- 第7話 仕組まれた罠
- 第8話 イナズマジャパン最大の危機
オーストラリア戦が終わり、ウズベキスタン戦に進みますが、一星を巡る溝は深まるばかり。
馬鹿にされる円堂 §
一星が最初に稲森に礼を言うときは、わりと本気で感謝していたように見えます。
でも、鬼道が捕まったあとのお礼は割と皮肉な感じですね。
円堂に対しても最初馬鹿じゃないかと思っていますね。
でも、円堂の言葉に心が動いてしまった感じです。
それから、問題の【木の上から見ている不動】のシーンもありましたね。
不動は、一星は悪ではないかも知れないと早期に気付いた者の一人。
その点では鬼道よりも冴えていたと言えるかも。
逆にいえば、同志の豪炎寺を潰され、円堂を潰されかかった鬼道は冷静さを失っていますね。
その点で、実は稲森、円堂、不動に冴えが見える展開です。
しかし…… §
ですが、趙金雲を含めた他の全員が一星に懸念を示している時点で稲森、円堂、不動が浮いて見えるのも事実。むしろ、裏で西蔭に一星監視を頼む鬼道の方が頼り甲斐がありそうに見えるぐらい。
話は分かりにくく混乱しています。
面白いけど演出が少し混乱している感じです。
いや、馬鹿に見える円堂は面白いのですけどね。
でも分かりにくいと思います。
視聴者は誰を応援して良いか分かりません。
ヒーローの帰還 §
更に混乱に拍車を掛けるのが、野坂の帰還が専用エンディングまである厚遇。野坂が全ての問題を救済してくれるヒーロー……というのは分かりますが、これが伏線無用の登場になっています。せいぜい、西蔭が「野坂さん」「野坂さん」と言い続けたことと、直前のテレビゲームで野坂登場が示唆されたぐらい。あまり分かりやすくないですね。後は試合直前にもう一人来ることは示唆されているだけ。
まあ、野坂がヒーローになるためには円堂が馬鹿にならねばならない、という演出の都合はあるかも知れません。
本来なら稲森と灰崎は野坂を待っているべき人物ですが、稲森は一星を心配しているし、灰崎はヒロトと良いコンビになってしまっているし、野坂の入る場所があまりない……。まあ、最終的に野坂は一星と良いコンビになってしまうわけですが。
無能の円堂と趙金雲・去る雷門夏未 §
結局、野坂の帰還で盛り上げるためには円堂と趙金雲の能力を削り、雷門夏未は立ち去る必要があったわけですね。オールスター戦をやっている影響です。更に言えば、灰崎もヒロト並のチンピラになってしまったし。逆に不動はむしろ有能に。役立たずの有能ですけどね。
まとめ §
それにも関わらず。面白いですよ。演出的な盛り上げも上手い。
混乱の極地に陥ったイナズマジャパンを救済するための野坂登場の演出の盛り上げ方も上手い。
もっとも…… §
物語構成が下手でも面白い作品など珍しくも無いですからね。
宮崎駿作品だって、物語構成が上手くなってくるのはかなり後期で、魔女の宅急便とかもののけ姫とか物語の構成はあまり上手くないですね。でも、面白かったらそれでいい。そんなものです。
オマケ・笑う一星の冒険 §
「小須田部長! 重大発表ってなんですか?」
「雷門に移籍します!」
「雷門って中学ですよ」
「えっ?」