「今日はTOHOシネマズが割り引きなので映画館に行ってきた。実は何を見るか決めないで行ってしまった」
「それで?」
「本当は南極カチコチ大冒険に間に合う時間だったが、あえて今日はモアナを見た方が良いと判断してモアナとした」
「実際に見てどうだった?」
「面白かったよ。今どきは、国産アニメ見るよりも、ディズニー映画見る方が遙かに大胆で挑戦しているものが見られる」
「内容的にはどうだった?」
「噂に違わぬ嘘宣伝。愛とか恋愛とか凄く希薄。【マッドモアナ 怒りのデス・ロード】という感じの終末アクション・バトル巨編」
「ひぃ～」
「とても満足」
「他に補足することは何かあった?」
「うん。アナ雪人気のディズニー新作としては、客の入りがイマイチだった感じがある」
「なぜイマイチ?」
「おそらくね。海洋ものは受けないジンクスがある上に、これは日本人が不得手な異文化ものだから」
「異文化ものは不得手?」
「そう。アメリカ人は日本文化を受容するように他の文化も受容している。しかし、日本人は欧米文化を受容しているがそれ以外の文化の受容は進んでいない。その非対称性はある」
「何か具体例は?」
「日本人の多数派はターザンが分からない。アフリカのドラマが理解の外側にあるんだ」
「つまり、モアナの南太平洋の島の世界も同じように分からない?」
「そうだな。冒険ダン吉の時代の方がまだ分かっただろう」
「だから日本ではあまり受けない?」
「かもしれない。まあ、この先どうなるか成り行きを見守りたい」
「純粋にバトルものとして宣伝した方がまだマシかもしれないって思ったわけだね」
「そうだな。それから、アニメーションする刺青も面白い」
「日本人には分かりにくい世界かも」
「それから、大移民船団を見て涙が出たよ。凄い良いビジュアルだ。ヤマト復活篇の大移民船団に匹敵する。そこで涙する人はあまりいないと思うけどね」
