2014年06月05日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマトtotal 941 count

オタクに向けて放たれる拮抗する2つのメッセージ論とヤマトは関係があるのか

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「オタクに向けて放たれるメッセージは大きく分けると2つに分類される」

「それはなに?」

  • 大人になれ (成長しろ、外に出ろ、人と交われ、人は一人では生きていけない)
  • 君たちは素晴らしい (今のままで良い、オタクこそが真のエリートだ、働いたら負け)

「あれ。この2つって、矛盾しているじゃないか」

「そうだ。前者のメッセージは、あるべき状態からの逸脱をオタクと認識し、後者のメッセージはオタクこそがあるべき状態であるとしている」

「どっちが正しいわけだい?」

「そりゃ前者だよ。当たり前だ。しかし、問題はそこにはない」

「えっ? どこどこ?」

「当たり前のメッセージ性を持った作品は実は昔からいくつもあるのだが、それにも関わらず後者のメッセージ性の方が優越していく。その結果として、今やオタクはみんな自分がオタクであることに疑問すら持たない。まさに知的脆弱性だ。あっさりと近隣諸国への人種差別に加担するわけだ」

「ひ~。そもそもそんなに昔から、大人になれというメッセージ性を持った作品があるわけ?」

「たとえば、エロゲーの元祖と呼ばれる1985年の東京ナンバストリートというゲームがある。しかし、これはナンパに成功してエロ画像を見るためのゲームではない。そうではなく、実際の東京でのナンパのプロセスを学ぶことで本当にナンバをしようという【外に出ろ】というメッセージ性を持ったゲームだったのだ」

「なんで断言できるんだよ」

「だって作者の関野ひかるさんから直接聞いているから」

「なんで直接聞けるんだよ」

「PC-8801版とX-1版はおいらが移植したので。オリジナルはFM-7版」

「ひ~」

「まあそういうわけで、君たちはもっとマシな存在にならねばならぬ、というメッセージ性は昔からごまんと存在していた。その流れを変えたのが1996年のオタク学入門だろう」

「オタク学入門とはどんな本だい?」

「オタクとは知的エリートだと主張する本だが、中身がぬるすぎて、とても知的エリートとは言いがたい内容だったよ」

「ホントかよ」

「ホントホント。中身がぬるくて、これでオタキングが名乗れるなら俺だってオタ天皇を名乗れるとか酒の席で遊んでいたぐらいだ。お笑いのネタ本ならともかく、本気なら痛いね、というあたりがみんなの結論かな。でもみんな本気にしてそういう世界が到来した」

「じゃあ、それは何を意味するんだい?」

「だからさ。オタクの中にある尖った要素は確かにあったし、今でも無いことはないがそれはほんの一部。そういう要素だけを取りだして【オタクに優れた人はいる】【オタクに優れた業績もある】という問題を【オタクは優れている】というメッセージのすり替えたのがオタク学入門的なオタク称揚のレトリック。その結果として起こったことは何かと言えば、オタクという立場への安住であり、本当に凄いマニアは減る傾向にあると思うよ。そして、本当に凄いマニアの多くはオタクとはちょっと違った立ち位置に今はいると思う」

「分かった。要するにオタクは知的エリートだと規定されてしまった結果として、知的エリートたらんとする努力が縮小し、むしろ本当の知的エリートは別の場所に行ってしまったわけだね」

「厳密なところは知らんぞ」

「それで一生をオタクで居続けることはできないわけ?」

「おそらくチキンレースだろう。現在の日本社会は過去の遺産の食いつぶしで成立しているから、食いつぶす前に死ねれば一生オタクは可能だが、時間に追いつかれてオタク趣味が不可能になるぐらい社会が貧しくなったらできないよ」

「まさか」

「たとえば戦争をやって国土が根こそぎ焼け野原になったら、オタク趣味など一瞬で消える。残った人間は生きるだけで精一杯になるからだ」

「そんな酷いことになると思う?」

「可能性としては十分にあると思うぞ。敵も知らず己も知らない甘い日本人が口車に乗って戦争に賛成しているのが現状だ。どう見ても負ける。そして今どきの兵器を使えば、アッという間に日本列島ぐらい焼き尽くせる。好戦内閣を倒して平和的な内閣を成立させて平和交渉なんてやってる暇は無いかも知れない。それどころか内閣を成立させることすらできなくなるかもしれない。そうなれば日本は関係諸国から分割占領されるだけだ」

話を戻せ §

「そろそろ話をヤマトに戻してくれ」

「エスカフローネ(劇場版)が今は大好き」

「待て。ヤマトって言ってるだろ」

「エスカフローネ(劇場版)も、オタクがオタクでいることに否定的な内容だからね。そいつを異世界ファンタジーのオブラートでくるんであるが、本質は凶悪だ。だから凶悪な非難を浴びせられた中二病患者にはいたく受けが悪い」

「だからヤマトの話をしろ」

「エスカフローネ、結城さんのキャラなんで、ヤマト2199と同じ」

「凄くこじつけ臭いぞ」

「それに反して最近やっとマクロスゼロを見たけどあれはつまらんね。あれは狭い世界に閉じこもることを肯定しているが、それゆえに世界が広がらない。当時つまらなそうだと思って見ないで飛ばしたのは正解だった。マクロス7の方がずっといい」

「いやいや。それも話が違うから。ヤマトの話をしろよ」

「ではヤマトが持っているメッセージ性は、2つの方向性のどっちだろうか」

「えっ?」

「エスカフローネ(劇場版)は狭い世界に閉じこもることを否定した。マクロスゼロは肯定した。ならば、宇宙戦艦ヤマトはどっちだろう? ヤマトを見た君なら答えられるはずだよね」

「ヤマトと言う小さな世界に閉じこもることが肯定されている?」

「ところが、ヤマトは常に単艦であり、他者との接触が不可避だ。そして、他者は常に思い通りになるわけではない。そして、いくらヤマトは狭いと言っても他人と同居するわけで、どうしても他人との共存が不可避になる。待ったしてくれない融通の利かない航海長とか、乗組員名簿に乗っていない看護士とか、飯炊きから上がってこいと好き勝手なことを言ってくる艦長とか、そういう連中とどう付き合うのか考えねばならない」

「うーん」

「ヤマトは戦闘力としては圧倒的なものがあり、それを好き勝手に行使できると思えば中二病の世界なのだが、実際にヤマトに乗り組んでしまうと好き勝手には撃てない」

「勝手にミサイルを撃つと、沖田艦長に怒鳴られるわけだね」

「船の秩序のことを言っているのだっ!」

「艦長!」

「だからね。これも偽装なんだよ」

「えー」

「波動砲強い、ワープ速いって喜んでいるうちは中二病」

「戦闘が無いエピソードは外れだと思っていたり、巨大ロボットまだ出ないの?と思っていたりすると中二病なんだね?」

「そうだな。しかし、戦闘が無いエピソードは当たり前のようにあり、巨大ロボットは出ない。それが基本中の基本だ。それがヤマトの本質だと思うと、実は中二病的なファッションは偽装に過ぎず、本質はもっと別の場所にあることが見えてくる」

「どこにあるわけ?」

「結局、人間と人間がぶつかり合ってわかり合うしか無い。そういう世界観だ。それがヤマトの本質だ」

「古代と島は殴り合って和解するわけだね」

「古代とデスラーもな。結局戦ってわかり合う」

「でも他の敵はどうなんだよ」

「実は、ルガール総統とは和解しないまでも相互理解の段階までは行ったと思う。結局、2人はディンギルの少年の死体という同じものを見て、複雑な感情を共有したのだ」

「少年は重要なのだね」

「そうだ。前途ある少年の死は、どんな死よりも重い」

「でもルガール・ド・ザールは見殺しにしたよ」

「中二病のルガール総統は分かってなかったんだよ。でもね、本物の死体を見て分かってしまったんだよ」

そして話題は往く §

「で、この話はどこに行くんだよ」

「だからさ。偽装を解除したヤマトはイカルスの岩盤から真の姿を見せるが、そこから出てくるのはもはやヤマトではなく光子帆船スターライトになるわけだ」

「分かった。オーディーン!って叫べばいいわけだね?」

「ちょっと違うぞ」

話題復活篇 §

「ああそうか。だからね。復活篇というのは、メッツラーが【人間よ、理解不能だ】と言って消えるけど、実は古代を相手に何かの相互理解には達しているのだ。そもそも、理解不能だと分かることは既に相互理解の一歩前進なのだ」

「なんで?」

「相手とは違うことを認識することが歩み寄りの第1歩だからだ。そこでは、相手から自分はどう見えるのかを考えることが要請され、自分自身の理解も進む。だから、古代は地球の最期を前に【我々は負けたのだ】と言えるのだ」

「じゃあ、復活篇3部作のラストはメッツラーとの共闘?」

「ヤマトの第1艦橋に来たメッツラーに対して、百合亜が【あいつはギジェなのよ!】って叫ぶけど、【いえメッツラーです】と訂正されるのだ」

「嘘つけ!」

「自殺強要のBメカのパイロットは私が引き受けます」

「Bメカって何だよ」

「ヤマトではシナノとも言う」

オマケ §

「で、オタクに向けて放たれる拮抗する2つのメッセージ論ってなんだい?」

「彼ら幼いオタクに目覚めてくれと放たれた♪って歌を考えたがなんかどっかで聴いたことがあるような……」

「そりゃ替え歌という奴だ」

「そうとも言う」

「でもさ。オタクにだけ幼いと言っていいの? 失礼じゃないの?」

「そこは問題ない」

「なんで?」

「社会そのものが幼児退行している面があるからだ。別にオタクだけに問題があるとは言っていない」

「ひ~。社会そのものに喧嘩を売った!」

「じゃあ、次は理科にでも喧嘩を売ろうかね」

「それもダメっ!」

「私理科ちゃん」

オマケ2 §

「ちなみに、怖い話を知ってしまった」

「何だよ」

「リカちゃん電話を都市伝説だと思ってる人がいる」

「なんてこった! そんなのあリカ!」

オマケIII §

「日本は関係諸国から分割占領されるだけだ」」

「それってワダチ? マシンナーズシティ?」

「それじゃ、発想がまるまる松本零士だ」

「違うわけ?」

「征途だってそうだし、日本がドイツや朝鮮のように分割されるフィクションはいくらでも」

「でもフィクションの話ではないんだね?」

「今の段階ではフィクションだよ」

「ひ~」

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オタクに向けて放たれる拮抗する2つのメッセージ論とヤマトは関係があるのか

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「オタクに向けて放たれるメッセージは大きく分けると2つに分類される」

「それはなに?」

  • 大人になれ (成長しろ、外に出ろ、人と交われ、人は一人では生きていけない)
  • 君たちは素晴らしい (今のままで良い、オタクこそが真のエリートだ、働いたら負け)

「あれ。この2つって、矛盾しているじゃないか」

「そうだ。前者のメッセージは、あるべき状態からの逸脱をオタクと認識し、後者のメッセージはオタクこそがあるべき状態であるとしている」

「どっちが正しいわけだい?」

「そりゃ前者だよ。当たり前だ。しかし、問題はそこにはない」

「えっ? どこどこ?」

「当たり前のメッセージ性を持った作品は実は昔からいくつもあるのだが、それにも関わらず後者のメッセージ性の方が優越していく。その結果として、今やオタクはみんな自分がオタクであることに疑問すら持たない。まさに知的脆弱性だ。あっさりと近隣諸国への人種差別に加担するわけだ」

「ひ~。そもそもそんなに昔から、大人になれというメッセージ性を持った作品があるわけ?」

「たとえば、エロゲーの元祖と呼ばれる1985年の東京ナンバストリートというゲームがある。しかし、これはナンパに成功してエロ画像を見るためのゲームではない。そうではなく、実際の東京でのナンパのプロセスを学ぶことで本当にナンバをしようという【外に出ろ】というメッセージ性を持ったゲームだったのだ」

「なんで断言できるんだよ」

「だって作者の関野ひかるさんから直接聞いているから」

「なんで直接聞けるんだよ」

「PC-8801版とX-1版はおいらが移植したので。オリジナルはFM-7版」

「ひ~」

「まあそういうわけで、君たちはもっとマシな存在にならねばならぬ、というメッセージ性は昔からごまんと存在していた。その流れを変えたのが1996年のオタク学入門だろう」

「オタク学入門とはどんな本だい?」

「オタクとは知的エリートだと主張する本だが、中身がぬるすぎて、とても知的エリートとは言いがたい内容だったよ」

「ホントかよ」

「ホントホント。中身がぬるくて、これでオタキングが名乗れるなら俺だってオタ天皇を名乗れるとか酒の席で遊んでいたぐらいだ。お笑いのネタ本ならともかく、本気なら痛いね、というあたりがみんなの結論かな。でもみんな本気にしてそういう世界が到来した」

「じゃあ、それは何を意味するんだい?」

「だからさ。オタクの中にある尖った要素は確かにあったし、今でも無いことはないがそれはほんの一部。そういう要素だけを取りだして【オタクに優れた人はいる】【オタクに優れた業績もある】という問題を【オタクは優れている】というメッセージのすり替えたのがオタク学入門的なオタク称揚のレトリック。その結果として起こったことは何かと言えば、オタクという立場への安住であり、本当に凄いマニアは減る傾向にあると思うよ。そして、本当に凄いマニアの多くはオタクとはちょっと違った立ち位置に今はいると思う」

「分かった。要するにオタクは知的エリートだと規定されてしまった結果として、知的エリートたらんとする努力が縮小し、むしろ本当の知的エリートは別の場所に行ってしまったわけだね」

「厳密なところは知らんぞ」

「それで一生をオタクで居続けることはできないわけ?」

「おそらくチキンレースだろう。現在の日本社会は過去の遺産の食いつぶしで成立しているから、食いつぶす前に死ねれば一生オタクは可能だが、時間に追いつかれてオタク趣味が不可能になるぐらい社会が貧しくなったらできないよ」

「まさか」

「たとえば戦争をやって国土が根こそぎ焼け野原になったら、オタク趣味など一瞬で消える。残った人間は生きるだけで精一杯になるからだ」

「そんな酷いことになると思う?」

「可能性としては十分にあると思うぞ。敵も知らず己も知らない甘い日本人が口車に乗って戦争に賛成しているのが現状だ。どう見ても負ける。そして今どきの兵器を使えば、アッという間に日本列島ぐらい焼き尽くせる。好戦内閣を倒して平和的な内閣を成立させて平和交渉なんてやってる暇は無いかも知れない。それどころか内閣を成立させることすらできなくなるかもしれない。そうなれば日本は関係諸国から分割占領されるだけだ」

話を戻せ §

「そろそろ話をヤマトに戻してくれ」

「エスカフローネ(劇場版)が今は大好き」

「待て。ヤマトって言ってるだろ」

「エスカフローネ(劇場版)も、オタクがオタクでいることに否定的な内容だからね。そいつを異世界ファンタジーのオブラートでくるんであるが、本質は凶悪だ。だから凶悪な非難を浴びせられた中二病患者にはいたく受けが悪い」

「だからヤマトの話をしろ」

「エスカフローネ、結城さんのキャラなんで、ヤマト2199と同じ」

「凄くこじつけ臭いぞ」

「それに反して最近やっとマクロスゼロを見たけどあれはつまらんね。あれは狭い世界に閉じこもることを肯定しているが、それゆえに世界が広がらない。当時つまらなそうだと思って見ないで飛ばしたのは正解だった。マクロス7の方がずっといい」

「いやいや。それも話が違うから。ヤマトの話をしろよ」

「ではヤマトが持っているメッセージ性は、2つの方向性のどっちだろうか」

「えっ?」

「エスカフローネ(劇場版)は狭い世界に閉じこもることを否定した。マクロスゼロは肯定した。ならば、宇宙戦艦ヤマトはどっちだろう? ヤマトを見た君なら答えられるはずだよね」

「ヤマトと言う小さな世界に閉じこもることが肯定されている?」

「ところが、ヤマトは常に単艦であり、他者との接触が不可避だ。そして、他者は常に思い通りになるわけではない。そして、いくらヤマトは狭いと言っても他人と同居するわけで、どうしても他人との共存が不可避になる。待ったしてくれない融通の利かない航海長とか、乗組員名簿に乗っていない看護士とか、飯炊きから上がってこいと好き勝手なことを言ってくる艦長とか、そういう連中とどう付き合うのか考えねばならない」

「うーん」

「ヤマトは戦闘力としては圧倒的なものがあり、それを好き勝手に行使できると思えば中二病の世界なのだが、実際にヤマトに乗り組んでしまうと好き勝手には撃てない」

「勝手にミサイルを撃つと、沖田艦長に怒鳴られるわけだね」

「船の秩序のことを言っているのだっ!」

「艦長!」

「だからね。これも偽装なんだよ」

「えー」

「波動砲強い、ワープ速いって喜んでいるうちは中二病」

「戦闘が無いエピソードは外れだと思っていたり、巨大ロボットまだ出ないの?と思っていたりすると中二病なんだね?」

「そうだな。しかし、戦闘が無いエピソードは当たり前のようにあり、巨大ロボットは出ない。それが基本中の基本だ。それがヤマトの本質だと思うと、実は中二病的なファッションは偽装に過ぎず、本質はもっと別の場所にあることが見えてくる」

「どこにあるわけ?」

「結局、人間と人間がぶつかり合ってわかり合うしか無い。そういう世界観だ。それがヤマトの本質だ」

「古代と島は殴り合って和解するわけだね」

「古代とデスラーもな。結局戦ってわかり合う」

「でも他の敵はどうなんだよ」

「実は、ルガール総統とは和解しないまでも相互理解の段階までは行ったと思う。結局、2人はディンギルの少年の死体という同じものを見て、複雑な感情を共有したのだ」

「少年は重要なのだね」

「そうだ。前途ある少年の死は、どんな死よりも重い」

「でもルガール・ド・ザールは見殺しにしたよ」

「中二病のルガール総統は分かってなかったんだよ。でもね、本物の死体を見て分かってしまったんだよ」

そして話題は往く §

「で、この話はどこに行くんだよ」

「だからさ。偽装を解除したヤマトはイカルスの岩盤から真の姿を見せるが、そこから出てくるのはもはやヤマトではなく光子帆船スターライトになるわけだ」

「分かった。オーディーン!って叫べばいいわけだね?」

「ちょっと違うぞ」

話題復活篇 §

「ああそうか。だからね。復活篇というのは、メッツラーが【人間よ、理解不能だ】と言って消えるけど、実は古代を相手に何かの相互理解には達しているのだ。そもそも、理解不能だと分かることは既に相互理解の一歩前進なのだ」

「なんで?」

「相手とは違うことを認識することが歩み寄りの第1歩だからだ。そこでは、相手から自分はどう見えるのかを考えることが要請され、自分自身の理解も進む。だから、古代は地球の最期を前に【我々は負けたのだ】と言えるのだ」

「じゃあ、復活篇3部作のラストはメッツラーとの共闘?」

「ヤマトの第1艦橋に来たメッツラーに対して、百合亜が【あいつはギジェなのよ!】って叫ぶけど、【いえメッツラーです】と訂正されるのだ」

「嘘つけ!」

「自殺強要のBメカのパイロットは私が引き受けます」

「Bメカって何だよ」

「ヤマトではシナノとも言う」

オマケ §

「で、オタクに向けて放たれる拮抗する2つのメッセージ論ってなんだい?」

「彼ら幼いオタクに目覚めてくれと放たれた♪って歌を考えたがなんかどっかで聴いたことがあるような……」

「そりゃ替え歌という奴だ」

「そうとも言う」

「でもさ。オタクにだけ幼いと言っていいの? 失礼じゃないの?」

「そこは問題ない」

「なんで?」

「社会そのものが幼児退行している面があるからだ。別にオタクだけに問題があるとは言っていない」

「ひ~。社会そのものに喧嘩を売った!」

「じゃあ、次は理科にでも喧嘩を売ろうかね」

「それもダメっ!」

「私理科ちゃん」

オマケ2 §

「ちなみに、怖い話を知ってしまった」

「何だよ」

「リカちゃん電話を都市伝説だと思ってる人がいる」

「なんてこった! そんなのあリカ!」

オマケIII §

「日本は関係諸国から分割占領されるだけだ」」

「それってワダチ? マシンナーズシティ?」

「それじゃ、発想がまるまる松本零士だ」

「違うわけ?」

「征途だってそうだし、日本がドイツや朝鮮のように分割されるフィクションはいくらでも」

「でもフィクションの話ではないんだね?」

「今の段階ではフィクションだよ」

「ひ~」

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 宇宙戦艦ヤマト成立の時代背景を検証した研究書です。ブログに書いていない話題も多く収録しています。是非お読みください。Android/iPhone/iPad/Windows PCなどですぐ読めます。Webブラウザ用のリーダーもAmazonから提供されています。

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