「無事に発売日に買えたのか?」
「買えた買えた」
「良かったね」
「カエタ博士はきっと笹塚にいるペッチャ、と脳内ペラ助が囁くので、笹塚に向けて自転車を漕いだよ。笹塚の三省堂にあった」
「カエタ博士って何だよ」
「キエタ博士じゃなくて良かった。売り切れて消えて無くなっていたら泣くところだった」
ペンギンの問題 §
「それで空中戦艦大和は登場したのかい?」
「したした」
「で今回の模型はどうだい?」
「最初はなんだか良く分からないのだが結局小さなほら吹きペンギンだと分かって楽しい中身だ。可愛い」
「ポイントはどこだい?」
「1/1」
「実物大?」
「そう。現物が小さいから実物大。これはいい」
「なんで?」
「刀に見立てた箸という設定の腰のものとして箸が使われている」
「ずばりそのものかい」
「腰に下げた袋の質感も最高だ。何しろ1/1だからな」
「ひ~」
「1/1はいいぞぉ~~~」
「それで、ミュンヒハウゼン男爵、ほら男爵の元ネタってなんだい?」
「ミュンヒハウゼン男爵、ほら男爵」
「は?」
「ほらね。分からない」
「ひ~。どんなほらだよ」
「ほらほら。先に進めよう」
「分かった分かった」
「ちなみにほら男爵21世紀の冒険という小説はいつか書きたいと子供の頃には思ったこともある」
「今はどうなんだよ」
「ジェッターマルス2015の方が先だな。これは2014年中に用意して2015年に出さないと意味が無い」
その他のページ §
「全ページをちゃんと見たわけではないが、他に気付いたこと」
「なんだい?」
「プレーンズのページが熱すぎる。感涙だ。あの映画がちゃんと分かる人が他にもこんなにいたよ」
「君と同じぐらい?」
「いやもっとだ」
「他には?」
「プラウラーの作例が載ってるね。ACE COMBAT名物謎の後席搭乗員が3名に増えるプラウラーだ」
「ひ~」
「ジョリロジャのホーネット、かっこいいね。だからといって自分も作ろうとすると手間で死ぬけど」
「ひ~」
「ノーズアートクイーンのバニーガールさんも色っぽくて良かったと思う」
「他には?」
「グレイハウンドの作例も良かったね。こんな小輸送機、スルーされるかと思ったらされなかった。そこがいい」
「何か作りたいと思ったキットはないのかい?」
「ハセガワのF-35とオスプレイは作ってもいいかも、と思ったよ。ちょっと興味をそそられた」
「キット以外で気に入ったことってある?」
「岡部さんの連載、蛇の目のアベンジャーだ。拍手」
「アベンジャーマニアが来たよ。他には?」
「青いハヤブサ。これは知らなかった。一式戦なんて、それほど詳しくはないからね」
「青いとどうなんだ?」
「日本機らしくなくてスマートじゃないか」
「作って見たい?」
「ってか。塗ってみたい」
「次号のトレーナーマニアックスはどう思う?」
「戦闘機より練習機大好き。好感を持って期待だ」
「批判箇所はあるかい?」
「ああ、そうだな。強いて言えば山本画報のページは政治的に偏っていて、雑紙としてはない方がいいな」
「政治的な偏りは無い方がいいの?」
「趣味の雑紙だからな。もともと趣味の雑紙という時点で凄く偏っている。これ以上偏りを入れて読者を限定するのはいろいろな意味で好ましくないだろう」
「もっと詳しく」
「趣味の雑紙を相手にそれを論じるのも野暮だろう」
「ひ~」
「せっかく、ノーズアートクイーンとか飛ぶ理由で雑紙としての間口を広げているのに、狭めてどうする。部数を減らして廃刊になりたいのか、って思うけどね。それ以上はここでは語らないよ」