

「なぜ作ったの?」
「理由は2つ。1つは、日本の軽巡の主要な型を一隻ずつ作っているから。もう1つは、子供の頃に作った阿賀野と同じ金型の阿賀野がまだ現役商品なので現在の目で是非見届けたかったこと」
「なぜフジミの阿賀野じゃないの? あっちは新しいよ?」
「鬼のように部品が細かいらしいので逃げた」
「完成品は、子供の頃と造りは同じ?」
「塗装関係がどうだったか記憶に無い。パーツに関しては、当時Wランナーは無かった。これは、機銃、探照灯、艦載機をWランナーに置き換えてあるが、実はWランナーを開封せず、過去作の残りWランナーで充足させてしまった。そのせいでカタパルトはキットのカタパルトなんだけどね」
「1番砲塔の砲身が下がってないか?」
「実は正しい位置に固定したのだが、乾く前に触ってしまったらしいのだよ」
「ダメじゃん」
「あとから思えば船体に取り付ける前にもっと手直しすれば良かった」
「飛行機傾いてないか?」
「そこは写真撮った後で少し直した。完全じゃ無いけど」
「全般的な感想は?」
「ビックリするほどパーツが少ない。かなり短い時間でできた」
「パーツはよく合った?」
「流し込み接着剤を流してから押し込んだ箇所はあったが、まあ当時としては上等だろう」
「作り終わって思ったことは?」
「そのまま矢矧作りそうになった」
「他には?」
「組んでしまうと、飛行甲板の下の魚雷発射管が塗れません」
「致命傷?」
「いや、ほとんど見えないから平気」
「ぎゃふん」