ちょっと見始めたら、読みやすい文章、薄いボリューム、興味深い内容と相まって、すぐ読み終わってしまいました。
読後の感想は、「意図せずして非常に良い本を買ってしまった」というものです。
新書だから、とてもお買い得。
しかも読みやすいので、他人にも勧めやすいです。(「文脈病」とは偉い違いだ!)
ササキバラゴウという名前も覚えておきましょう。
で、何が良いのかと言えば §
「萌え」について語る人は多いのですが、その多くは萌える対象となる主に美少女について語られるか、その言葉そのものについて語られます。しかし、本書では、萌える主体となる男性にフォーカスが当たっているという点で、非常に良いですね。
そのような視点は、私自身の持つ視点と類似するものです。私は萌える主体というよりも、インターネット上の困った人達について考える視点を持っていていろいろなことを考えてきましたが、両者が近いものであることが本書の190ページでニュースサイト、テキストサイト、ブログなどに言及することで、示唆されているような気がしました。
というわけで、これについては別途独立して1つの主張を書きたいと思います。
2004年7月17日12時32分頃追記 §
別途独立して1つの主張を書きました。
「箱男」という概念で紐解くインターネットの匿名幻想