「ゴドーね」
「は?」
「いやなんでも無い」
感想 §
「それでUQ HOLDERの感想はどうなんだよ」
「綺麗に終わると見せかけて、おじさんに残業が入ってしまう。第2ラウンドの開始だ」
「それで?」
「プロなんで、時間稼ぎさえできれば良いという発想をする。その結果、最強クラスの不死人である夏凛も、単にその場から除去するだけで良いと発想する。別に倒す必要は無い。それは仕事では無いからだ。あくまで仕事への障害を取り除くだけで良い。しかも遂行中だけだ。そして、月に飛ばすというのは突飛だが、不死人というもっと突飛な設定を持ち出し作品では現実的な範囲内だ」
「だから何だよ」
「いきなり電話1本で残業が入るとか、いきなり舞台が月に飛ぶとか、予想してなかったよ。面白いね」
「しかし、プロを相手に不死人がこれほど劣勢になっていいわけ? 圧倒的に強いわけでしょう?」
「強くても弱点を正しく突けば狩れるんだよ。零戦はワイルドキャットより高性能だが、サムライ気取りで個人戦闘をやりたがる日本人パイロットはチーム戦で弱点を突くワイルドキャットから見ればカモなんだよ」
挫折の問題 §
「で、この話の面白いところはね。夏凛は刀太の前で油断してミスしたんだよ。新人のアホガキという目で夏凛は刀太を見ていたが、自分も油断してヘマをやって刀太だけがアホとも言い切れないことを自ら証明してしまった」
「プロはプロなりにやるってことだね」
「であるから、ここまで来るともう夏凛に刀太を見下して相手にしないという選択を取るゆとりが無くなる。ということは、この戦いがどう決着するとしても、夏凛と刀太の関係が変化していくだろう、と予測できる」
「恋愛関係になるの?」
「先のことは知らんぞ」