2014年12月31日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマトtotal 847 count

ヤマト2論・あれは誰の物語か

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「ヤマト2の新しい解釈を今頃思い付くとは業が深いものよ」

「ヤマト2がどうなんだ?」

「ヤマト2は煮えきれない。テレサは死んだと思ったら死んでいない。古代は特攻しない。山ほど生き残るキャラがいる。斎藤は甘ったれだし、新米は素人臭すぎる」

「それで?」

「実はそれは逆だったのだ」

「は?」

「ヤマト2とは、我々のためのアニメではなく、【お兄さんお姉さんが熱狂したヤマトに僕も私も乗りたい】というアニメなのだ」

「具体的にはどうなんだ?」

「彗星が出現し、お兄さんお姉さんがヤマトに乗って旅立つが一緒に行きたいと思う。だから彼らは後からヤマトに乗った新米に感情移入できる。斎藤も同じ。第11番惑星から乗り込んだ新参者」

「新米と斎藤か」

「そうだ。新米と斎藤の視点で見てこそヤマト2は生きる。そういうことだ。古代の視点で見ても煮えきれない」

「もっと具体例を教えてくれよ」

「斎藤はコスモタイガーを操縦したがる。子供かよと思ったが、これは弟世代の視点なのだ。【俺達だって艦載機に乗りたい】という気持ちの投影」

「なんと」

「新米も同じ。弟世代の代表として馬鹿なことも言いながらヤマトの詳細を教わっていく。最終的に波動砲を発射してヤマトを脱出させるというアイデアに至る。どうだい、見てみて、不完全だけで、僕らもヤマトに貢献できるよ、という弟世代の叫びなんだ」

「しかし決定的な証拠が足りない」

「実は新米も斎藤も最高の見せ場をもらって戦死している」

「えっ?」

「よく考えてくれ。さらば宇宙戦艦ヤマトの動力炉爆破は真田のオマケで斎藤が残った。しかし、ヤマト2では斎藤1人で残った。この差は大きい。真田を殺さないために斎藤1人に押しつけたと思っていたがそうじゃない。これは斎藤の見せ場なんだよ。真田の見せ場ではないんだ。なぜならヤマト2はあくまで弟世代のヤマトだからだ」

「見てくれ。僕らだってやれるんだ、ということだね」

「そうだ。だから、さらばでは古代が死んだ。しかし、2では新米と斎藤が死んでいるのだ。それで良い。なぜならヤマト2は古代の物語とは言いがたいからだ」

「では2のあの結末は?」

「実は2って、新米と斎藤が【僕らも立派なヤマトの仲間だ】と証明した時点で終わっているのだ。残りは超巨大戦艦を破壊してストーリーを終わらせることだけだが、実は誰がやっても良いわけではない。兄貴世代がやってはダメなのだ」

「なんで?」

「新米斎藤の犠牲が霞んでしまう。そういう意味ではテレサも弟世代のキャラで、より年若いテレサが最終的に物語に決着を付けることで終わる」

まとめ §

「つまりこういうことだ」

  • 新米→波動砲で後退のアイデア→都市帝国戦で死亡
  • 斎藤→イイ奴だな、艦長代理→都市帝国戦で死亡
  • テレサ→島を助ける→超巨大戦艦戦で死亡

「ヤマト2はテレサの死亡で物語が終わって過不足が無いね」

「そうだ。かといってみんな死ぬのは最終決戦で、無駄な早死にもない」

「まさに弟世代がみな死んで物語は終わるわけだね」

「そういうことだ。余計なことは語っていない」

みんな死んじゃう §

「でもさ、みんな死ぬよ。いいのかよ」

「それは良い。みんなの心の中で生きているからだ」

「だからなんだよ」

「何回リメイクしても斎藤は登場する。彼がいないはずのイスカンダル編でも登場してしまう」

ヤマト2第1話の意味 §

「だが、第1話には弟世代の影が無い」

「そうだね。ヤマトが負けるだけだね」

「しかし、やっと分かった。ヤマト2第1話のヤマトは、乗員が少なくガラガラなのだ」

「それにどんな意味が?」

「乗員が少ないのは、弟世代に対して、【君たちの乗る余地はここにあるよ】ということを示しているわけだ」

「じゃあアンドロメダは?」

「自動化が進んだアンドロメダは乗員を必要としていない。【君たちが乗るべき船がこれではないよ】と言っているわけだ」

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「ヤマト2の新しい解釈を今頃思い付くとは業が深いものよ」

「ヤマト2がどうなんだ?」

「ヤマト2は煮えきれない。テレサは死んだと思ったら死んでいない。古代は特攻しない。山ほど生き残るキャラがいる。斎藤は甘ったれだし、新米は素人臭すぎる」

「それで?」

「実はそれは逆だったのだ」

「は?」

「ヤマト2とは、我々のためのアニメではなく、【お兄さんお姉さんが熱狂したヤマトに僕も私も乗りたい】というアニメなのだ」

「具体的にはどうなんだ?」

「彗星が出現し、お兄さんお姉さんがヤマトに乗って旅立つが一緒に行きたいと思う。だから彼らは後からヤマトに乗った新米に感情移入できる。斎藤も同じ。第11番惑星から乗り込んだ新参者」

「新米と斎藤か」

「そうだ。新米と斎藤の視点で見てこそヤマト2は生きる。そういうことだ。古代の視点で見ても煮えきれない」

「もっと具体例を教えてくれよ」

「斎藤はコスモタイガーを操縦したがる。子供かよと思ったが、これは弟世代の視点なのだ。【俺達だって艦載機に乗りたい】という気持ちの投影」

「なんと」

「新米も同じ。弟世代の代表として馬鹿なことも言いながらヤマトの詳細を教わっていく。最終的に波動砲を発射してヤマトを脱出させるというアイデアに至る。どうだい、見てみて、不完全だけで、僕らもヤマトに貢献できるよ、という弟世代の叫びなんだ」

「しかし決定的な証拠が足りない」

「実は新米も斎藤も最高の見せ場をもらって戦死している」

「えっ?」

「よく考えてくれ。さらば宇宙戦艦ヤマトの動力炉爆破は真田のオマケで斎藤が残った。しかし、ヤマト2では斎藤1人で残った。この差は大きい。真田を殺さないために斎藤1人に押しつけたと思っていたがそうじゃない。これは斎藤の見せ場なんだよ。真田の見せ場ではないんだ。なぜならヤマト2はあくまで弟世代のヤマトだからだ」

「見てくれ。僕らだってやれるんだ、ということだね」

「そうだ。だから、さらばでは古代が死んだ。しかし、2では新米と斎藤が死んでいるのだ。それで良い。なぜならヤマト2は古代の物語とは言いがたいからだ」

「では2のあの結末は?」

「実は2って、新米と斎藤が【僕らも立派なヤマトの仲間だ】と証明した時点で終わっているのだ。残りは超巨大戦艦を破壊してストーリーを終わらせることだけだが、実は誰がやっても良いわけではない。兄貴世代がやってはダメなのだ」

「なんで?」

「新米斎藤の犠牲が霞んでしまう。そういう意味ではテレサも弟世代のキャラで、より年若いテレサが最終的に物語に決着を付けることで終わる」

まとめ §

「つまりこういうことだ」

  • 新米→波動砲で後退のアイデア→都市帝国戦で死亡
  • 斎藤→イイ奴だな、艦長代理→都市帝国戦で死亡
  • テレサ→島を助ける→超巨大戦艦戦で死亡

「ヤマト2はテレサの死亡で物語が終わって過不足が無いね」

「そうだ。かといってみんな死ぬのは最終決戦で、無駄な早死にもない」

「まさに弟世代がみな死んで物語は終わるわけだね」

「そういうことだ。余計なことは語っていない」

みんな死んじゃう §

「でもさ、みんな死ぬよ。いいのかよ」

「それは良い。みんなの心の中で生きているからだ」

「だからなんだよ」

「何回リメイクしても斎藤は登場する。彼がいないはずのイスカンダル編でも登場してしまう」

ヤマト2第1話の意味 §

「だが、第1話には弟世代の影が無い」

「そうだね。ヤマトが負けるだけだね」

「しかし、やっと分かった。ヤマト2第1話のヤマトは、乗員が少なくガラガラなのだ」

「それにどんな意味が?」

「乗員が少ないのは、弟世代に対して、【君たちの乗る余地はここにあるよ】ということを示しているわけだ」

「じゃあアンドロメダは?」

「自動化が進んだアンドロメダは乗員を必要としていない。【君たちが乗るべき船がこれではないよ】と言っているわけだ」

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