今日は、瑞穂町郷土資料館に行ってきました。
理由は良く分かりませんが、急にここに行きたくなったのです。
品のある街 §
拝島で八高線に乗り換えました。
綺麗な205系電車です。
そして到着したのが八高線の箱根ヶ崎の駅です。
驚くほどお洒落で綺麗で新しい駅です。
田舎臭いムードは微塵もありません。
駅前の交番まで洒落ています。(歩いている途中の交番も洒落ていた)
丁度昼だったので駅前のラーメン屋に入って冷やしそば(実は冷やし中華だった?)をオーダーしましたが、出てきたのは小さく品良く盛りつけられているものでした。量的には少し物足りない感じが残るものの、ここは品が良いという印象が強くなりました。
更に、目的の瑞穂町郷土資料館へ向かう間も、洒落た品のある建物を見る頻度が、極めて高いのです。
たとえば、この床屋の建物などは、洋風の窓と和風の屋根の取り合わせ、そして渋い緑という配色のセンスが凄いと思いましたね。
到着 §
というわけで、歩きにくいところもあまりなく、目的地に到着。
この図書館の3階が、目的の瑞穂町郷土資料館です。
階段の壁に絵画 §
驚いたことに、3階まで上がる階段の壁に、いくつもの絵画が掛けられています。しかも、適当にそれらしいものを並べたという感じではなく、きちんと鑑賞に堪える作品と言いうるものがいくつも並んでいました。上がるときも下がるときも、思わず立ち止まって鑑賞してしまいました。
やはり、ここは品が良いです。
特設展は準備中 §
中に入ると、ここの人が出てきて特設展は準備中だと空のケースを示して説明してくれました。
鉄道模型もあり §
箱根ヶ崎駅の古い姿が鉄道模型で再現されており、かつては懐かしのキハ20が走っていたことが分かりました。
え、キハ20の何が懐かしいって?
そりゃもう、最初に買ってもらったNゲージ車両が関水金属のキハ20ですから。
もっとも、あれは父が子供に買い与えたのか、実は父が欲しかったものだったのか、今から考えると定かではありませんが。
他にも様々な古いものが展示されていました。
ちなみに、マウス本体、イーサネットカードの箱、一太郎/花子の箱や、Turbo Linuxの箱なども展示されていました。
おそらく、ちょっと待てば歴史的な遺物になるということなのでしょう。
品の理由・田舎臭くない理由 §
瑞穂町は、日光街道と青梅街道が交差する宿場町だったようです。
日光街道とは、八王子から日光に向かうもので、八王子の千人同心が日光に警備に向かうために整備されたとか。八王子の千人同心のことは、八王子の郷土資料館に行ったときにいろいろ知ったことなので、関連性でイメージが広がります。
一方、青梅街道は、青梅から江戸に向かう街道として整備されたもののようです。
方向の違う2つの街道が出会う場所ということですね。
そのような場所は、必然的に都会的なセンスが生まれて染みつきます。
だから、品が良いという印象が残るのでしょうね。
つまり、田舎とは地理的、距離的な概念ではないということです。自分の知っている世界と全ての世界の大きさがイコールになってしまう矮小な世界観が「田舎」なのです。それに対して、街道の宿場町、特に複数の街道が交わるポイントは、様々な文化の交差点となるわけで、必然的に世界の広さと否応なしに向き合うことになり、「田舎」になってしまうことを回避します。
帰りの電車は約30分待ち §
箱根ヶ崎の駅に戻ると、電車を約30分待つことに……。
洒落た205系なのでうっかりしていましたが、八高線は日中には1時間に1~2本ということも珍しくない路線なのですね。
しかし、拝島で地下の乗り換え通路を、地元民の後に付いてダッシュしたら、Yahooで路線検索したよりも1本早い青梅線の電車に乗れたので、思ったよりも早く帰れました。