2005年01月30日
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新宿プロムナード・ギャラリー

Written By: 川俣 晶連絡先

 貧乏なので、お金を贅沢に使うことはできません。

 では、贅沢に使えるものが何もないのかというと、そうでもありません。

 時間は誰にでも平等に与えられていて、それを無駄遣いするという選択肢が残されています。

 もちろん、時間の無駄遣いは賢い選択とは言えませんが、精神的にも肉体的にも少しは休ませないといろいろヤバイ、という状況においては、悪くない選択になる可能性があります。

 さて、そういうわけで、自分の部屋の中で、普段気になっていても行わない細かいことを行ったり、何もしないで座り込んだり、無駄な時間を使っていましたが。

 そのあと、外に出たいなと思ったわけです。

 自分の心に尋ねてみると、本当に外出したいと。

 そこで、行き先を決めないで出ることにしました。

 ちなみに、電車の中で読書をしたいという欲求はありました。

 しかし、電車の中では行き先を決めるためにずっとポケット版の地図を見る羽目に。

早くも新宿で力尽きる §

 情けないかな新宿駅に到着した時点で、既に力尽きていました。薬の問題なのか、どうも身体の調子が狂っていて、使える体力に限りがありすぎます。(まあ、他にもこの日の特有の事情がいくつかあったりしますが)

 少しエネルギーでも補給しようかと改札から出たところ、ファーストフードの店で「ふるたこ」と称したたこ焼きを特価100円で売っていたので買って食しました。袋に調味料も入れて振ってから食べるという形式。割と美味くて、ちょっと体力回復。

 しかし、時間的にも体力的にも、呑気に遠出ができる状況ではないので、近場の探索に切り替えを決定。

謎の高低差 §

 最近読んだ、東京の地下に関するトンデモな雰囲気の本に、新線新宿駅から都庁方面に向かう地下道に不自然な部分があるという話がありました。それを自分の目で確認してみたいという欲求がありました。

 その本は、何か地下に秘密が隠されている証拠の1つだ、というような論調でしたが……。

 案内板の地図を見ながら行ってみました。

不自然な高低差不自然な高低差 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 何回か通ったことがありますが、確かに不自然です。

 では、この場所がどこかというと、国道20号線の中央部から北側に抜ける地下道部分です。

 この地下道は、国道20号の地下をまっすぐに西に向かい、途中で北に方向転換します。その方向転換の少し先、国道20号(おそらくは)上り車線の真下ということになります。

 地下道の垂直方向の位置としては、おおむね地下2階程度の高さだと思って良いと思います。

 この下には、京王新線が通っているものと思います。

 というわけで、この不自然な段差は、そこにある何か秘密の地下施設を回避するために作られたものである、という論調が自然か不自然か、という点に興味があるわけですが。

 実は、現場に立って、さほど不自然でもないかな、という気がしました。

 というのは、当然、国道20号の地下ともなれば、様々なものが埋められているはずであり、それを回避するために段差が生じても不思議ではないという気がしたためです。そして、ここが最も重要なポイントですが、この通路は、かなり後になってから建設されたものであって、当初の都市計画に組み込まれていなかった可能性が考えられます。つまり、後から、他の地下施設の隙間をぬって地下道を掘ったという推測です。そこで、上には何かの地下施設、下には京王新線という余裕のない部分を通過する箇所のみ、このような不自然な構造を取らざるを得なかったということです。実際、ここを見ていると、上下方向の占有範囲が、この部分だけ狭くなっているような気がしました。つまり、天井の裏側に存在する施設も含めて比較した場合の話です。

 つまり、不自然になることに必然性があっても何ら不思議ではなく、それが不自然であるという印象は受けませんでした。(2つの「不自然」が違う対象を示していて、意味の分かりにくい文章ですね)

 以上の話は、単なる現場に立った感想に過ぎず、何かを論証したという話ではありません。念のため。個人的に、自然に感じられるか不自然に感じられるかを判断するというのが出向いた目的であったに過ぎません。

新宿プロムナード・ギャラリー §

 そのまま都庁の方に歩いていると、新宿プロムナード・ギャラリーというものがありました。

 何気なく歩いていても、こういうものに出くわすのですから、世の中は面白いものです。

新宿プロムナード・ギャラリー新宿プロムナード・ギャラリー [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

新宿プロムナード・ギャラリー新宿プロムナード・ギャラリー [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 幾何学的な模様を布地の上に印刷したような面白い展示をやっていました。

 しかし!

 検索すれば分かるだろうと、名前や詳細を記録してきませんでした。

 残念ながら、検索してもこれがどのような展示であるか分かりませんでした。

 ちなみに、うろ覚えの記憶によれば、4万円たらずで4週間も展示することが可能です。これで人通りが多ければ、まさに凄いことなのですが、残念ながらあまり人が通る場所でもなさそうです。

 ちなみに、新宿西口プロムナード・ギャラリーというものもありますが、これとは全くの別物です。

都庁展望台(北) §

 というわけで、あまり意味もなく都庁の展望台に上がりました。

 行ってみると、北と南の2つがあって、それぞれ別のエレベータで上がることが判明。当然、南の方が見るものが多いはずですが、天の邪鬼なので北を選択。

 風景を楽しんだ後は、広大な販売コーナーを見て、それからなぜか売っていたドクターペッパーを買って飲みました。

都庁展望台(北)都庁展望台(北) [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 ドクターペッパーを飲みながら見る日没の東京西方の風景は、なかなか良いものでした。

 しかし、なぜドクターペッパーは不味いと言われるのか、そして、なぜ不味いと言われながらも消えることがないのか、という謎の頭をひねりつつ、帰ることにしました。

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