「レーザーディスクが登場した時、池袋の西武デパートで派手なプロモーションをやっていたので見ていた。アニメ特撮はあまり無かったので、単なる興味本位でな。録画はできないから」
「なんで見たの?」
「池袋の高校に通っていたから」
「そんなつまらない理由かい」
「実際にLDプレイヤーを買ったのはガンダム0080の第1巻をVHSで買ったあと。これはVHSではなくLDで揃えるべきだと思ってプレイヤーも買って揃えた」
「そんなに良かった?」
「子供に見せるに値するガンダムは多くない。間違いなく0080はその1つ」
「それで?」
「そのあとは話題のトップをねらえもLDで買ったよ。当時はまだ2巻(第4話)までしかなく。3巻(5,6話)は未発売だった時代」
「ふーん」
「この流れが変化したのはマクロスの全話LDボックスが出た頃」
「テレビアニメの全話LDはインパクトがあったわけだね」
「そうだ。そして、マクロスからそれほど間を置かず、すぐにヤマト1974の全話LDも出た。劇場版全部のLDボックスも出た」
「買ったわけだね?」
「もちろんだ」
「それで感想は?」
「本編の後、空いた時間に音楽が収録されていて、そのマニアックさにおっと思った」
「でも、あとからDVDもBDも出たのに買って良かったの?」
「当時はレーザーディスクが出るのが奇跡で、それが一生モノだと思っていたのだよ」
「DVDやBDが出てくることは予測できなかった時代なのだね」
「そうだ。基本的にLDかVHDかで、LDの勝ちが見えた時代」
「それで?」
「そのまま、ヤマト2、ヤマトIIIも買った。これでその時点でのヤマトは全部揃った」
「2520は?」
「その後の話だ」
「そんな昔の話かい」
「そのあと、いろいろLDボックスを買ったよ。ゴーショーグン、みゆき、ミンキーモモ、ガンバ、ブライガー、バクシンガー。でも、分かったことがあった。まあ、余程のことがない限り買っても見ない。ガンバなんか、1枚も見ないで手放したぐらいだ」
「既に傑作だと分かっているなら、それ以上見ないわけだね」
「ゴーショーグンは全話見てなかったので、ちゃんと見たけどね。残りは結構厳しい」
「それで?」
「結局、LDはOVAを買って見るのに徹するようになって行く。ガンダム0083とかオーガス02とか、ダーティーペアフラッシュとか」
「その流れでYAMATO2520も来たわけだね」
「その前に胎動編な」
「それも買ったのかい」
「もちろんだ」
「それで、実際にYAMATO2520を見てどうだった?」
「腰を抜かした。面白いんだよ。信じられない。ヤマトでこれは全くの予想外」
「なるほど。それで運命の3巻に至るわけだね」
「そうだ」
「で、YAMATO2520で最後に出てそれっきりになった3巻の感想は?」
「つまんないんだよ。ビックリした。1巻のあの冴えはどこに行った。生々しい若者の息吹を感じられたあの1巻はどこに消えた」
「なんてこったい」
「それでぷっつり終わってしまったのは良く分かる気がする」
オマケ §
「で、君の気持ちは?」
「本来のYAMATO2520は見てみたい気がするよ」