ビデオデッキ狂時代: VHSβ8mmHDD計20台以上を買い込み、7台を同時稼動させた男[Kindle]
「というわけで、新刊である」
「これはどんな本だい?」
「ビデオデッキに入れ込みすぎて破滅を見た男の顛末だ」
「それは誰のことだい?」
「さあ、誰のことだろうな」
「とぼけてる……。見どころはどこだい?」
「VHSとβに関しては自分以上のマニアなどゴロゴロしているが、据え置き型8ミリビデオの話になるとあまり多くはないのではないか」
「どこがマニアなんだよ」
「EV-S550? 2台買ったよとか」
「2台かよ」
「EV-S1500? 2台買ったよとか」
「それも2台かよ」
「EV-BS3000? 2台買ったよとか」
「それもかよ」
「VHSと8ミリのダブルデッキも2台買ったよとか」
「ダブルがダブルかよ」
「さすがにEV-S900とかEV-NS9000は1台しか買ってないよ」
「1台でも持ってたら既に普通じゃないだろ」
「まあいろいろと書いてある」
「で、読みどころはどこだい?」
「それだけ買って結局破滅したことかな」
「破滅したんかい」
「紆余曲折していろいろなデバイスとフォーマットに手を出したが、結局地デジ移行の時に全王国は崩壊して終わったわけだ」
「この本はそこで終わるわけだね。で、始まりはどこ?」
「オープンリールのテープレコーダーの写真のあたりかな。そしてラジカセ。ビデオデッキが来る前の前史の部分。音しか録れなかった頃の話から始まる」
「まさに、始まってから終わるまでの体験談だね」
「体験談というと綺麗な話に聞こえるけど狂気と破滅の話だよ」
ビデオデッキ狂時代: VHSβ8mmHDD計20台以上を買い込み、7台を同時稼動させた男[Kindle]