「Fujimi 1/700 特シリーズ妙高型が妙に同クラスの他の製品に比べて安くてな。ウォーターラインシリーズ時代の金型でもないし、比較的新しい世代の製品であるはずだ。理由がよく分からないので買ってみた」

「それで、作った感想は?」
「死ぬほど細かい。あらゆるテクニックを総動員した。ともかく大変。これはもう作っただけで偉い。何かに挑戦したい人が作るキットだろう」
「なるほど」
「それでも、一応全てのパーツを付けた自分は立派。ちゃんと付いてないパーツはあるけどな」
「それでも付けただけ立派と」
「碇は1つ紛失したのだが、このパーツの細かさで無くしたパーツが1つきりとは立派だ」
「じゃあ、碇が1つ足りないの?」
「いや、未使用ストックのWランナーから碇を1つもらってきたので付いてるよ。これはFujimiのキットではあるが、碇1つだけTamiyaワールドに侵食されている」
「ウォーターラインシリーズの妙高はタミヤだっけ?」
「いや、ハセガワ」
「ぎゃふん」
「もう1つ無くしたと思ってランナー屑を付けたパーツもあるのだが、これはあとから発見して付け直した。正しい部品が付いている」
感想 §
「死ぬほど大変だが実作業時間は二晩で作った」
「スピード建造じゃないか」
「普通に作ったらこんなスピードは出ない」
「作りあげた感想は?」
「作るとやっぱり妙高の面構えになる。そこは良かった」
「妙高の面構えと高雄の面構えと最上の面構えをパッと見ただけで区別できるのもどうかと思うけど」
「艦橋を見ると明確に違って見えるよ」
「それはマニアだけだ」
オマケ §
「このキットは、第2次改装時と最終時を選べる。最終時の方が付けるパーツは多いから大変だが、賑やかな方が見栄えが良いので最終時で作った。ただし迷彩は入れていない」
「それで?」
「問題は魚雷発射管。このキットは四連装四基の発射管を搭載し、16発の予備魚雷を積んでいる解釈で作られているが、実際に最終時に発射管がいくつで何本の予備魚雷を持っていたかを調べるとまちまちでな。魚雷発射管を二基降ろした説もあれば降ろしていない説もある」
「それで?」
「結局何が何やら分からないので、一応説明書通り組んである」