「さる理由があって、パワァコミックスの魔獣戦線全4巻が手に入ったので読んでみた」
「感想はどうだい?」
「悪夢に出てきそうな内容だな。ぐちゃぐちゃだ。トラウマになるな。まあ、これぐらいはホラー映画マニアには普通に読める範疇とも言えるが」
「他には?」
「どう考えたって、これは打ち切りだろう……と思ったが、どうも掲載誌そのものが消えたっぽいな」
「えー」
「そもそも、敵は13人。一人は裏切るとしても12人。こんなに短い話で終わるはずがない」
「13人か」
「13人というところで一人裏切りそうだと思ったら裏切った。それどころか、方舟だの神だのマリア様だのが出てきてキリスト教に接近していったぞ」
「他に何か感想は?」
「実は、最終的に主人公は死んだヒロインを食ってしまう。これは、【仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判】の結末と同じだ。はたして、アマゾンズの結末が魔獣戦線を意識したのか。魔獣戦線がなかったらアマゾンズは成立していないのか。それとも、もっと意識的に魔獣戦線っぽいものをやろうとして成立した企画がアマゾンズなのか。あるいはただの他人の空似なのか。いろいろ気になるところである」
「なるほど」
「ネットで軽く検索すると確かに、魔獣戦線とアマゾンズが似ている点に言及している人はいた」
オマケ §
「魔獣戦線はテレビアニメ化されていた」
「ほんとに?」
「そんなの知らないぞ」
「いったいいつどこでやってたんだよ。テレ東じゃないよな? TBSか? フジか? 日テレか? NHKじゃないよな? MXとか?」
「調べてビックリ。2003年のAT-Xだった」
「AT-Xか!」
「AT-Xで放送したってテレビアニメ!」
「まあ確かにテレビはテレビだな」