「白亜帝艦。指揮官も副官も相手を侮る下品の極み。ある意味でよくある定番パターンの敵。それはイマイチつまらないな……と思って見ていたら、なぜ定番の下品な的な描かれているのか必然性がわかった」
「そんな必然性があったのかい?」
「そうだ。アホらしいティム艦隊を前にしたら誰だって馬鹿にする。だから、こういう敵が作中で浮かない。ちゃんと、作品としてまとまっている」
「これで良いのだね」
「良いと思った」
「他には?」
「まほろば登場だが、違和感がない。無理矢理感が多かった新宇宙戦艦ヤマトのまほろば登場とは全く印象が違う。そもそも、大ヤマトとデザイン的に異なっていて、姉妹艦にすら見えない。単に一部が似ているだけ」
「それだけ?」
「主要な武器のマイナス時空砲も面白い。敵を飛ばしてしまうだけ。非戦の戦艦らしい武器だし、倒せないはずの白亜帝艦を倒す武器としても説得力がある。破壊できないとしても、飛ばしてしまえば良いのだ」
「なるほど。これも作品にしっくりと収まっているわけだね」
「しかし、やはり最高なのは陽気なティムだろう。壊されても死ぬわけではないから深刻さがない。いつでも陽気。しかも強い」
「Vol.3だけノリが異様だね」
「そうそう。普通に行くとちょっと違う感じがあるのだが、これはこれで面白いからオッケーだ」
「話はそれで終わり?」
「やはり、地球に帰りたいと反乱を起こす乗組員がいいよね」