Written By: 川俣 晶
Intel8080を圧倒する奇跡のCPU・Signetics 2650の受難
「2650って6502の書き間違い?」
「違うのである」
「そんなCPUがあるの?」
「あったのである」
「誰も知らない小さな会社?」
「違うのである。8T26とか、2513とか初期のパソコン雑誌の広告にも良く出てきたチップの開発元である」
「なぜ2650は知られていないの?」
「発売タイミングが遅すぎたから流行らなかった」
「日本には利用例はないの?」
「バンダイのゲーム機・アルカディアには入っていたのである」
「あえて使いたいCPUだったの?」
「それもイエスだ。ミニコン風のアーキテクチャでハードもソフトも綺麗だ。いろいろと特徴があるぞ。8080や6800が吹っ飛ぶぐらい凄い」
「そんなに凄いの?」
「そんなに凄いのだ」
「でも人気が無かったね?」
「むしろ、知名度が無かった。登場も遅すぎたしね。イマイチ行けてない8080と6800の置き換えはZ80と6502で進んでしまった」
「じゃあ、2650の具体像は?」
「詳しくは読んでね」
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