いや~、1日に3冊も王様の仕立て屋を読めるとは極楽極楽。
しかし、それができるのも、コミックスならではですね。小説なら、こうは行きません。
感想に書きたい話題は2つ。
ラウラ §
さすがに男ばかりでは男色作品と色眼鏡で見られると思ったのか、悠のライバルとしてツインテールの天才少女、ラウラ登場。
いや、ライバルではないかな。
圧倒的に悠に格負けしている感じ。
しかし、それでも熱く燃えたぎりながら、個人的に悠に挑戦し続けるあたり、これもまた1つのイタリア人らしさなのかな……と思いますね。
イタリア最高!
宮崎駿が、イタリア人としてポルコ・ロッソを描いた理由が分かる気がします。
陽気なナポリ人 §
もう1つ、マルコとヴィレッタの陽気さも良いですね。
無理をしたり、たかったりもしますが、そのことに罪の意識はあまり見せません。ただ陽気に乗り切るだけです。
こういう態度は、本来なら良いものとは言えません。約束を守れない、筋を通せないというのは、付き合う相手としては信頼できません。
しかし、ストレスを溜めない生き方……という点では、悪くないという気がします。
たとえば、マルコが迷惑なことをしでかしても、一発遠慮無く殴って終わり。そして、そのことを後々まで尾を引かず、容器に明日を生きていく……というのは魅力がある生き方だと思います。
やはり、暖かいナポリという土地柄があっての陽気さでしょうか。