2016年08月15日
川俣晶の縁側歴史と文化下高井戸周辺史雑記total 422 count

琉球の玉川さんを知ることで目覚める「玉川」という言葉の広がりと意味

Written By: 川俣 晶連絡先

「郷土史は狭い範囲の土地だけ見ていれば済む訳ではなく、関連する土地も見ていかねば成立しない」

「地図で甲州街道を辿りながら名古屋まで行ったことがある男の言い分だけ」

「近隣に墜落したB-29について調べると海だって越えるよ」

「それで?」

「沖縄と東京は、憎悪の視線を向ける側と受け止める側かと思ったら実はそうでもなかった」

「というと?」

「関東はもともと日本の領土だったわけではなく、日本による被占領地だと思えば立場に大差はないよ。我が物顔に日本人が歩き回って、もはや元々の関東人と西から来た日本人の区別も付かないけどね。でも昔はそうではなかった」

「日本の中央との距離感は近いってことだね」

「東京に遷都した結果分かりにくくなっているだけだ」

「それで?」

「実は、東京と沖縄には違いも大きいが共通点もあるのではないかと思って少し琉球史の本を読もうかと思って、ヤマト2199をデザインした玉盛さん推薦の琉球王国衰亡史読んでみたのだ」

「面白かった?」

「凄く面白かった。何しろ、国際関係が複雑で内部も派閥で別れている。状況が複雑で楽しかった」

「東京と似ている点はあった?」

「いろいろあるが、最も似ているのは海に対して開かれていることだ。水運の中継点としての機能性が似通っている」

「他には?」

「島国根性で凝り固まった人が多いこともね」

「それは見なかったことにしよう」

「そして、もう1つ見いだした重大な用語が【玉川】だ」

「えー」

「重要登場人物に玉川王子が出てくる。玉川を名乗る家系があるのだ」

「それはビックリ」

「主人公は玉川家の支流という言葉まで出てきて、これはこの本にとって【玉川】が重要なワードであることを意味する」

「玉川上水を扱ってきた君としては、そこが気になるわけだね」

「そうだ。改めて玉川を調べると以下のようなことが分かった」

  • 玉川という川は日本全国に存在する
  • 玉川という人名(姓)は存在する
  • 玉川兄弟という人名は、開削した玉川上水に由来してもともと人名ではないが、他の地域には川に関係ない玉川さんがいくらでもいる
  • 六玉川(むたまがわ)という用語が存在する (古歌に詠まれた6か所の玉川の総称)。しかし、玉川の名を持つ川の数は6よりもはるかに多い
  • 武玉川(むたまがわ)。江戸時代中期の雑俳撰集。武蔵の玉川の意味

「どこが気になるわけ?」

「古来、玉川と多摩川の使い分けは曖昧であった。しかし、他の川や人名で曖昧な使い分けは見られないようだ」

「つまり、別名(alias)として捉える考え方は、あくまで関東の多摩川/玉川にのみ成立し、もともとは違う名前であったと考えられるわけだね」

「そう。多摩川抜きの玉川研究の始まりだ」

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琉球の玉川さんを知ることで目覚める「玉川」という言葉の広がりと意味

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「郷土史は狭い範囲の土地だけ見ていれば済む訳ではなく、関連する土地も見ていかねば成立しない」

「地図で甲州街道を辿りながら名古屋まで行ったことがある男の言い分だけ」

「近隣に墜落したB-29について調べると海だって越えるよ」

「それで?」

「沖縄と東京は、憎悪の視線を向ける側と受け止める側かと思ったら実はそうでもなかった」

「というと?」

「関東はもともと日本の領土だったわけではなく、日本による被占領地だと思えば立場に大差はないよ。我が物顔に日本人が歩き回って、もはや元々の関東人と西から来た日本人の区別も付かないけどね。でも昔はそうではなかった」

「日本の中央との距離感は近いってことだね」

「東京に遷都した結果分かりにくくなっているだけだ」

「それで?」

「実は、東京と沖縄には違いも大きいが共通点もあるのではないかと思って少し琉球史の本を読もうかと思って、ヤマト2199をデザインした玉盛さん推薦の琉球王国衰亡史読んでみたのだ」

「面白かった?」

「凄く面白かった。何しろ、国際関係が複雑で内部も派閥で別れている。状況が複雑で楽しかった」

「東京と似ている点はあった?」

「いろいろあるが、最も似ているのは海に対して開かれていることだ。水運の中継点としての機能性が似通っている」

「他には?」

「島国根性で凝り固まった人が多いこともね」

「それは見なかったことにしよう」

「そして、もう1つ見いだした重大な用語が【玉川】だ」

「えー」

「重要登場人物に玉川王子が出てくる。玉川を名乗る家系があるのだ」

「それはビックリ」

「主人公は玉川家の支流という言葉まで出てきて、これはこの本にとって【玉川】が重要なワードであることを意味する」

「玉川上水を扱ってきた君としては、そこが気になるわけだね」

「そうだ。改めて玉川を調べると以下のようなことが分かった」

  • 玉川という川は日本全国に存在する
  • 玉川という人名(姓)は存在する
  • 玉川兄弟という人名は、開削した玉川上水に由来してもともと人名ではないが、他の地域には川に関係ない玉川さんがいくらでもいる
  • 六玉川(むたまがわ)という用語が存在する (古歌に詠まれた6か所の玉川の総称)。しかし、玉川の名を持つ川の数は6よりもはるかに多い
  • 武玉川(むたまがわ)。江戸時代中期の雑俳撰集。武蔵の玉川の意味

「どこが気になるわけ?」

「古来、玉川と多摩川の使い分けは曖昧であった。しかし、他の川や人名で曖昧な使い分けは見られないようだ」

「つまり、別名(alias)として捉える考え方は、あくまで関東の多摩川/玉川にのみ成立し、もともとは違う名前であったと考えられるわけだね」

「そう。多摩川抜きの玉川研究の始まりだ」

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