アニメ感想家トーノZEROのアニメ感想を始めます。
今日の妖逆門の感想。
サブタイトル §
最終話『オレとみんなのばけぎゃもん』
あらすじ §
あれから4年後。
三志郎達は集まり、きみどりであった老木に会いに行きます。
枯れ果てた老木は危険があるとして取り壊されるところでした。
それを知って三志郎達は集まったのでした。
しかし、根から若芽が出ていることに気付き、きみどりは死んでいないと気付きます。
正人に似た老人の指導で、子供達が若芽の世話を始めます。
三志郎は自分が本当にやりたかったこと、一人での旅に出ます。
視聴者に対して、ねいどが妖逆門開催を宣言します。
感想 §
4年後の、逞しく魅力的になった三志郎達が描かれます。
妖逆門という冒険を経て強くなったのですね。
しかし、彼らが集まるのは遊ぶためではありません。老木の最後を見届けるためです。
子供は大人になり、成長していくものなのでしょう。
だから、彼らは撃盤を持っていても、ねいどが宣言する新しい妖逆門の参加者にはなりません。
一方で正人に似た老人は、おそらくは正人その人なのでしょう。彼はゲームの終了に伴って記憶を失い、本来の年齢に戻ったのでしょう。しかし、健康な身体を得るという願いは叶ったようです。さらに、彼によく似たまーくんという子供(孫?)がいることで、未来に続く可能性が提示されたようで明るい結末ですね。
シリーズを通しての感想 §
たぶん私にとって、この1年で最も魅力ある面白いアニメだったと思います。
特に、単純に割り切れないドロドロした状況に、子供達を情け容赦なく直面させ、そして乗り越えさせたという展開は素晴らしいですね。
もちろん、子供が自分で乗り越えていったら超人でありすぎます。そこに、個魔という「大人」がアドバイザーとして付くという設定が秀逸です。
フエを始め、個魔達の魅力が、この作品の大きな割合を占めていたのは間違いないでしょう。
更に、これらの事件の元凶とも言うべきあやかし逆門自身が、乗り越えるべき課題を持った悩める存在であるという意外な真相も素晴らしいですね。つまり、単に悪のボスを倒せば終わるという話になっていません。
キャラクター的には、やはりミックの魅力が光りますね。人間的な弱さを一身に背負ったような少年であるだけでなく、意外性も満点です。特に、あやかし野球で相手チームの代打に立って相手を勝たせる展開はミックの魅力が光る展開ですね。
あとは、常に三志郎の一歩先を行くお兄さん的なロンドンの格好良さも好きですね。
今回の一言 §
OPはSE無し。最終回で、あれだけ入れていたSEを否定してしまったのですか。しかし、慣れてしまうとちょっと寂しいかも。
EDは絵が一部差し替えられたAlways there for you。4年後の彼らの活躍がちらっと見られる大サービス。
おそらく、このOPとEDのチョイスがスタッフのこだわりなのでしょうね。