2015年01月27日
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続・さらば宇宙戦艦ヤマトとぬえ批判AGAINの問題

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「結局、【ぬえ】の問題ってなんだい?」

「長所と短所が極端に出ているのだと思う」

「長所とななんだい?」

  • 夢を語る語りの説得力が大きい
  • 静止画のビジュアルによる説得能力が高い
  • 理屈を組みたてる能力が高い
  • 若い
  • 集団である
  • SFをインプットにしてアニメにアウトプットすることで、より高い次元の要素をより広範囲にばらまける

「では短所とは何?」

  • 基本はイラストレーター集団であり、動画や立体化には弱い
  • 理想や理屈が前面に出すぎる
  • 基本コンセプトは良くても細部に矛盾を生じがちである。そして、矛盾を理屈で誤魔化しがちである
  • 魅力があるのでファンから人気はあるが、現場からはあまり支持されていない (現場が付いてこられない。システム全体が円滑に動かない)

「現場からはあまり支持されていないってのはなんだい?」

「実は改めてチェックしていて気づいたのだが、ぬえは繰り返し起用されることが少ない」

「まさか」

「ぬえのデビューはゼロテスターだが、ゼロテスターの監督だったのはボトムズやダグラムの高橋良輔。しかし、高橋良輔監督作品でぬえを起用した作品がどれほどある?」

「数が多いので、わかりませーん」

「それはともかくとして、ぬえには長所と短所が極端にあり、使い方次第で薬にも毒にもなったのだろう……と思う」

「でも扱いが難しいと敬遠されがちなのだね?」

「完成物を見るだけのファンにはあまり関係ないが、現場レベルではそういう傾向があったのかも知れない」

【さらば】はどうだ? §

「さらばの救命艇は愛嬌のある可愛いメカだが、炎上するゆうなぎを助けに行く緊迫したシーンには似合わない」

「メカデザインが映画を離れて自己主張しすぎているわけだね」

「しかも、ゆうなぎを助けに行く救命艇と、最後にヤマトを離れる救命艇は似て非なる別物」

「そんなにヤマトに積んでいるとは思えないわけだね」

「話はゆうなぎ救助版の救命艇に絞る。実際の画面で見ると【愛嬌のある可愛いメカ】という印象はない。ほとんどが、下から見た構図だからだ。上から見ているのは土方を降ろす艦内のカットだけだが、ここでは誰も救命艇に注目しない。降ろされる土方をみんな見ている」

「つまりなんだい?」

「アンドロメダなどの他のメカもそうなのだが、実は設定資料の段階から実際の画面になるまでに更にワンクッションが入っていて、そこで【見せ方の研究】が入ってデザイン上の問題を救済している可能性が出てきた。つまり【ぬえ】のデザインはそのまま使えなかったのだよ。まあ、絵コンテもそのまま使えないから切り貼りしたらしいけど」

「つまりなんだい?」

「企画の基本に関わる作業を行った人達の考えたことが、実際のフィルムにはあまり反映されていない。むしろ、辛辣に添削されてしまったような形になってしまったのが【さらば宇宙戦艦ヤマト】ではないか。そこで、彼らの不満が爆発する。松本零士にしても、安彦良和にしても、【さらば宇宙戦艦ヤマト】をボロクソに批判してはばからない。当然だ。彼らの意向はきちんと反映されていない。だから【宇宙戦艦ヤマト2】という企画は、むしろ【原点回帰】的な内容になったはずだ。それゆえに、宇宙戦艦ヤマト2には凄みがあるのだが、多くの意向を取り入れて方向性が散漫になってしまった部分もある。そこは残念だ。それゆえに絵は【さらば】の方が綺麗だ。劇場版だから綺麗という意味ではなく、絵に筋が通ってまとまっている。1つの考え方で筋が通っている」

「辛辣な添削とは、2199における追憶の航海みたいなものか?」

「違うけれど、遠くはないのかも(汗)」

オマケ・ゼロ §

「ゼロテスターのメカ批判とは?」

「テスター1号ならマーク2が良くない。マーク1にもマーク3にも違和感はあるがそれは横に置くとしてマーク2が特に顕著」

「なぜ?」

  • 単体では1枚の尾翼なのに合体すると逆V字型の尾翼になる設定は無理がありすぎる。特に開閉ヒンジが玩具化したとき壊れやすいのではないか
  • 単座機なのにコクピットが2つある。(コクピット1つの非対称デザインならもっとクールだった)
  • わざわざ2つに割れて機体内部の脆弱な部分を外に晒してしまう

「なぜこうなったのだと思う?」

「シュピーゲルやホーク1号とは違う3機合体を要求されたからだろう。そういう意味で、左右から挟むというアイデアは悪くない。悪くないが、それを実現する手法にちょっと無理があったような気がする」

「結局君としての見解はどうなんだい?」

「子供の頃、好きなのは4号で主役は2号だと思っていた。剣持キャプテンが主役で、ゼロテスターの3人はこき使われる現場の下っ端。当然テスター1号も主役メカとは思っていないし、事実そういう感じに描かれていたと思う」

「ひ~」

「結局子供時代の自分が手にした模型は4号で、1号はそれほど欲しくはなかった。4号に搭載されたミニ1号でもう満足してしまった」

オマケV §

「まあ【右と左のどっちなんだよメカ】はマーク2だけでなく、コンVのバトルクラフトも同じだけどな」

「コンVに飛び火した!」

「1号機は操縦桿を開くところから丁寧に描写されているのに5号機になるともう一瞬で終わっちゃうからますます疑問はつのる」

「レッツコンバイン!」

「まあ、あれは【ぬえ】メカというよりも、玩具メーカーのデザインらしいけどな」

さよならオマケ §

「1つ別の可能性が浮上している。さよならジュピターの再検証というテーマが浮上してきた」

「なんだよそれは」

「さよならジュピターの企画の背景にはヤマトのヒットがあるとされるので無縁ではないぞ」

「ひ~」

「ともかく、この映画は今にして思えば【ああいう路線を狙ったものではない】のではないかと思えるふしもある。再検証は必須だ」

「なぜ気になるんだ?」

「ぬえメカは本当にこの映画にマッチしていたのか。あるいは、あの映像は、本当にあの映画にマッチしていたのか。あるいは俳優の演技は本当にあの映画にマッチしていたのか。無重力セックスを扱った本当の意図は何だったのか。そもそもいるかに乗った中年は何だったのか。ジュピターゴーストは何だったのか」

「問題はなんだよ」

「どうすれば安くもう1回見られるかな。人気がなさ過ぎてレンタルに無いどころか、安い中古すらない」

「ひぃ」

「ところで、あることに気づいた」

「それはなんだ?」

「さよならジュピターは企画のレベルが高すぎて末端が追従できない疑いがある。つまり、アニメクライシス1983の典型例の1つだと考えても筋が通る。特撮だけどね。そう思って年度を調べてたら1984年3月公開だった……」

「それじゃ作ってるのは1983年じゃないか。アニメじゃないけどクライシス1983そのものか!」

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「結局、【ぬえ】の問題ってなんだい?」

「長所と短所が極端に出ているのだと思う」

「長所とななんだい?」

  • 夢を語る語りの説得力が大きい
  • 静止画のビジュアルによる説得能力が高い
  • 理屈を組みたてる能力が高い
  • 若い
  • 集団である
  • SFをインプットにしてアニメにアウトプットすることで、より高い次元の要素をより広範囲にばらまける

「では短所とは何?」

  • 基本はイラストレーター集団であり、動画や立体化には弱い
  • 理想や理屈が前面に出すぎる
  • 基本コンセプトは良くても細部に矛盾を生じがちである。そして、矛盾を理屈で誤魔化しがちである
  • 魅力があるのでファンから人気はあるが、現場からはあまり支持されていない (現場が付いてこられない。システム全体が円滑に動かない)

「現場からはあまり支持されていないってのはなんだい?」

「実は改めてチェックしていて気づいたのだが、ぬえは繰り返し起用されることが少ない」

「まさか」

「ぬえのデビューはゼロテスターだが、ゼロテスターの監督だったのはボトムズやダグラムの高橋良輔。しかし、高橋良輔監督作品でぬえを起用した作品がどれほどある?」

「数が多いので、わかりませーん」

「それはともかくとして、ぬえには長所と短所が極端にあり、使い方次第で薬にも毒にもなったのだろう……と思う」

「でも扱いが難しいと敬遠されがちなのだね?」

「完成物を見るだけのファンにはあまり関係ないが、現場レベルではそういう傾向があったのかも知れない」

【さらば】はどうだ? §

「さらばの救命艇は愛嬌のある可愛いメカだが、炎上するゆうなぎを助けに行く緊迫したシーンには似合わない」

「メカデザインが映画を離れて自己主張しすぎているわけだね」

「しかも、ゆうなぎを助けに行く救命艇と、最後にヤマトを離れる救命艇は似て非なる別物」

「そんなにヤマトに積んでいるとは思えないわけだね」

「話はゆうなぎ救助版の救命艇に絞る。実際の画面で見ると【愛嬌のある可愛いメカ】という印象はない。ほとんどが、下から見た構図だからだ。上から見ているのは土方を降ろす艦内のカットだけだが、ここでは誰も救命艇に注目しない。降ろされる土方をみんな見ている」

「つまりなんだい?」

「アンドロメダなどの他のメカもそうなのだが、実は設定資料の段階から実際の画面になるまでに更にワンクッションが入っていて、そこで【見せ方の研究】が入ってデザイン上の問題を救済している可能性が出てきた。つまり【ぬえ】のデザインはそのまま使えなかったのだよ。まあ、絵コンテもそのまま使えないから切り貼りしたらしいけど」

「つまりなんだい?」

「企画の基本に関わる作業を行った人達の考えたことが、実際のフィルムにはあまり反映されていない。むしろ、辛辣に添削されてしまったような形になってしまったのが【さらば宇宙戦艦ヤマト】ではないか。そこで、彼らの不満が爆発する。松本零士にしても、安彦良和にしても、【さらば宇宙戦艦ヤマト】をボロクソに批判してはばからない。当然だ。彼らの意向はきちんと反映されていない。だから【宇宙戦艦ヤマト2】という企画は、むしろ【原点回帰】的な内容になったはずだ。それゆえに、宇宙戦艦ヤマト2には凄みがあるのだが、多くの意向を取り入れて方向性が散漫になってしまった部分もある。そこは残念だ。それゆえに絵は【さらば】の方が綺麗だ。劇場版だから綺麗という意味ではなく、絵に筋が通ってまとまっている。1つの考え方で筋が通っている」

「辛辣な添削とは、2199における追憶の航海みたいなものか?」

「違うけれど、遠くはないのかも(汗)」

オマケ・ゼロ §

「ゼロテスターのメカ批判とは?」

「テスター1号ならマーク2が良くない。マーク1にもマーク3にも違和感はあるがそれは横に置くとしてマーク2が特に顕著」

「なぜ?」

  • 単体では1枚の尾翼なのに合体すると逆V字型の尾翼になる設定は無理がありすぎる。特に開閉ヒンジが玩具化したとき壊れやすいのではないか
  • 単座機なのにコクピットが2つある。(コクピット1つの非対称デザインならもっとクールだった)
  • わざわざ2つに割れて機体内部の脆弱な部分を外に晒してしまう

「なぜこうなったのだと思う?」

「シュピーゲルやホーク1号とは違う3機合体を要求されたからだろう。そういう意味で、左右から挟むというアイデアは悪くない。悪くないが、それを実現する手法にちょっと無理があったような気がする」

「結局君としての見解はどうなんだい?」

「子供の頃、好きなのは4号で主役は2号だと思っていた。剣持キャプテンが主役で、ゼロテスターの3人はこき使われる現場の下っ端。当然テスター1号も主役メカとは思っていないし、事実そういう感じに描かれていたと思う」

「ひ~」

「結局子供時代の自分が手にした模型は4号で、1号はそれほど欲しくはなかった。4号に搭載されたミニ1号でもう満足してしまった」

オマケV §

「まあ【右と左のどっちなんだよメカ】はマーク2だけでなく、コンVのバトルクラフトも同じだけどな」

「コンVに飛び火した!」

「1号機は操縦桿を開くところから丁寧に描写されているのに5号機になるともう一瞬で終わっちゃうからますます疑問はつのる」

「レッツコンバイン!」

「まあ、あれは【ぬえ】メカというよりも、玩具メーカーのデザインらしいけどな」

さよならオマケ §

「1つ別の可能性が浮上している。さよならジュピターの再検証というテーマが浮上してきた」

「なんだよそれは」

「さよならジュピターの企画の背景にはヤマトのヒットがあるとされるので無縁ではないぞ」

「ひ~」

「ともかく、この映画は今にして思えば【ああいう路線を狙ったものではない】のではないかと思えるふしもある。再検証は必須だ」

「なぜ気になるんだ?」

「ぬえメカは本当にこの映画にマッチしていたのか。あるいは、あの映像は、本当にあの映画にマッチしていたのか。あるいは俳優の演技は本当にあの映画にマッチしていたのか。無重力セックスを扱った本当の意図は何だったのか。そもそもいるかに乗った中年は何だったのか。ジュピターゴーストは何だったのか」

「問題はなんだよ」

「どうすれば安くもう1回見られるかな。人気がなさ過ぎてレンタルに無いどころか、安い中古すらない」

「ひぃ」

「ところで、あることに気づいた」

「それはなんだ?」

「さよならジュピターは企画のレベルが高すぎて末端が追従できない疑いがある。つまり、アニメクライシス1983の典型例の1つだと考えても筋が通る。特撮だけどね。そう思って年度を調べてたら1984年3月公開だった……」

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