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2019年01月27日
川俣晶の縁側歴史と文化下高井戸周辺史雑記total 577 count

高尾登山電鉄ケーブルカーの中間駅「びわ滝」の謎

Written By: 川俣 晶連絡先

「今昔マップ on The Webを見ると、高尾登山電鉄ケーブリカーの中間駅として【びはたき】が掲載されたものがある。1944-1954の地図までは載っているがそれ以後の地図にはない」

「それで?」

「これ正体が良く分からない。そもそも、駅らしいものがあるような場所は思い当たらない」

「あるのかないのかも分からない正体不明の【びはたき】だね」

「取りあえず、調べると名称として【琵琶滝】【びはたき】と複数の表記が出てきた。【びわたき】という音は確定しそうだし、近くの滝の名前ということは確かだろう。ともかくなぜできたのか。何に使われたのか。いつ消えたのか。それを知りたいと思った」

「何が正解なの?」

「取りあえず、その謎を解くべく高尾登山電鉄復活30年史を見るために渋谷区立中央図書館まで行ってきたよ」

「それで?」

「結論として、中間駅に関しては写真1枚とキャプションのみ。説明は一切なしということが分かった」

「分かったことは?」

  • 写真はおそらく戦前である
  • 写真のキャプションは行違所(びわ滝駅)である。行違所なのかびわ滝駅なのか良く分からない
  • 表記は【びわ滝】である。【琵琶滝】でも【びはたき】でもない
  • 簡易なホームのようなものが見える。おそらく線路の複線部分を挟み込む対向式である
  • 戦後の再開時に勾配の垂直方向の曲線緩和のために路盤をかさ上げしている。これより後にびわ滝駅が存在したとは考えにくい
  • 戦前の資料は散逸して良く分からないらしい

「要するになんだい?」

「かなりのところは推定に過ぎないが、おおむねこんなところではないだろうか」

  • 正式名称はおそらく行違所である。びわ滝駅は通称である。通称なので、表記にゆれが大きい
  • 戦後の線路かさ上げ後は存在していない。ホームのスペースはかさ上げされていないので、これ以後はホームを設置できるスペースなど無いように見える
  • 昭和23年の地図に存在するように描かれているのは戦前の地図を転用しているからであって、おそらく実際には存在していない
  • びわ滝駅は通常駅としては運営していないのではないか。何らかの理由で乗降客がある場合のみ停車する臨時駅的なものだったのではないか
  • 行違所は信号所に似た存在ではないか。しかし、2台の車両が完全に同期して運行されるケーブルカーに信号所は必要ない。行違所は信号所と似て非なるものだろう。ちなみに【行違い所】という表記で鞍馬山鋼索鉄道や箱根登山鉄道ケーブルカーに存在しているらしい
  • すれ違いを行うための【行違所】という意味では今でも高尾登山鉄道に行違所は存在している。失われたのはびわ滝駅としての駅機能である
  • びわ滝駅が現存していれば、高尾保養院・東京高尾病院のすぐ近くである。かつては最寄り駅だったのだろう

「ここから先はかなり調べるのが難しい。可能なら少し見たいものがあるが、そこまで行けるかどうかは分からないな」

「足りないのは時間ということだね」

オマケ §

「実は高尾登山電鉄復活30年史を見てのけぞった」

「どうして?」

「桜上水の写真があったからだ」

「なぜ高尾登山電鉄復活30年史で桜上水」

「桜上水の甲州街道沿いにある高尾第2ビルが高尾登山電鉄のものだからだ」

「【自然がいっぱい高尾山】という看板が屋上に載っているビルだね」

「そう。あれは一見京王の宣伝に見える。しかし、厳密には京王ではなく高尾登山電鉄宅建部のものであった。実に面白い」

「今では高尾登山電鉄は京王グループだから京王の宣伝と言えるけど、そうなる前から桜上水にあったわけだね」

「そう。高尾登山電鉄自身は京王に近かったがべったりというわけでもなかった。昔は国鉄で高尾山に行く臨時列車を運転したこともあったらしい」

2019/02/01追記 §

 最終的な調査結果を書籍にまとめました。かなり結論が変わっています。

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