻るよ」
「それで?」
「女神に会いました」
「は?」
「チリーンと音がするシーンとは、女神の登場シーン」
「ユリーシャ?」
「そこまでの確証が無いので、ここは女神で行く」
「それで?」
「女神ではない岬が女神に邂逅していると思われるところもチリーンだし、女神になった岬もチリーン」
「うん」
「すると、そこか逆算して女神のミレーネルへの介入がどのタイミングで起きているかが分かる」
「それは、なぜおまえがここにいる、のところ?」
「いや、その前から既に介入して来ている」
「つまりなに?」
「病室のシーンは、ミレーネルが意図した思い出を見せているつもりで、実は既に女神が介入している」
「そうか。女神がキーアイテムを渡して森雪の正気を戻すわけだね」
「更にそこから逆算すると、介入者がキーアイテムを渡して正気に戻すパターンが古代にも使われている」
「ハーモニカだね」
「だから、古代守も介入者だ」
「女神さん。雪を助け起こしたとき、雪と呼んでいる。雪は知っている」
「うん」
「でも岬と言われてもはてなと言われる。岬は知らない」
「そうだね」
「なぜ雪の名前は知っているのに、岬ははてななのか」
「なぜ?」
「さあ。でも、これが意図した演出なら女神の正体を示唆する重大なヒントだ」