青春小説 魁! 冷央高校女装レオタード部
今回は、【全く違うものを書いてみよう】というお題を立てて取り組んだ。
だから宇宙戦艦は出てこない。(もちろん、宇宙巡洋艦も出てこない)
異世界戦艦もただの戦艦も出ない。
船すら出てこない。
では何を書いたのか。
安芸先生が女装小説を書いているがこれは18禁ポルノである。ポルノであるから射精が最終ゴールになる。しかし、女装したからといってポルノになる必要はない。
そこで、【18禁要素のない女装小説は可能か】というテーマを立てた。
そのためには、実は相反する異なる問題を解決する必要があった。
- 女装に依存しないストーリーの柱
- せっかく女装する以上は、女装ならではの見せ場
その結果、【女装が主人公達の抱えた問題を解決する突破口になる】というストーリーを組み立てた。
詳細は是非小説をお読み頂きたい。
そのような関係上、主人公は女装マニアではないし、ホモでもない。
結果として出来上がったものは、ほぼ普通の青春小説である。
【ほぼ】というのは、結末のみ少しだけ変態的な匂いを入れたからだ。
ただし、彼らが高校生の時代ではない。
卒業後、大人になってから何かがあった雰囲気だけ入れた。
企画としては映画にある【男子チア部】【男子シンクロ】に近いような印象があるかも知れないが、実はあまり関係がない。これらの映画は別に女装するわけではないからだ。
本作は女装を軸とした爽やかな青春ストーリーを意図して書かれているが、女装は趣味でも目的でもない。あくまで問題を突破する迂回路なのである。