ACE COMBAT 5に攻略本は要らない(それが出る前に、難度ACEの全ミッションRANK Sクリアを達成してしまったから)と思っていましたが、ゲームを極めてくると答え合わせをしたいという欲求も出てきます。
そこで、ソフトバンククリエイティブの「エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー パーフェクトガイド」を見ることにしました。
実際、私の知らないことも書かれていて、参考になることもありました。たとえばコーナー速度という概念は私の知らないものでしたし、MISSION 27+『THE UNSUNG WAR』でベルカ飛行隊が自爆するというのも知らない展開でした。
しかし、明らかに誤りと思われる箇所もいくつか見つかりました。そこで、それを以下にまとめておきます。
方針 §
明らかな誤り、あるいは不適切と判断できるもののみを取り上げます。
その他に、「これはどうかな?」と思った箇所はいくつもありますが、曖昧なもの、重大ではないものは取り上げていない場合があります。
ただし、内容に誤りがないことは保証できません。
また、全ての誤りを網羅したものではないことも明確にしておきます。最初から最後まで目を通して、私が気付いたものだけを対象としています。
調べた版 §
2005年2月4日 第2版
p036 機銃のタイプ §
(この項目のみ、自分で未確認です)
機銃の威力は、「小ダメージ高連射タイプ」「大ダメージ低連射タイプ」の2種類と説明されていますが、M's AC5 - 攻略資料-機体性能によると、ダメージと連射速度の全ての組み合わせがあり、計4種類存在するようです。
p063 MISSION 01『極西の飛行隊』 §
SP NEW GAMEだと自機を選べるかのように記述されていますが、選べません。
p070 MISSION 05『第三艦隊集結』(2007/05/08追記) §
マップに記述された敵機の出現条件が曖昧で的確さを欠いています。
敵機出現条件の詳細は「MISSION 05『第三艦隊集結』攻略本も的確さを欠く敵機出現条件の詳細研究」に書きました。
p073 MISSION 06『白い鳥I』 §
B-2Aの撃破に向かう前にMISSILEを落としてマスドライバーの安全を確保せよと書いてありますが、たいていの場合、MISSILEは無視してB-2A撃墜に専念しても問題なくミッションクリアできます。
また、RANK Sを目指すためにB-2Aを攻撃せよと書いてありますが、MISSILEよりもB-2Aの方がビギナーにも落としやすいので、楽なクリアのためにもB-2A攻撃をアドバイスすべきでしょう。
p075 MISSION 07『サンド島防衛戦』 §
敵艦13隻撃破で2次ミッションになると書かれていますが、これは誤りです。正しくは敵艦3隻を撃破した時点で散弾ミサイル攻撃が開始され、アークバードがシンファクシにレーザーを命中させた後、しばらくして2次ミッションに移行します。
2次ミッションに入ると1次ミッションの敵はいなくなってしまうと書かれていますが、艦船はロックオン対象にならないだけで残っています。無誘導兵器で沈めることができます。
表中のDESTROYERは1ではなく2です。
p097 MISSION 15『凍土からの救難信号』 §
ナガセ発見前に敵を掃討しておかないとシー・ゴブリンが落とされると書いてありますが、それを行わなくても問題なくクリア可能です。むしろ、シー・ゴブリン進路上の対空車両の早期撃破の方が重要という印象もありますが、触れられていません。ちなみに、この対空車両は、ナガセ発見前にはいないようなので、事前に撃破することができません。
p109 MISSION 18『クルイーク要塞攻防戦』 §
要塞入り口前にTANKがいるかのように書かれていますが、実際にはいません。(入り口内部で待ち伏せているTANKはいる)
p121 MISSION 23『ラーズグリーズの亡霊』 §
前半には制限時間にあまり余裕がないとして、本来は通過できないかのように見えるB点を通ることを勧めています。しかし、これは2つの理由から、あまりお勧めではありません。
まず第1に、そこまで制限時間は厳しくないこと。普通に巡回しても、極度に低速飛行したり、同じ経路を繰り返し飛んだりしなければ問題なく間に合います。
第2に、高度に余裕のないB地点は上空の敵戦闘から攻撃されたときに回避することが難しいので極めて危険です。このマップには、通過できないように見えながら通過できる箇所がいくつもありますが、図中A地点とオヴニルの飛行経路にある山の切り欠き部を除き、回避する余地が少ない経路が長いため、非常にハイリスクです。これらを通らずとも、十分にRANK Sクリアできます。
p131 MISSION 26『混迷の海』 §
説明文に「戦艦」という言葉が出てきますが、厳密に言えば戦艦はBATTLESHIPであり、このミッションには出現しません。(出現するのはMISSION 16B『砂漠の電撃』だけ)
p134 MISSION 27『ACES』 §
トンネル内A点までハミルトンが攻撃してこないというのは誤り。低速で飛行しているとハミルトンが追いついてきて、攻撃されます。(実際にA点より手前で撃墜されるという確認プレイを実行済み)
p137 MISSION 27+『THE UNSUNG WAR』 §
ベルカ飛行隊はSOLG降下後に自爆すると書いてありますが、実際に自爆するのはSOLG降下後、かなり時間が経過してからです。
p244 ユニットの説明 §
回転式ベルトを装備した移動タイプ、という説明の回転式ベルトはおそらく無限軌道(=通俗的にキャタピラと呼ばれるもの)だと思います。回転式ベルトという言葉は普通、日本語では使われないものだと思います。
ミサイルランチャーと称されているLAUNCHERは、おそらく正しくはMLRS(Multiple Launch Rocket System)です。ゲーム中で、「地対地ロケット砲部隊」と呼ばれているものがこれに該当するのだろうと思います。ちなみに、ロケット砲はミサイルではないので、ミサイルランチャーという説明は不適切ということになります。
感想 §
書籍の水準としては入門クラスであって、ぬるい感があります。また、ユニットの説明など、説明内容や文章表現に引っかかる部分も多々あります。突っ込む気になれば、まだまだ奥深く突っ込む余地を残していると思います。いろいろな意味で。
よくできている部分もありますが、出来の悪い部分もあるので、差し引きゼロという感じでしょうか。
(2005年11月28日追記) いや、よく考えるとこの評価は酷かもしれません。MISSION 18+『8492』で対地攻撃機でも全機撃墜クリアが当然となり、MISSION 13『ラーズグリーズの悪魔』は通常ミサイルと銃撃だけでリムファクシ撃沈が普通という感覚で評価すると辛くなり過ぎかもしれません。
