「スケールアヴィエーションを買ったが、飛ぶ理由は難物であった」
「お手上げ?」
「いや、ちょっと視点をずらしたら、1つの解釈には達した。それが正しいかは別として」
「どこが難物?」
「空中戦艦大和にエッフェル塔が付いている理由。そして忘却爆弾」
「で、どんな解釈を思い付いたの?」
「実は根本的な勘違い。本当の重要な言葉は衝角だった」
「なぜだ」
「これはエッフェル塔を衝角と間違えた解釈なのだ。しかし、衝角をわざわざ外してモニュメントとしてそこに置く理由が無い」
「なんで?」
「みんな記憶していれば、要らないからだ」
「そうか。だから忘却爆弾とセットなのか」
「そう。忘れちゃ困るから、モニュメントして遺されていく」
「それでその解釈は正しいのかい?」
「さあ」
「信じるなよってことだね」
1/1万歳 §
「素材リストに1/1アイテムの割合が大きくなっている。これは面白い」
「なんで?」
「アイテムのチョイスの幅がとても広い。使えるものは何でも使う。発想が柔らかい」
「それはいいことなの?」
「そうだ」
「でも良く分からないよ」
「いわゆるプラモ作ってるモデラーの土俵の外側にあるからな」
「土俵?」
「普通のモデラーは土俵から出たら負けだと思っている。しかし、土俵でプロレスはできないのだよ。むしろ、土俵を出る勝負をしている人達もいる」
「分かった風な口を利くね」
「そりゃ自分も土俵から出つつあるからね」
「なぜ出る」
「もともとそっちの住人だからね」
「なんてこった! おまえもか!」
「自分の場合、基本は廃材。良いものが安くできれば勝ち。精密で高価なキットを買うのは負け」
「どこからそんな発想が来るんだよ」
「鉄道模型。昔の鉄道模型は高価だった。でも、その反論として、紙や廃材でも良いものが作れるという意見があった。そうすると金持ちの趣味からいきなり庶民の趣味に落ちてきたら」
「なんてこったい!」
「まあ、ぶっちゃけ、金が無いしな。金は掛けないのが勝ち。それでいい。むしろその方が面白い」
「ゴミが作品に化ければ意外性があるってことだね」
オマケ §
「ハインドの山奥で修業して♪」
「意味ワカラン」