小形克宏さんの今日は印刷の立ち会いを読んで以来気になっていた本をやっと読み終わりました。
全般的な感想 §
知っている世界の話が出てくる頻度が高いにも関わらず、それを見る視点と、見ている先が違うために、異星人の会話を聞いているような印象が強い感じです。
知っている世界というのは、どういうことかというと。
コミケも、エロともヤオイとも関係ない、いたって健全なマイナー勢力宮崎駿系サークルのメンバーとして参加しているし。
ドール系のイベントも、知り合いのディーラーの手伝い等で何回か行っているし。ついでに、素体とヘッドと瞳デカールを買って、自分でヘアをカットして、売れ残りの安いジェニー服をおもちゃ屋で買ってきて着せてアクションドールの自作なんてこともやったことがあるし。(本格的に流行るちょっと前の話)
バレエも、妹がやっていたので事情は良く分かります。SWANも家にあったので読みました。更に、妹はバレエにかぶれてアメリカに行ってしまって、しかも今は子供相手に教える立場。
そんな感じで、何を言ってるのか分かる話題は多いのですが、決定的にずれていてかみ合わない話題が続く……という感じでした。
そもそも、萌えブームが来る前も後も「もえーもえー」という言葉を使っていなかったしね。
唐突にかみ合う衝撃 §
女性に関わる話題は当然私には分かりません。
知っている話題もかみ合いそうでかみ合わない……という状況が続いているところで、唐突に正面からガチッとかみ合う話題が出てくると、これはインパクト大です。
繰り返されるパワーパフガールズの話題。
これは、かなりのところ、私のパワパフ像ともかみ合っているような印象でした。
テレビ東京で放送していた頃は、けっこう面白いと思ってみていましたよ。
しかも、これはXML開発者の日の講演で、話のまくらに使ったことまであるぐらい。
でも、まるで受けなくて悲しかった……。
ここにパワパフ好きの人がいたと分かるのはちょっと嬉しい。
でも本当の衝撃は §
p136に出てくるアクビちゃんの話題。
しかし、地上波VHF以外のアニメは見ない私には縁のない話題です。
ところが、ここに思わずのけぞった意外なキーワードが。
「バンパイヤンキッズのデザインもすずかさんだモン」とさりげなく書いてありますよ。
これは衝撃的です。
バンパイヤンキッズですよ!
バンパイヤンキッズは、けっこう好きでした。
しかし、これはフジテレビの午後6時半という超メジャーな時間に放送されていた割にまるで話題になっていませんでした。好きとか嫌いという以前に、そもそもアニメファンであっても「知らない」「見ていない」という人が多く、まず「名前すら見る機会がない」作品だったと思います。
どれぐらいマイナーかというと、Googleで検索すると1ページ目に私が昔書いた感想文(サブタイトルやあらすじも入っていない資料性も低い昔の駄文)が入ってくるぐらい話題になっていないわけです。
たぶん、サイコアーマー ゴーバリアン(これも好きだったのですが)よりも遙かにマイナーでしょう。
でも私は好きだったのですよ。この「バンパイヤンキッズ」というアニメが。
というわけで、本筋と関係なく出てきたこの一言によって、私はこの本が好きになりました。
オガタさん §
時々登場する準レギュラーキャラクターのオガタさんも面白いですね。
そうか、オガタさんは元SF研ですか。
もしかしたら、XML周辺にはSF関係者の濃度が高いのかも。
前に、XML開発者の日で、成り行きで2人の知人(2人の間に面識はない)と食事に出ることがありましたが、この面識のない2人が両方ともSF大会参加常連だったり……。
2人なら偶然かもしれませんが3人だと偶然ではないのかも (笑。
監督不行届とどこが違うのか? §
つまり旦那がオタクだと監督不行届で、自分がオタクだとこれになるわけですね?