※ 初代PC-8001をPC-80S31に接続するケーブルの作成も参照
用語 §
ここでは以下の用語定義を用いる
- 第1世代 PC-8011,8012,8013,8033,8031,8031-1V, 8031-1W, 8031-2W
- 第2世代 PC-8001mkIIおよびそれ以降, PC-8801およびそれ以降, PC-80S31
互換ドライブはおおむねその製品が互換を持つ対象に準じる。
PC-8001のフロッピーディスク接続ケーブルの何が問題なのか §
世代によってコネクタに互換性がない
- 第1世代はカードエッジ34ピン
- 第2世代はアンフェノール36ピン
コネクタの種類が違うだけでなくピン数まで異なる。
ピス数が違うので、単純な変換コネクタでは対処できない。
ただし、第2世代で増えた2本は配線しなくても動作する。
ケーブルは何本いるのか §
基本的に本体側もドライブ側も付いているコネクタは同じである。
そのため、第1世代の製品と第2世代の製品を複数持っている場合任意の機器の組み合わせを実現するなら、単純に考えて以下の3本のケーブルを要する。
- カードエッジ34ピン←→カードエッジ34ピン
- カードエッジ34ピン←→アンフェノール36ピン
- アンフェノール36ピン←→アンフェノール36ピン
ただ、1本の34ピンフラットケーブルに複数のコネクタを付けてしまえば本数を減らせる可能性がある。
筆者のところには、以下の構成のケーブルがあるが、特に問題なく使用できている。
- カードエッジ34ピン←→アンフェノール36ピン←→カードエッジ34ピン
おそらく1本の34ピンフラットケーブルにカードエッジ34ピン×2とアンフェノール36ピン×2が付いたケーブルがあれば全ての組み合わせで使用できる。
信頼性の問題 §
N-BASICのみを使用する場合であっても、第1世代製品は信頼性に難があるので、第2世代製品を使用する方が良い。本体にはPC-8001mkIIや初代PC-8801など。ドライブはPC-80S31または相当品の利用を推奨する。
ドライブが本体に内蔵されているタイプはモアベターである。配線が固定されていて、基本的に抜き差しがないからである。
ケーブル自作の難易度 §
アンフェノール36ピンのコネクタあるいはケーブルはまだ容易に入手できるが、カードエッジ34ピンの入手難易度は高い。秋葉原を巡ってもまず買えない。なので、その意味でも第1世代の製品の利用はお勧めできない。
もし、カードエッジ34ピンのコネクタ付きのケーブルを持っているから、それは大切に使うべきである。破損すると同等品を入手できない可能性が高い。
注意点 §
第1世代の本体や第1世代のディスクドライブ製品を入手することは難しくないが、ケーブルが入手できないという理由で活用できない可能性がある。また信頼性に難があるので、ケーブルがあっても上手く動作しない可能性がある。
ノウハウ §
第1世代のコネクタは、押し込むだけでなく少し引き気味にした方が接触が良くなる場合もある。適切な使い方を探るべき。