謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の炎魂の感想。
サブタイトル §
第50話 『天国と地獄』
あらすじ §
ヤマトとゲルデウザーの戦いが始まります。
それはルール無用のデスマッチでした。
ゲルデウザーの動きを見きるためにわざとデストロイドラゴンの攻撃を受けたヤマト。
ヤマトの反撃に劣勢となるゲルデウザー。
そこで、ゲルデウザーは、ボスマスターやハジャ、戦闘員達を自分の身体に取り込んでパワーアップし、アルティメットガディウム弾を撃ちます。
それによりスタジアムは半壊します。
タメゴローは、アキュラスから託されたレジェンドドライブ弾をヤマトに届けます。
レジェンドドライブ弾は、かつてゲルデウザーを封印するために使われた弾でした。
無人となった客席に来たアキュラスが最後の言葉をヤマトに投げかけ、そして倒れます。
これでヤマトの勝利かと思いきや。
ヤマトのマシンは、レジェンドドライブ弾を撃てないことが明らかになります。
しかし、空に光る模様が現れ、ヤマトのマシンは形を変え、コバルトブラスタードライブキャノンとなります。
感想 §
恐いですね~。
ボスマスターもハジャも戦闘員達も全てゲルデウザーに取り込まれてしまいます。
これだけゲルデウザーのために尽くしても報われません。
それどころか、スタジアムは半壊。あれだけいた観客はどうしてしまったのでしょう。まさか、みな死んでしまった?
という話はさておき、演出的にとても良かったのは、空に向かう光の柱と空に渦巻く黒雲の表現です。まずゲルデウザーが、光の柱を見せ、そして黒雲を渦巻かせます。しかし、それに対抗するように、ヤマトも光の柱を見せ、そして多重回転する光の模様を産み出します。この表現の対比が、絶望と希望を象徴するようで、非常に印象的ですね。
それと比較するとストーリーの方は単調と言えます。とはいえ、レジェンドドライブ弾がヤマトに届いた時点で決着が付くかと思いきや、強力すぎてヤマトが撃てないというピンチにつながる展開はハッとさせられますね。
それからもう1つ。シンの演技が良いですね。魂が感じられる言葉が出てきます。
ちょっとだけ表現論 §
空の光る模様。回転しながら内部の一部もまた回転しているというのは、「2重の回転は単純な割に飽きさせない」という昔発見した動く映像の表現論的な経験則にまさに合致していたので、「ほほう」と感心しました。こういうものを見ると、まさにしびれるねぇ。
今回の名台詞 §
ブル「それでもどうにかしろ、ヤマト」
無茶なことを言うブル。
しかし、それが本音ですね。
良い台詞です。
今回のサブタイトル §
『天国と地獄』というのは、つまり空の黒雲の渦巻きが地獄で、光の模様が天国なのかもしれません。
とはいえ、これも映画のタイトル。黒澤明監督、三船敏郎主演。なかなか凄そうな映画ですね。