2014年11月17日
川俣晶の縁側辛口甘口雑記total 2435 count

言葉としての【萌え】の考察・【萌え】の正体は幼児語だった?

Written By: 川俣 晶連絡先

「ここでは言葉としてのオタクの【萌え】を分析してみたい。実態としての【萌え】は対象外だ」

「メイド喫茶の話もゲームアニメの話もしないわけだね」

「そうだ。あくまで言葉の問題に限る」

問題提起 §

「まず問題を提起する【萌え】には謎が多い。まずそれを列挙しよう」

「何が謎なのだい?」

  • 【萌え】の用法の対象範囲が極めて広い。少女のみならず、心地よい対象は全て【萌え】と称される場合があり、事実上意味が無い (例:金正日萌え)
  • 事実上意味が無いにも関わらず、支持が手厚い
  • 語源探しの風潮が止まらず収束しない。明らかに【それ以前に用例がある】にも関わらず根強い支持のある【語源に関する説】が消えない
  • 特に【恐竜惑星の鷺沢萌】を語源とするという明らかに誤った解釈が【定説】として流布されている

「従って、【萌え】とは以下の特徴を備えていなければならない」

  • 同時多発的に発生している
  • 理屈ではなく、感覚的に受容されていて、意味の輪郭が曖昧である

「同時多発的か」

「そうだ。従って、特定の語源は存在しない。強引に探そうとすると、明らかに筋が通らない【恐竜惑星の鷺沢萌説】のようなおかしな話が浮上してくるが、他にこれといって有力な解釈も無いので、これが定説になってしまう。しかし、それが最も説得力があるという話は無く、単に【最も普及していて】【他に有力な説は存在しない】というだけだ」

偽装の問題 §

「オタクの特徴として、屁理屈で自らの正当性を主張するという偽装問題がある」

「でも信じているオタクは多いよ」

「最初は偽装から始まっていても、それを繰り返すうちに信じてしまい人も多いだろう」

「なぜ、そんな人が多く出てくるの?」

「その方が都合が良いからだ」

「どのように都合が良いの?」

「大人になる苦しみ、努力が免除され、子供のままでいられるからだ」

「オタクになれば、大人になってまでアニメ見ていて許されるわけだね」

「基本的にオタクの世界は時間が止まった世界だ。成長という概念が存在しない」

「子供文化を卒業しないわけだね」

「そうだ。オタク文化とは身体だけが大人になった子供文化そのもので、立派に見えるのはその偽装に過ぎないと思えば分かりやすい」

【萌え】は【萌え】ではない・【もえー】という音である §

「その考え方に従って考えを進めると、【萌え】も偽装ということになる」

「具体的にどこが偽装なんだい?」

「【萌え】の【萌】という漢字に意味は無い。実際には、【もえー】という音でしかないだろう。しかも曖昧であり、他の音たとえば【まうー】のような音に近い曖昧な音まで包含してしまう可能性がある」

「【まうー】か。ネットスラングの美味しいことを示す【ウマー】に近いね」

「そこだ。要するに【もえー】も【ウマー】も根っこは同じだってことだ」

「つまりなんだい?」

「要するに本質的に幼児語だってことだ」

どのように【萌え】は幼児語なのか §

「WikiPediaの【幼児語】から両唇音の幼児語について引いてみよう」

両唇音

唇の動きによって自然に出やすい両唇音の、マ行、バ行の音を用いる語。

例:

##マンマ - ご飯、食事、食べ物

##ブブ - 飲料水

##まんまん(ちゃん) - 仏様(主に西日本)

「マ行の音を使うのか」

「マ行の音の【も】を使用する【萌え】も、これに包含されると思って良いと思う」

「つまりなんだい?」

「これは、発声しやすい音であり、曖昧なそれに近いバリエーションを含め、快を示すために発生しがちな音なのだろうと思う」

「つまり、誰もが自然発生的に声にする表現ということだね?」

「もちろん、人によって発声のバリエーションは多いだろう。しかし、【萌え】という語が社会的に提示されたことで、その発声のバリエーションは淘汰され、【もえー】に収束する。一部の表現は【ウマー】等に流れることになるが、特に有名なのが【萌え】だ。つまり、似た発声は最終的に【萌え】に収束する可能性が高い」

まとめ §

「分かったぞ。自然発生的に多くの人が口にする言葉が淘汰収斂してえ成立した言葉が【萌え】ならば、単一の語源はあるわけがなく、どのような説も社会が受容しないわけだ」

「そうだ。唯一受容できるのは、【虚構の説】つまり絶対にあり得ない説だけだ。存在しない根拠ならば誰も自由に変形して受容できる。しかし、明確に違うという自覚を持った個人はそれを否定する。だが、そのような個人間で合意に至ることは無い。なぜなら、単一の語源は存在しないからだ」

「この問題の根源はなんだ?」

「以下のような宗教的な信念の存在だろう」

  • 言葉には定義を与えることができ、【萌え】にも定義を与えられる
  • 【萌】という漢字の使用には何か重要な意味がある
  • どのような言葉にも単一の語源があり、研究を進めればそれは解釈可能である

「それは何を意味するわけ?」

「言葉というものを扱うには未熟でありすぎる。実際の言葉は、明快な定義を与えられないこともあるし、使用されている文字に意味が無いこともありるし、単一の語源が存在しないこともある」

「実際に幅広い言葉を調べれば、それらが分かってくるわけだね」

「そうだな。だから明確に、それらの信念を自明のものと認識している人達は、まだ精神的に【未熟】であると結論づけられる」

「わかった。だから、そんなことを延々と繰り返すオタクは新世代の優秀な人類などではなく、精神的に未発達な大人なのだね」

「まあ、ぶっちゃけていえばそういうことになる。本来オタクに求められているのは、もっと大人になることで、死ぬまで永遠にアニメを見続けることではないはずなのだけどね。今の時代には流行らない。祖先の遺産を食いつぶしてあらゆる矛盾は子孫に先送りするのが流行だ」

「それって自滅願望だろう?」

「自滅したがるのも今どきの流行だ。誰かのカモになっていつか滅んでしまいたい人達で世界は一杯だ」

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「ここでは言葉としてのオタクの【萌え】を分析してみたい。実態としての【萌え】は対象外だ」

「メイド喫茶の話もゲームアニメの話もしないわけだね」

「そうだ。あくまで言葉の問題に限る」

問題提起 §

「まず問題を提起する【萌え】には謎が多い。まずそれを列挙しよう」

「何が謎なのだい?」

  • 【萌え】の用法の対象範囲が極めて広い。少女のみならず、心地よい対象は全て【萌え】と称される場合があり、事実上意味が無い (例:金正日萌え)
  • 事実上意味が無いにも関わらず、支持が手厚い
  • 語源探しの風潮が止まらず収束しない。明らかに【それ以前に用例がある】にも関わらず根強い支持のある【語源に関する説】が消えない
  • 特に【恐竜惑星の鷺沢萌】を語源とするという明らかに誤った解釈が【定説】として流布されている

「従って、【萌え】とは以下の特徴を備えていなければならない」

  • 同時多発的に発生している
  • 理屈ではなく、感覚的に受容されていて、意味の輪郭が曖昧である

「同時多発的か」

「そうだ。従って、特定の語源は存在しない。強引に探そうとすると、明らかに筋が通らない【恐竜惑星の鷺沢萌説】のようなおかしな話が浮上してくるが、他にこれといって有力な解釈も無いので、これが定説になってしまう。しかし、それが最も説得力があるという話は無く、単に【最も普及していて】【他に有力な説は存在しない】というだけだ」

偽装の問題 §

「オタクの特徴として、屁理屈で自らの正当性を主張するという偽装問題がある」

「でも信じているオタクは多いよ」

「最初は偽装から始まっていても、それを繰り返すうちに信じてしまい人も多いだろう」

「なぜ、そんな人が多く出てくるの?」

「その方が都合が良いからだ」

「どのように都合が良いの?」

「大人になる苦しみ、努力が免除され、子供のままでいられるからだ」

「オタクになれば、大人になってまでアニメ見ていて許されるわけだね」

「基本的にオタクの世界は時間が止まった世界だ。成長という概念が存在しない」

「子供文化を卒業しないわけだね」

「そうだ。オタク文化とは身体だけが大人になった子供文化そのもので、立派に見えるのはその偽装に過ぎないと思えば分かりやすい」

【萌え】は【萌え】ではない・【もえー】という音である §

「その考え方に従って考えを進めると、【萌え】も偽装ということになる」

「具体的にどこが偽装なんだい?」

「【萌え】の【萌】という漢字に意味は無い。実際には、【もえー】という音でしかないだろう。しかも曖昧であり、他の音たとえば【まうー】のような音に近い曖昧な音まで包含してしまう可能性がある」

「【まうー】か。ネットスラングの美味しいことを示す【ウマー】に近いね」

「そこだ。要するに【もえー】も【ウマー】も根っこは同じだってことだ」

「つまりなんだい?」

「要するに本質的に幼児語だってことだ」

どのように【萌え】は幼児語なのか §

「WikiPediaの【幼児語】から両唇音の幼児語について引いてみよう」

両唇音

唇の動きによって自然に出やすい両唇音の、マ行、バ行の音を用いる語。

例:

##マンマ - ご飯、食事、食べ物

##ブブ - 飲料水

##まんまん(ちゃん) - 仏様(主に西日本)

「マ行の音を使うのか」

「マ行の音の【も】を使用する【萌え】も、これに包含されると思って良いと思う」

「つまりなんだい?」

「これは、発声しやすい音であり、曖昧なそれに近いバリエーションを含め、快を示すために発生しがちな音なのだろうと思う」

「つまり、誰もが自然発生的に声にする表現ということだね?」

「もちろん、人によって発声のバリエーションは多いだろう。しかし、【萌え】という語が社会的に提示されたことで、その発声のバリエーションは淘汰され、【もえー】に収束する。一部の表現は【ウマー】等に流れることになるが、特に有名なのが【萌え】だ。つまり、似た発声は最終的に【萌え】に収束する可能性が高い」

まとめ §

「分かったぞ。自然発生的に多くの人が口にする言葉が淘汰収斂してえ成立した言葉が【萌え】ならば、単一の語源はあるわけがなく、どのような説も社会が受容しないわけだ」

「そうだ。唯一受容できるのは、【虚構の説】つまり絶対にあり得ない説だけだ。存在しない根拠ならば誰も自由に変形して受容できる。しかし、明確に違うという自覚を持った個人はそれを否定する。だが、そのような個人間で合意に至ることは無い。なぜなら、単一の語源は存在しないからだ」

「この問題の根源はなんだ?」

「以下のような宗教的な信念の存在だろう」

  • 言葉には定義を与えることができ、【萌え】にも定義を与えられる
  • 【萌】という漢字の使用には何か重要な意味がある
  • どのような言葉にも単一の語源があり、研究を進めればそれは解釈可能である

「それは何を意味するわけ?」

「言葉というものを扱うには未熟でありすぎる。実際の言葉は、明快な定義を与えられないこともあるし、使用されている文字に意味が無いこともありるし、単一の語源が存在しないこともある」

「実際に幅広い言葉を調べれば、それらが分かってくるわけだね」

「そうだな。だから明確に、それらの信念を自明のものと認識している人達は、まだ精神的に【未熟】であると結論づけられる」

「わかった。だから、そんなことを延々と繰り返すオタクは新世代の優秀な人類などではなく、精神的に未発達な大人なのだね」

「まあ、ぶっちゃけていえばそういうことになる。本来オタクに求められているのは、もっと大人になることで、死ぬまで永遠にアニメを見続けることではないはずなのだけどね。今の時代には流行らない。祖先の遺産を食いつぶしてあらゆる矛盾は子孫に先送りするのが流行だ」

「それって自滅願望だろう?」

「自滅したがるのも今どきの流行だ。誰かのカモになっていつか滅んでしまいたい人達で世界は一杯だ」

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