「今回面白いのはさ。瓦礫屋が敵として登場しながら一切喋らないってことだね」
「挑発もしないし啖呵も切らないから、余計に怖いってことだね」
「そこは上手い演出だ。ただ、怪物レベルの夏凛が出てしまうと怖さも霞んでしまうのだけどね」
「他には何かあるのかい?」
「ここでこう来るとは思わなかった。春日美空の親族っぽいシスター」
「それが重要なんだね?」
「……の登場を上回るインパクトのシスターみゃお」
「ぎゃふん」
「こんなおばちゃんがここで出てくるとは思わなかった」
「そこかい。そこなのかいっ!」
「子供と一緒に飯食ってる刀太が子供並み」
「実際まだ子供だろう」
「一生懸命、女扱いを否定する九郎丸」
「性別ってそんなに気になるものかな?」
「実は性別というのは単純なものではない」
- 肉体的な性別 (セックス)
- 社会的な役割としての性別 (ジェンダー)
- 性自認 (精神的に自分を規定する性別)
- 異性装の有無 (クロス・ドレッシング)
「つまり、あらゆる組み合わせの可能性があるわけだね」
「だから、肉体的に男だ女だというのは、まだまだ入り口」
「じゃあ、今回一番いいのはどこ?」
「やはり、瓦礫屋の登場がインパクトある。本人が来る前に建物が壊れる。何が起こったのか分からない。分かってしまうよりも印象に残る」
「結局今回は瓦礫屋とシスターみゃおかよ」
「かもね」