「所沢街道絡みで青梅街道の歴史を調べるために杉並中央図書館の2階の資料室に行ったが、空振りだった」
「残念」
「ただ、青梅街道は経路が何度も変更されているという面白い話は拾えた」
「えー」
「しかし、自転車を漕ぎながら思い付いた説がある」
「それはなんだい?」
「都道427が所沢街道であるという説だ」
「これが所沢まで行っていれば可能性はあるわけだね」
「しかし、行っていなかった。だが、別の可能性が浮上した」
「それはなんだい?]
「井の頭通りを過ぎた後で都道427に曲がらずに直進すると、大宮八幡入口交差点を経てそのまま善福寺川に向かう。この後の道は錯綜してしまうのだが、善福寺川整理前の古い地図を見るとその道はまっすぐ鍋屋横町交差点に向かうのだ」
「鍋屋横町交差点がどうかしたのかい?」
「所沢道の起点だよ」
「何らかの理由で鍋屋横町交差点から先も所沢道と認識していたら、永福町の駅前の踏切を渡る道を所沢街道と認識している可能性もあるわけだね」
「いくつかの説を整理しよう」
青梅街道説 §
- 内容 所沢街道とは青梅街道のことである
- メリット 西に進むと田無でその名の通り所沢街道という道に接続する
- デメリット 青梅街道は永福町からはちょっと遠い
所沢道延長部説 §
- 内容 永福町駅前を通る道と所沢道は鍋屋横町交差点で接する
- メリット まさに駅の位置を説明する位置関係
- デメリット 鍋屋横町交差点でまっすぐ繋がっていない
都道427説 §
- 内容 都道427が所沢街道である
- メリット 何となく北西方向(大ざっぱに所沢方面)に向かっている
- デメリット 所沢に接続していない
感想 §
「これは意外と難物でなあ」
「大変だね」
「何が出てきそうな気配はあるのだが、調べても調べても何も出てこない」