「序盤しかチェックできていないが、取りあえずそこまでだ」
「なんでだよ。全部チェックしてないのかよ」
「いろいろあってな」
皆川ゆか §
「まずびっくりしたのが、ブックレットの解説が皆川ゆか」
「皆川ゆかって誰?」
「実はその名前どこかで見た記憶があるのでこの前、調べたのだ」
「どこで見たの?」
「ガンダムALIVE」
「ガンダムっ……、てかALIVEってなに?」
「ボンボンで連載されていたガンダム漫画」
「えー」
「そういえば、『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』とも書いてあるからその時に名前を見た記憶があるかも知れない」
「GUNDAM OFFICIALS持ってたの?」
「昔はね。もう手放したけど」
「で、さらばのブックレットの内容はどうだい?」
「『あの日、劇場には愛とロマンがあった』……というのは、ちょっと引っかかったな。愛とロマンを感じた客もいるだろうが、感じていない客もけっこういたことは分かっている」
「君はどうだったんだい?」
「泣いたよ。大好きな佐渡先生もアナライザーも真田さんも死んでしまって」
「好きなのか」
「でも、愛とロマンがあったのかは分からないな」
「ははは」
「とりあえず、愛とロマンを感じた客もいるから、劇場にはそれがあったという主張なら嘘にはなるまい」
絵が死ぬほど綺麗 §
「絵が死ぬほど綺麗」
「えー」
「アンドロメダが離陸するカットで、隣で何か建造中なのが見えるとか。初めて気付いたよ」
「まさか」
「考えてみればNTSCよりマシな解像度で見たのは劇場で見て以来かも」
家具 §
「家具選びのシーンの天井が凄くいい」
絵コンテ §
- 絵コンテの安彦タッチが分かるような気がする……
- 絶対安彦タッチじゃない……というのも分かる気がする……
- 絵コンテの雪が可愛い
- 絵コンテ、感動ものだな。幻のシーンが全部入ってるよ。ばっきゃろーのあとの古代と佐渡の会話もあるし、ブリッジに入ったら徳川が来るし
- ニューブラックタイガーって書いてある。コスモタイガーと名が付く前だ
- ニューブラックタイガーが着艦する先は、第3砲塔下の内火艇格納庫だ
- ツルミの後にカツマダが着艦している。カツマダはやはりオフィシャルのカットシーンだったのだ。ひおあきら版だとカツマタで濁点が無い。コンテは濁点があるように見える
- 密航乗艦の雪がマスクしてる……
- 土方の艦長就任のシーケンスがまるで違う
- 救命艇は内火艇格納庫から発進するように絵コンテが描かれていて、映像もそう作られている
感想 §
「全般的な感想は?」
「絵コンテ見てると、舞台裏が見える」
「それじゃ酔えないじゃん」
「いいんだよ。既に突き放した視点で見てるから」