アニメ感想家トーノZEROのアニメ感想を始めます。
今日の妖逆門の感想。
サブタイトル §
第50話 『さいごのげぇむ』
あらすじ §
三志郎、きみどり、三志郎の仲間達の力により、正人はついに自分の誤りに気付きます。
正人は最後の我が儘として三志郎との対撃を望みます。(結果は描かれず不詳)
あやかし達は、子供に名を呼んでもらうのは良いことだと感想を述べ、きみどりを許し、去っていきます。
きみどりは、三志郎達とかくれんぼで遊びます。しかし、三志郎と木のうろに隠れているとき、「あなたの願いはなあに」と三志郎に問いかけたのを最後に消えてしまいます。
感想 §
うーむ。
綺麗に終わるかと思わせておいて、きみどり消滅という結末……。
最後まで妖逆門はやってくれますね。
今回、興味深いのは、あやかし達が「子供に名を呼んでもらう」ことに大きな価値があると発言していることです。あやかしの本質が「語られる者」つまり、語られることによってあたかも実在するように認識される者であるとすれば、これは非常に意味のあることですね。語られないあやかしは、いつの間にか消滅してしまうのです。(興味のある人は、京極 夏彦の「豆腐小僧双六道中ふりだし」を読んでみると良いでしょう)。
そして、遊びの中で消滅するきみどり。妖逆門の勝者に与えられる「願い」を問いかけた後に消えています。この「願い」というのがくせ者です。なぜかといえば、この「願い」がきみどりを破局に追い込んだに等しいからです。それにも、関わらず三志郎にそれを問いかけるのは、非常に危うい意味を持ちます。
一方、三志郎の立場から見ると、もはや彼には叶えるべき「願い」は残っていないはずです。当初、彼が持った願いはあやかしの解放であり、それは既に達成されているのです。
では、この状況に対して、彼は何を望むのか。あるいは望まないのか。
結果は、まだ描かれません。
更に感想 §
正人が望む最後の対撃。そのままCMに入って結末は描かれません。しかし、これは勝ち負けなど問題ではない……というメッセージなのですね。描かないことがメッセージになっているわけです。
今回の一言 §
勘違いかもしれませんが、もしかしてOPのSEまた増えた?
エンディングは初代の歌とは! 味のあるいい歌です。