謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のカレイドスターの感想。
サブタイトル §
最終話 「約束の すごい 場所へ」
あらすじ §
いよいよ待望のステージは間近。
ロゼッタも採用。アンナ達のクラウンチームも採用となり、雰囲気は盛り上がります。
そらはケンに、ケンが助けてくれるのは夢を自分に託しているとうぬぼれているから、と告白します。
そらのステージを見に行かないというレイラ。しかし、キャシーが見に行くべきだと言うと、即座に意見を変えて見に行くことになります。キャシーは、初日のステージでまだ何か起こりそう、と言います。
悪魔になりきれなかった男達、レオンとユーリは、天使の技は一人で演じられる、男達はおまけ、と語り合います。
開演前、そらとユーリは、対等な口調で語り合います。そこで、レイラを馬鹿にしたことをユーリは謝ります。
そして開演。
アンナは笑いを掴み、ロゼッタも演技を成功させます。
クライマックスでゲートが開き、水平線に太陽が昇ります。それを背景にして天使の技を行うそら。圧倒的な感動が起こります。
レオンは、これまでステージとは早く終わって欲しい時間だったが、今はどの瞬間もかけがえもないものに思える、と独白します。
そして、舞台の袖で見ている仲間もじっとしていられなくなって、舞台に出て演技を見せます。更に、観客席のパフォーマー達も、誰にも頼まれていないのにステージに上がって演技を行います。
これこそ、「こんなことが本当に」とレイラに言わせる奇跡です。飛び入りのパフォーマーまでが調和している、これがそらの夢見た争いのないステージ。
そして、フールの姿がレイラから見えなくなっていきます。
完全にカレイドスターのスターとは縁が切れたレイラは、「あなたは私の夢ではないわ。私の誇りよ」とそらに最大の賛辞を残して去ります。
そして、ロゼッタはフールを見てしまいます。
感想 §
今回は特にステージシーンが凄いと思いました。凄いステージが行われいる、という間接的な演出で逃げていません。全てを描いている訳ではないとはいえ、実際に行われていることを画面で見せています。
更に緊迫感を高めるのは、ステージを見守る演出家達もきちんと描かれているところですね。
そして、まさに圧倒的な感動とも言うべき、朝日をバックにした演技。大自然と、常人を超えた熱意によって獲得された演技の華麗な競演。これはもう、理屈抜きに泣けるシーンですね。
今回の一言 §
フールが見えた後のロゼッタの反応が可愛いですね。やっぱり、ロゼッタはいいなあ。
シリーズを通して §
さすが佐藤順一監督、という評価以上のものだったと思います。
基本的に、この作品は、エンターテイメントについて語るメタエンターテイメント的な作品であって、その点で明らかに特異です。そこでは、劇中のドラマについて語りながら、同時に作り手本人のことを語っているような二重構造がしばしば顔を見せます。そこから滲み出る本気の圧倒的迫力は、見ているこちらを圧倒させるところがあります。(反面、そういう問題に対する意識を持たない視聴者には届かなかった面がある危惧もありますが)
ともかく、こんな企画が通って、こんな作品が、こんなにも長く放送された奇跡に感謝したいと思います。これは、とても良いものでした。いろいろ共感するところもあったし、教えられることもありました。
この「教えられるところ」というのは、とても重要な価値かも知れませんね。それは希有な価値です。