2005年07月07日
トーノZEROアニメ感想タイドライン・ブルーtotal 10052 count

他人の子を産もうとする大好きな女の子を必死に守るのは、男の子として凄く格好良い!?

Written By: カワマタアキラ連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のタイドライン・ブルーの感想。

サブタイトル §

第1話 「浮上する亡霊」

あらすじ §

 60億の人間が死んだ大惨事のあと、人類は新国連を結成するほどに復興していました。しかし、一部大国が拒否権を要求し、新国連の結成は暗礁に乗り上げます。

 潜水艦を指揮するグールズは、副官のティーンを派遣し、そのような状況はもはや時間切れと宣言します。そして、彼に敵対する全ての国に戦線を布告します。

 新国連結成の会議場となった空母(山頂に打ち上げられている)は、潜水艦より攻撃を受けます。

 キールは、大好きな女の子、イスラを食事に誘うことに成功します。しかし、潜水艦よりの攻撃の中、突然イスラは産気づきます。

 キールは、壊れたボートハウスにイスラを連れ込みますが、一人で出産の面倒を見ることになってしまいます。

 そこに、脱出中のティーンが通りかかります。ティーンは、医学知識を使い、出産を行います。彼は、キールとイスラと新生児に、彼を回収に来る味方と共に潜水艦に行けと言います。そして、彼は追っ手の軍人に捕らえられます。

 島の重要人物達はヘリで脱出していきます。キールは、イスラと新生児を助けるように頼みますが、特別扱いできないと受け入れられません。他に、自分の子だけは助けてくれという母親もいました。

 キールは、イスラと新生児を乗せた担架を引きずってそこを離れるしかありませんでした。

感想・妊婦というヒロイン §

 この先、この作品の感想を書き続けていくかは全く分かりません。単純に時間がないという理由で書けないという可能性もあります。それにも関わらず、ここに1つだけ感想を書いておかねばならないと思ったのは、この作品で描かれたヒロインが妊婦であるという状況が、ものすごく価値あることだと思ったからです。

 通常、男の独占欲は、好きな女の子を独占し、その女の子に自分の子供を産ませる方向に進みます。

 しかし、この作品では、どうやらイスラの子の父親はキールではないようです。

 つまり、他人の子を宿し、出産した女の子をキールは必死に守ったことになります。

 これは男の独占欲の正当なる展開とは言い難いのです。

 ですが、イスラは間違いなく誰かの助けを必要としています。おそらく、イスラは出産の算段を付けていたでしょうが、それは平常時であればのこと。戦争が始まり、まさに街が燃え上がろうとしているとき、イスラの出産を見てくれるような人たちは、誰もが自分のことで手が一杯であり、とてもイスラのことなどかまってはいられないでしょう。というより、そもそもイスラが産気づいたということを知る手だてすら無くなっています。それほどまでに、イスラは困っているのです。

 困っている女の子を救うことは、男の子としては絶対的に格好良いことです。しかも、自分しか助けられる者がいないとなれば、尚更です。出産されるのが他人の子供であるということは、むしろ格好良さを増幅します。自分の子なら、我欲の現れ、という印象になる可能性もあります。しかし、他人の子であれば、それは我欲ではなく、純粋なる善意の現れとなり、それは格好良いのです。

 そう。今回のキースの態度は、普通のアニメのどんなヒーローよりも格好良いし、彼に感情移入する視聴者は、高まるドキドキ感を共有し、格好良さに痺れることができるのです。

 更に、注目すべきは、そこに入り込んでくるティーンという別の男の子です。彼は、そんなことをする義理は何もないのに、出産を執り行い、その結果として無事に逃げおおせることに失敗します。自分を犠牲にし、困っている女の子と、生まれてくる新生児のために骨を折ったのです。これを格好良いと言わずして、何と言うべきか! しかも、ティーンから見れば、イスラには既にキールがいて、彼女の一番頼れる男の子の座すら既に空いていないというのに。それでも助けるという態度が格好良いですね。

 この格好良さは、本当に新鮮に感じられます。

 好きな女と自分の子ではない彼女の子を守るために戦うというのは、いくら考えても映画「復活の日」ぐらいしか似た例を思い出せません。

 アニメでは皆無です。

 それぐらい新鮮です。

感想・テレコムの作品であると言うこと §

 テレコムというのは、おそらく「アニメ」とは違う「アニメーション」テイストを持つ希有なスタジオでしょう。

 つまり、白蛇伝以来の東映動画の長編アニメーション映画の伝統の継承者ということです。

 それゆえに、今回も「アニメーションらしい動き」によって見せている描写が見られたのが意義深いと思います。たとえば、キールがイカサマをやって追われるシーンの、追う側の水兵などは、いかにもアニメとは違うアニメーションっぽいムードがあって微笑ましいですね。

 とりあえず、テレコムの作品であるという点も、この作品に注目する理由となります。

今回の一言 §

 いやまあ、山頂の空母の描写などは、あからさまに無理があったり、スケール感に狂いを感じたりしますが。それはそれ、良心的な「漫画映画」と思えば、それもまた悪くないと思いますよ。

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キーワード【 トーノZEROアニメ感想タイドライン・ブルー
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07月
14日
空母の船体が山頂から海に落下するただそれだけのドラマに半分を費やす緻密な迫力!?
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