「さて、トラック専門誌のfullload Vol.12というのを買った」
「と、トラック専門誌?」
「そうだ」
「陸上競技?」
「違う」
「トラック島?」
「違う。荷物を運ぶ自動車」
「ひ~。なんでそんなものを買うのだよ。それ以前に、そんな雑紙があるのかよ」
「あるある」
「それで?」
「最上迦月さんの記事4ページが凄いのだ」
「どこが?」
「ヤマトの3文字が入っていないだけでネタ満載。探せば探すほどいろいろある」
「そんなに?」
「そうそう。凄いよ。まず写真の横にタオルにガミラスマーク。着ている服に碇のマーク。記事にはさりげなくヤマトの名台詞。暇つぶしの本の中にコスモファルコンが飛んでいて、その上空中戦艦大和が表紙のHYPERWEAPON2013Sが」
「それは凄い」
「これで全部じゃないよ」
「他にもあるのかよ」
「見つける人のために全部は言わないぜ」
「ひ~」
「自分で買って探せ!」
「分かったよ。買ってくるよ。本屋で売ってないと思うけど」
「Amazonでは買える」
「またそれか」
「ともかく探せ! 小惑星に紛れて隠れているヤマトネタを探すのだ!」
その他 §
「何か追加で言うことはないのかい?」
「個人的なことでもいいか?」
「いいよ」
「この人は、鉄塔建設に関係する仕事も経験しているのだよ!」
「鉄塔マニアの薫陶を受けたTEPCOマンホール探索家が来た」
「変電所ウォッチャーと呼んでくれ」
「ひ~」
「それから山手トンネルの工事にも関係する仕事をしていたようだ」
「それってどこ?」
「大橋JCTまでの山手通り地下のトンネルだよ」
「大橋JCTって?」
「大橋のぐるぐるだよ」
「もしかして、君が行ったばかりの天空庭園のあそこか?」
「そうそう。あのへんは工事してるときもよく行ったぞ」
「なんで行くんだよ」
「大橋のあたりは地図センターもあるし、他にもいろいろあるからさ」
「それだけ?」
「他の場所も何回も横切ったぞ」
「どんなとき?」
「そうだな。小林誠さんがネットで紹介した模型の展示会を見に自転車で原宿方面に行くときも横切ったぞ」
「そんなネタまで」
「もしかしたら、信号待ちの時に目の前を横切ったトラックを、最上迦月さんが運転していたかも知れない」
「そんな身近なのか!」
オマケ §
「せっかく買ったんだから他のページも話題にしろよ」
「そうだな。1つだけ分かったことがある」
「なんだい?」
「通常、車の雑紙はぜんぜん燃えてくるものがない。買った模型雑誌が車の特集だったことは何回もあるが全部飛ばした」
「ひ~」
「ところがね。この雑誌のダカールラリーのトラックは燃えた」
「えっ? なんで?」
「結局さ、ボーンフリーに燃えるのと同じなんだよ。ボーンフリーは輸送機だけでなく、地上車両の方も燃えられた。それにキャンピングカーも好きなんだよね。前にトラックの模型も作ったことがあるし、実は荷物を背負って走る系の自動車が好きなのかもしれない」
「レースするより?」
「そうだな」
「でもさ。昔買ったサイバーフォーミュラのデフォルメフィギュアが出てきたんだろう?」
「それはそれだ」
「ひ~」
「それにベンツのトラック。乗用車よりかっこいいと思うし、いろいろなギミックを持ったトラックも燃える。機内食を運ぶフードローダーとか」
「なるほど」
「それに別の車両を載せているトラックは燃えるよな」
「なんでそれに燃える。荷物が別の車両ってだけだろう?」
「だって、ボタンを押すとパカッと開いて追跡戦闘車が出てくるムードじゃないか」
「ひ~」
オマケ2 §
「だからさあ。サーカスIよりサーカスIIIよりサーカスIIだよな」
「何のこっちゃ」
「サイバーフォーミュラだって、レースマシンよりトランスポーターだよな。トランスポーターが空中を移動する描写には燃えたよ」
「マニアが来たよ」
オマケIII §
「実は荷物を背負って走る系の自動車が好きなのかもしれない」
「だから何だよ」
「そうか。だからアメリカ軍の軍用車両なんだ」
「なんで?」
「荷物を背負って走ると言えば、アメリカ軍の軍用車両だろう」
「ひ~」
「戦ってる姿よりも荷物を満載して走っている光景の方がしっくり来るぞ」
「何手やつだ」
「それに、シャーマンとジープと来て、次にどこが気になるのかと言えばトラックだ」
「話がトラックに戻った!」
「だからトラック雑紙を買っても奇異じゃないんだよ」
「戦車雑紙なら奇異なのか!」