「どれほど低いハードルを設定しても、自分で勝手に高いハードルを設定しちゃう人にはどうしようもない」
「たとえば?」
「ミカンをください」
「そこに置きました」
「私の手に渡して下さい」
「すぐに取れるので手を伸ばして下さい」
「意地悪しないで下さい」
「あなたの目の前です」
「あなたにとってはすぐでしょうが、私のような愚か者にはすぐには取れないのです。だから意地悪しないで下さい」
「あなたの目の前です」
「どこですかどこですか。30メートル先まで探しましたがありません」
「30センチ先です」
「私には取り方が分かりません。そのミカンを私の手に渡して下さい」
「30センチぐらい手を伸ばせよボケが! こっちは善意でミカン取ってやったんだぞ。最後の30センチぐらい自分で取れよ」
「わあ、怒った怒った。あの人怖い」
「それで?」
「軍艦が軍艦の形をしているだけでハードルを作ってしまう人がいるわけだ。形を女の子にすると名前は同じでもなぜか受け入れられる」
「艦これかよ」
「実は主役メカが人の形をしていないというだけでハードルを作ってしまう人もいるんだよ。実際にやってることは同じでもね」
「そんな下らない理由でヤマトはピンチかよ!」
オマケ §
「他にどんなハードルがある?」
「やってることは同じなのに、なぜかガンダムだと見るのにダンボール戦機だと見ないとか。そんなオタクもいっぱいいるぞ」
「同じ?」
「昔は違ったけどね。模型作って戦わせる状況はもはや同じ」
「ひ~」
「事実、ダンボール戦機は終わったけど、事実上ガンダムとして続いているようなものだ。やってることは同じなんだから」
「なんてこったい」
「でも、オタクはラルおじさんが出てくるだけで、これまでのガンダムと関係無いキャラがウロウロしていても受容しちゃう」
「そんなあまっちょろい世界なら、ヤマトもゲルおじさんでヤマト模型に誘導を……」
「おまえの力で勝ったのではない、ヤマトの波動砲のおかげで勝ったことを忘れるな。は、波動砲に。ちょーくちょーくちょー」
オマケ2 §
「ビルドファイターズはガワラスキー粒子で駆動されるヤッターワンも参戦して欲しいよな」
「ないない」
「あ、ヤッターワンだ」
「それはブラフだ」
「そいつは、ブラフスキー粒子で駆動されているのだね?」
オマケIII §
「ヤマトビルドファイターズにアンドロメダは参戦できますか? 拡散波動砲は使えますか?」
「使えますが情報がTwitterで拡散されるだけで威力はありません」
「ヤマトビルドファイターズにアンドロメダマ号は参戦できますか?」
「ダメです」
オマケサイボーグ1号 §
「推理サイボーグシリーズの3作目は『推理サイボーグ真田志郎の敗北』になりそうな気配だ」
「なんで敗北なんだよ」
「真田が強すぎるので、敗北も経験しないと面白くないだろう」
「どんな話だよ」
「少女クラブがレイプ事件の犯人捜しを真田とバルカン半島から来た耳の尖ったミスター・スポラディックに依頼して真田がライバルと推理対決する話になりそうだ。今のところはね」
「他のメンバーは?」
「太田と古代と森雪が話に絡む見込みだ」
「ミスター・スポラディックって?」
「掴みが上手い論理的な男だよ。愛犬のカークと、マッコリの酒瓶といつも一緒」
「愛犬のカークって、ACE COMBAT 5かよ」
オマケのオチ §
「でオチは何だよ」
「やってることは同じなのに、主役メカが人の形をしていると見るとか、ガンダムなら見るという人達の振る舞いは、非論理的です」