「『DC版の行列宇宙船の元ネタは完結編か? そもそも復活篇は完結編リベンジか?』で述べた通りそもそも復活篇は完結編リベンジか?という疑問はあったが、もっと重要なことを思い付いた」
「なんだい?」
「ザール=ゴルイなんだよ」
「は? ぜんぜん似てないよ」
「以下の特徴が似ている」
「良く分からない」
「いいかい。ザールに関する完結編の弱点は、なぜザールが死ぬのか良く分からないことだ」
「残忍なディンギル人は息子にも冷たいってことじゃないの?」
「実は前回の失敗では甘いんだ。急に辛くなるのは不自然だ」
「えー」
「だからね。ザールのキャラは変更されねばならない。叛逆する善良なおっさんとなり、血縁関係は切れる。息子の受け入れを拒否する父親という、イマイチ分かりにくいモティーフから、名誉に目覚めて命がけで悪に抗議する分かりやすいモティーフに変化する。しかし、ヤマトとの戦闘以外の要因で中盤に死ぬ敵側重要人物というポジションは同じだ」
全体の流れ §
「全体の流れも両者は同じだ」
- 重要人物の行方不明
- たった1人の救出
- 負け犬の帰還
- 神の復活
- 守る戦い
- 女神登場
- 再戦・敵将1の死
- 巨大要塞戦
- 人の自己犠牲
- 救援
- フネの自己犠牲
「説明してくれ」
「1つ1つ説明する」
重要人物の行方不明 §
「重要人物とはデスラーと森雪だ。まず冒頭で行方不明。むしろ死んだと思われている」
たった1人の救出 §
「ディンギルの少年と上條だ。1人しか助けられない」
「状況が違うよ」
「そこは無理があるから変更されている。完結編では多数の要救助者を見殺しにした後味の悪さが残るが、復活編では上條だけしか生存者を発見できなかったので、後味は悪くない」
負け犬の帰還 §
「負け犬の古代が帰還する。どちらも同じ」
「復活編では敵に負けてないよ」
「人生に負けてるんだよ」
神の復活 §
「ヤマト元艦長が奇跡の復活。沖田と古代だ」
守る戦い §
「完結編では護衛艦が身体を張ってヤマトを守る戦いだが、復活編ではヤマトが移民船を守る戦いだ。味方に犠牲を強いていないという意味で、後味の悪さは消えている」
女神登場 §
「クイーン・オブ・アクエリアスとイリア女王だ。いるのかいないのか分からない上に嘘つきのクイーン・オブ・アクエリアスと違って、イリア女王の方はもっと具体性がある。キャラクターとしての存在感がある。良くなってる」
再戦・敵将1の死 §
「ザールの死とゴルイの死だ」
巨大要塞戦 §
「ウルク戦とSUS大要塞戦だ。ウルク戦の乗り上げるとか、白兵戦の要素は切り捨てられる。それは本質的に宇宙戦争っぽくないからだ」
人の自己犠牲 §
「島の死、大村の死だ。巨大要塞戦のキーになる勝利をもたらす死だ」
救援 §
「デスラーが助けに来る、パパが助けに来る」
「かなり実行者が違うよ」
「そうだ。ここでデスラーが出るのはあまりに唐突で分かりにくい。ご都合主義でありすぎる。物語を改善しようとすれば、そこは大幅に変更せざるを得ない。パパによる美雪の救助は妥当なところだろう」
フネの自己犠牲 §
「最後に波動砲を撃ってヤマトが壊れる」
「劇場公開版の結末だね」
「そうだ。DC版ではない」
まとめ §
「まとめるとどうなる?」
- 沖田=古代
- 島=大村
- 上條=役割を与えられたディンギルの少年
- クイーン・オブ・アクエリアス=イリア女王
- ザール=ゴルイ
- ルガール=メッツラー
- 大魔神=バルスマン
- ウルク=SUS大要塞
- 脅威のニュートリノビーム=フライバイワープ
「最後の1つは違う気がする。いや違わないのか?」