下高井戸のUFJ銀行(元東海銀行)支店の位置は、どんどん西に移動していることに気づきました。
昭和30年頃の東海銀行の位置はここ。
甲州街道の拡幅で移動後はここ。
その後UFJに名前が変わって、ATMコーナーになります。
UFJになったあと、一時期までこの位置にATMコーナーがありましたが廃止になりました。
最近になって、駅近くのATMが廃止になって、この位置に移転しました。
つまり、位置が西へ西へと移動しています。興味深いですね。
では、移転してどんな変化があったのか。
第1の場所のメリットは以下の通り。
第2の場所のメリットは以下の通り。
- 駅に近い
- 三井住友銀行に近いが線路をまたぐのでアクセスが容易とは言えない
- 昭和信用金庫が近い
第3の場所のメリットは以下の通り。
- 赤堤郵便局に近い
- 三井住友銀行も遠くはない
- 交番前なので治安が良い
考察 §
第1の場所は、おそらく駅よりも主要街道に沿っていた方が有利だった時代の立地でしょう。
第2の場所は、駅に近い方が有利と意識された結果の立地でしょう。ただし、他の金融機関と近すぎないことも考慮されたものと思います。
ATMコーナー化した後は、他の金融機関が近いことが長所に変化したのではないかと思います。
第3の場所とは、まさに松沢郵便局が目の前にあるという好立地です。
つまり、第2の場所にATMがあったときは、ATMでお金を下ろして踏切を渡って三井住友銀行で支払いを行うことが想定されたと思いますが、その場合は踏切を渡るか駅を経由して線路をまたぐ必要がありました。しかし、この踏切は時間帯によってはなかなか開きません。
第3の位置だと線路をまたがず松沢郵便局にアクセスできます。また、少し距離はあるものの、従来通り三井住友銀行にATMから向かっても線路はまたぎません。
つまり、第3の位置へのATMの移転は、一見駅から遠くなって不便になったように見えますが、割と利便性が上がっていると思われます。
逆に、駅利用者は駅のコンビニATMを利用するという選択肢もあるので、必ずしも銀行ATMは近くなくても良いのかも知れません。